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BLADE SILVER

―――無限の銀河を蹂躙し―――

次元を超える破壊の主


もうしばらくは何も無いだろうな!?
TFだけでも瀕死なのに、潜在能力を発揮しろ!とでも言うように
リボ冥土とかfigmaお嬢様とか容赦なくやってくる月末月頭。
預金残高を見ると気分が悪くなる今日この頃・・・。

オルタニティメガトロン

それでも買ってしまった、
"オルタニティ"メガトロン
(ブレードシルバー)

発売が延びに延びて、
よりによってこのリベンジ大戦の真っ只中にぶち当たりよった・・・。

しかしまぁ、難民になるのはゴメンだし、
難民になるのを恐れつつスルーし続けるのもイヤだなぁ、という、
スケジュールに買わせられてしまった感があったものの、
箱を開けてみて、そんなヤレヤレ感は吹っ飛んでしまいましたね。

良いわ!コレ!


密度感のあるビークルモード
スケールは1/48

(2009/10/20追記)ゴメンナサイ、1/32の間違いみたいです。

NISSAN フェアレディZ
(クリックで拡大)

モチーフはNISSANの新Z(FAIRLADY Z 34型)。
マッシブなカッコ良さが中々によく再現されている。

映えるブレードシルバー

塗装色は、"ブレードシルバー"とのことで、
チタンっぽい色味の深みのあるメタリック色。渋くて実に素敵。
塗膜もきれいでホイールあたりのアルミシルバーとの質感の差など、
ミニカーとしても価格帯を考えると十分に合格点。

Zのしり

リアのあたりの、曲線とボリュームのある色気とか、"らしい"感じ。
ミニカー的スケール感に対して、変形のための継ぎ目が目立つのが惜しい。
リアフェンダーあたりのゲート跡も、もうちょっときれいにして欲しかったなぁ、
とか思うのも、
通常のTFより断然、塗装の仕上がりやカーモードのプロポーションがきれいだからか。

Zの顔

ボンネットまわり。
ヘッドランプは形状とか中々頑張ってて雰囲気はバッチリ。
さすがクリアパーツの厚みで、
中は再現されてるんだかされて無いんだか分からない。
中央には、もちろん、ニッサンエンブレム。
・・・なんだけど、まぁ、さすがに『NISSAN』の文字はサイズ的にムリか。

Zのテール

テール。
テールランプは中身はないものの質感は実にいい感じ。
太っといマフラーは、このサイズなら開口して欲しかった・・・。

あと、見えますかね?ニッサンエンブレムの脇の
『FAIRLADY Z』のマーキングも再現。これは細かい!

Zのドア開放

ドア、ゲート類は、あらかた開閉可能。
この辺は、"バイナルテック"ですでに確立しているとはいえ、
やっぱり変形トイなのに凄い。
ドアがちょっと変形ギミック寄りの構造で、全開に出来なかったりですが。

Zのエンジン・・・?

エンジン・・・?
シルバーのシリンダカバーみたいなものは、まぁ、後述。

Zのインテリア

インテリア・・・、は、まぁ、なんだ、スケールと値段相応、というか。

ドアミラーがメッキで再現されてたりでちょっと嬉しい。

Zのラゲッジ

ラゲッジスペースは全部謎の物体で埋まっています。


さても変形!トランスフォーム!

トランスフォーム!

いや、このトイの何気に高評価な所って、
すこぶる変形させやすい事だと思うのですよ。
いや、前のオルタニティコンボイは、
結局そんなにサクサク変形は出来ない方だったので、
今回も気構えていたのですが、なんですか、このサクサクっぷり!

さすがに初回の変形はわけが分からなかったのですが、
一度やったら、戻す時はすんなり。次もすんなり。アレェ!?
ウソのようですが、リベンジトイと大差ないレベルです!ホントに!

シンクロテック?

