Wake up my Lady
車検、終了ー!
当方の無茶無謀をそっと支えてくれる、健気なお嬢、
スバル R2sの車検がどうにかこうにか終了。
"無事に"、と付けられない程度のオチはあったのですがね・・・。
後述。
今回のお値段、およそ67,000円。
・・・勝った!
いや、前回の車検時の自分に。
悪夢のような前回の車検は、足回り徹底的に交換されて、ざっと18万。
有無を言わさず、借金を背負うハメになったのですが、
今回は、まぁ、なんだ、自前のクレジットカードで何とかなりそうな額ではあります。
いや、それ、何ともなってないじゃん。
まー、結局、前回は自分で丁寧に見積もりしなかった上に、
今より輪をかけて未熟な運転で、確かに足回りはだいぶ傷んでいたようなので、
かなり高くついたのですがね。
今回は、事ある毎にお世話になっている実家(ディーラー)には
ちょっと申し訳ないと思いつつ、
安さと近場である事から、近所のオート*ックスに。
・・・いや、なるほど、
ちゃんと見積もりしないと、安くならないわけだわ。
当方「えー、実は、ATFもオイルも、年明けに変えたばっかりなんですよ。」
オート*ックスの兄ちゃん(以下オ)
「あ!そうなんですか、いや、ATFやけにきれいだったんですけど、
普通車検時に変えるから見積もりに入れちゃったんですよね。」
これだけで2万近く違うし。
当方「ちなみに、タイヤは・・・?」
オ「あー、まだ山全然残ってます。しばらくイケますね。」
やった!
しつっこくタイヤケチる運転をしていた甲斐がようやく見えた。
オ「でも、ブレーキパッドは残り少ないので、この機会に・・・。」
当方「変えなきゃ、通らない?」
オ「・・・一応、法定は通りますけどね。」
当方「じゃ、限界まで引っ張ります(邪笑)。」
結局、ファンベルトとエレメント関係ちょこっと変えただけ。
そーだよ!普通、こんなもんなんだよ!
ちなみに、"近場で"という条件を入れたのは、
当方、代車は金が掛かる、と頭ッから思っていたからで。
件のオート*ックス、当家から歩いて帰れる場所なんですよね。
当然、予約時に代車は断っていた当方、
しかし、当日の陽気にちょっと気が重くなって、思わず聞いてみたり。
オ「代車は無料ですよ?」
おお!ブラボー!
その場で借りましたさ、ええ、もう。
しかし、なんだ。
厚意でお借りしておいて、ホント、何だが。
代車は、軽自動車の雄、ス*キのア*ト。
年式は良く分からんのですが、
とにかく何も無ぇ車だな!
・・・ちょっと心象を柔らかくしようか。
『けいおん!』の唯さんを脳裏に浮かべて、
「言葉にし辛いんですけど、何にもない車ですね!」
とか、変換すると良い?ダメ?
最近、色々あって、高級外車ばっか間近に見ているのですが、
いや、こうも間逆の存在が見られるとは・・・。
"所有する喜び"も"走る快感"もあったもんじゃねぇ。
ただ、ほとんど自分のR2しか運転したこと無い当方でも、
全くなんの違和感無く操れた、というのは、まぁ、"代車"としては美点ではあるのか。
そんな車だから、
「おおっ!スゲエ!カーステレオ付いてるぜ!」
とか、つい思ってしまい、こんなペラペラとは言え折角借りたのだから、
ちょっと音楽聴きながら買物でもするか、と、
入れた『けいおん!』のCDが出てこなくなったり。
ええ、初回版のピクチャーレーベルのやつね(邪苦笑)。
正味のところ、ピクチャーレーベルじゃ無かったら(苦笑)、
普通にオート*ックスに文句言って取り出してもらった。
じゃあ、どうしたかっていうと、そりゃ(以下、口が裂けても言われん。)
今読んでた『マルドゥック・ヴェロシティ』(冲方丁著)的に言うと、
"冷静さでは突破できない壁"
"己の焦げ付く匂いを感じた"
みたいな。
疲れた。
ほんっとに、コレが無ければ、
全く平穏無事で、何ら心配も後ろめたさも無かったのだが。
翌日。
半徹明けの当方、げっそりしたツラを平然と取り繕い、
お嬢を迎えに。
当方「ところで、お借りした車、CDプレーヤーが・・・。」
駆け引き。
オ「あ!そうなんですよ!スイマセンね。調子悪いんですよね。」
知ってたのかよ。
・・・ならば、これで問題ない。
オ「CD、大丈夫ですか?取れました?」
当方「・・・、大丈夫です。」
以上。
駐車場に引き回されていた、愛車、スバル R2s。
丸一日ぶりに乗車。
エンジン始動。
・・・おお!おお!何というパワー!(65馬力だけど)
そして快適さよ!(軽だけど)
己の意志に吸い付くように追従するこの応答性はどうだ!
まるで自分のもうひとつの体のように、
どこまでも行ける、そんな力を感覚する・・・!
一晩ア*トに乗った反動は、絶大であった(邪笑)。
何しろ、CDが詰まったりしないしね。
まるで遠く以前に失ったファンクションを、唐突に取り戻した感覚。
嬉しくて、何となくどこかに走りたい気がして、
何も考えずに走っていたら、やっぱり秋葉。
うんうん、そうなるよなー。
人に見せてもいいように(苦笑)、きれいさっぱりしたダッシュボードに、
新たにフィギュアを1個、設置して、夜の中央通りを走る。
こんなオーナーに見初められてしまったこの車に、
せめて車としての幸福がありますように。