この胸部や背骨のパーツ移動はオルタニティの顔とでもいうのか、
コンボイと全く同一のギミック。

"次に動かす部分が直感的に分かるシンクロテック"
に関しては、さすがに「ちょっと黙ってろ」ですが(邪苦笑)・・・。
言ってることは悪くないが、一ヶ所として直感じゃあ分からんかったぞ。

あと、前述のビークルの継ぎ目にも関わるのですが、
ビークルに戻す時に、何気に細かい微調整が要るみたい。
何というか、ビークル変形完了時に、ちょっとにぎにぎして
パーツの決まる位置を探る感じ。


変形完了!ロボットモード!

オルタニティ・メガトロン

これは見事な鎧武者!
正直、どこがメガトロン、と言ったら、銀色である事と、顔、位しかないのですが、
元のZのマッシブさに負けない、重厚であり均整の取れたプロポーションは、
ストレートに格好良いですね。

カーロボット・メガトロン

フロントとリアの特徴的な形状が前面に配置された姿、
正に"カーロボット"と呼ぶに値する。

メガトロン肩鎧

肩の日本鎧風の処理が、見事。
ドアがスライスしてこの形態に変形するのは、思わず感心。

変形が楽、と書いたものの、2点ばかり少々面倒。
まず1点が、この腕の出し入れ。胸部装甲側面と腕の外装が引っ掛かり気味。
まぁ、慣れれば楽になるレベルか。

オルタニティメガトロン背面

背中は結構"楽屋裏"というか何というか、色々の機構が露出している。
スネが、実はほぼ外装だけで出来てるのが分かって面白い。

変形が面倒なところ2点目。
スネ側面(後輪)のパーツをスネの位置合わせタボに入れるときに、
リアランプがぶつかって合わせ辛い。入れてしまえばきちんと合うが、
何度も何度もぶつけているうちにランプの塗装が剥げてきてアアッー!

しかし、そもそも正規の変形パターンで部品が干渉気味だったり、
二度と変形させる気にならない超技巧なものに比べれば、
並みのデラックスクラスと同等の難度まで落とし込んだコレはやはり見事。

オルタニティメガトロン、バストアップ

バストアップ。

独特のアレンジの顔。G1メガトロン様のデザインを大きく踏襲しつつ、
なんというか、細面でのっぺりした、日本人顔なんですよね。
あと、なんか若々しい(笑)。

リベンジのモンスター系の顔ばっかり見て感覚が鈍磨してきていて、
何か物足んねぇなぁ、もうちょっとタバスコかけようぜ?
とか思えてしまうんですが、正気に返れ、これで普通だ(苦笑)。

目は、赤く塗られたクリアパーツで、頭頂部に集光窓が有るのですが・・・、
覗き込んでようやく「光ってる?」くらいの集光率。ちょっと残念。

また、襟元に折り畳まれた外装のニッサンマークが見えるのが嬉しい。
オルタニティコンボイだと、完全格納されてマークが見えなかったんですよね。
個人的に、こういうエンブレムは変形後も見えてて欲しい派。


抜刀!さぁ、戦いだ!

メガトロン、抜刀!
(クリックで拡大)

腰にマウントされた刀、
次元を超えた斬撃を放つ『テセラクタルソード』は、もちろん手に持たせられる。
この刀、ビークル時はちゃんと車体底面に取り付けておける。

刀収納

最近、バンダイとかだとこういうの平気で余りパーツにするから、
こんな当たり前の事でほっとしてしまう。

踏み込み
(クリックで拡大)

可動は、正味のところ、"並"といったところですが、
フトモモの前後方向は結構上等なクリック感があり、それ以外の関節も、
よくテンションを保っていて、しっかり保持させることが出来る。

フトモモは妨げるものも無く、良く動き、ヒザ上のロール軸もちゃんとあるのですが、
ヒザの位置がちょっと上過ぎる。
その代わり、足首が前後左右に非常に良く動き、バランスさえ取れば、
かなり大開脚して見栄を切れます。

威を放つ

腕は、肩アーマーの干渉に気を付ければ、手首のボールも効いているし、
中々良好。
ただ、腕の付け根がかなり後ろなんですよね、胸の厚みに対して。
腕を前に伸ばしたポーズが決め辛いので、
逆に後ろに向かって腕を振ると良い感じに見栄を切れるみたい。

グラビカルブレード!

下腕部の、カタールみたいな形状の短刀も展開可能。
『グラビカルブレード』
徹底的に近接ブレード戦闘特化な装備。

次元を超えて、斬る!
(クリックで拡大)

サイバトロンの繁栄に、今終止符を!


というわけで、リベンジ真っ只中の意外な伏兵
(になってしまった(笑))
"オルタニティ"メガトロンでした。

次元を超える破壊者となれ

いや、発売が遅れに遅れ、期待が不安に代わり、
いつの間にか忘れていた(酷)のですが、結果的には大満足!
"リベンジ"の中での十分に輝く、逸品でした。

とにかく、ほとんど"デラックスサイズ"で定価4,725円は伊達ではない品質、
そして、正統派カーロボット直系トランスフォーマーの魅力を存分に味わえる出来。

メガトロン、というキャラクター性も加味し、かなり高得点。

最初、メガトロンなのに、シンボルアイテムとすら言える、
"融合カノン"が無いのは如何か、と思ったのですが、
中途半端に付けるよりいっそ銃器を無くして、サムライにしちゃえ!
という思い切りのおかげで、確かに新しいメガトロン像を構築できたと思われます。

このシリーズ、"オルタニティ"という存在があまりに超越者過ぎてスゴい、
と評判ですが、なるほど、空間を超越する武装やら、次元をまたいだ存在やら、
ホントに高次元の存在同士の戦いなんですね。

でも、そんなことより、このメガトロン、

異なる次元のメガトロンたちの意見を取りまとめて同盟した

って事が何よりスゴイ気がする。
見回す全員が破壊的なオレサマだってのに、
このひと普通に地球でビジネスマンやっても食っていけるんじゃ・・・(笑)。

まぁ、とにかく、色々と楽しめる、骨身を削って手に入れた甲斐のある、
最新の原典回帰といえるアイテムです。

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コメント

>中途半端に付けるよりいっそ銃器を無くして、サムライにしちゃえ!

まあ、サムライトルーパーのメーカー元だったわけですし(笑) 二刀流ですし、メガトロン版輝煌帝ということでしょうかね。

>異なる次元のメガトロンたちの意見を取りまとめて同盟した

命の勾玉(輝煌帝の安全装置)つけていたんじゃないですか? なぜだか、OVAでは忘れ去られていましたが。

どうもーですよ、ノイシュタタタット様。

そのサムライトルーパーを、今度はバンダイが商品化、
という、もう巡り巡ってよく分からん事に(笑)。

>異なる次元の
 中には、話せるタイプのメガトロンも居るんですがね・・・、
 "2010"のガルバトロンなんて、話す話さない以前に、
 錯乱気味だったし。

オルタニティ、まだ商品展開は続く(カラバリだけど)ようなので、
もうちょっと先までストーリーが見れるのかも?

個人的には、色んなキャラと車種が見たいですが、
さて、どうなるでしょう。

さりげなく、肩甲冑の引き出し気付かなかった(汗。
ウオオ かっこええ…

>肩甲骨

(;゚Д゚)気付いてよ!

そして気付いた瞬間から、
ミフさんとメガトロンの本当の冒険が始まる・・・!

中々ストライクなカッコ良さに、
既にブラックバージョンも買おうかと心動かされていたり。

ヤバイ、間違えてた。
オルタニティのスケールって、1/32ですよね!

1/48は、ミリタリー系のやつだわ!いかんいかん!

もし、当ブログで間違って憶えてしまった方、大変申し訳無いです。

黒メガ様結局買いますた
正に侍ですた

ミーフさーん!
アンタって人は、オレのセリフを先取りしちゃってまぁ(笑)!

いや、当方も実は買ってしまったんですよ!黒いの!
記事をまとめてる最中に、ミフさんに先を越されたぜ!

まぁ、それはともかく、
コレはとんでもなく侍ですよね。
心配だった品質も、まぁ普段のTF基準ちょい上に仕上がっていたし、
何しろ、カッコイイ!しか言えなくなっちゃう素晴らしいデザイン。
ううむ、黒はずるいよー、黒に朱赤っでサムライでメガトロン、って、
もう惚れろ!って事じゃないですか!

惚れた!