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彼らは正義の味方だそうです

さて、面白いネタを拾ったからには、書いておかないと損だ。

警察に捕まりました。
ええ、例の秋葉原ナイフ狩りで。

いや、ココをご覧の方なら、想像つくと思うのですが、
ここんとこ、リベンジ祭で、車上品評を頻繁にやってたし、
昨日もトイ目当てで秋葉に行ってたので、
梱包を切るビクトリノックス持ってたんですよね。
(別名"十徳ナイフ"だが、そういうと怒る人多いぞ(笑)。)
(警察用語では"アーミーナイフ"という、いかにも殺意に満ちた分類名となる。)

で、まぁ、ここにも以前に書いたので、ご存知の方も居られると思うのですが、
当方、前歴があるので、
今回は書類送検という事になり、
その結果、もしかすると、裁判所から召喚がかかり、
その取調べの如何では有罪
だそうです。

ほぉら、面白い。
ようやく皆様のご期待に答えられました(邪笑)。


ちなみに、取り締まっていたのは、私服警官の方。
ええ、例によって気さくなお兄さんでしてね、
こちら系の趣味にも結構造詣深そうだったので、
ひょっとしたらすごい偶然でここをご覧かもしれませんね。
そうしたら、コメントでも残していってください。

お兄さんいわく、

(要約)
「普段見ない人がいるからとりあえず声を掛けた。」

ええ、普段は夕方から夜に来ています。
やっぱりいつもどおり夜来るんだった。

(要約)
「貴方を取り締まるメリットは警察には全く無いけど、
見てしまったからには警察として逃がす言い訳が立たない。」

「メリットが無いどころか、こうしている間に、本当に悪い人間が取り締まれず、
デメリットにすらなりうるけど、どうしようもない。」

「ほんともう、何で持ってるんだよ・・・。」

平和への貢献には全くなってない上に、ひどくバカバカしいコスト高な処置、
という自覚はあるけど、決まりだからどうしようもない、みたいな。
お仕事ご苦労様です。

あと、同様の件で万世橋署は満席だそうで、
(ほんっとにご苦労様
近隣の別の署まで、車で送っていただきました。

取調べのディテールは、前回やったから省く。
ちなみに、今回調書を作った方は、前回の方より所作が的確で、
こちらも要領を得ていたので半分くらいの時間で終わりました。

ただ、ちょっとした会話の隙をうかがって、
こちらが精神的に何らかの問題があってナイフを常時携帯している
可能性を引き出そうとしている、という点は、
今後の皆様へのアドバイスとして書き残したいところ。

帰りは、もちろん、中央通りまで送っていただきました。
もう、ほんと何からなにまでお手数お掛けして申し訳ないですね、ホント


ちなみに、今回は身元引受人として、
隠居している当方の親父殿に電話をされましてね。

おかげさまで、後で私は犯罪者として扱われました

まぁ、犯罪者ですがね


アンフェアなんで、
向こうに良いことも書いておきますが、警察のお兄さんいわく、

「相手がヤ*ザだったら、これでもう即座に手錠を掛ける。
奴らに道を歩かせておく道理は無い。」

との事で、それに関しては同意。
ヤバイ人間を取り締まるための"理由"みたいなものだから、
何とか一般人に対しては穏便に済ませたい意向だけど、
何しろ当方、前歴があるので、寛容な処置が取れないそうで。
どうも、お手数お掛けします。


さて、念のため申しておきますが、
当方、ナイフが護身になるような腕の立つ兵法者ではありません。

素人でも殺傷力のある武器があれば護身になる、という考えは、
分からないでもないが、
当方的には、
その武器が奪われた場合が恐ろしくて持つ気にも抜く気にもならない。

素手が一番ですかね、護身っていうなら。


故 峰隆一郎氏が、著書の中でよく言われたこと。

「相手の命を奪うなら、まず自分が死なねばならない。」

私なんかみたいなどうでも良い人間ではなく、
前途ある人間、社会的に有意義なことの出来る人間が、
ちょっと便利だから、十徳ナイフを持ち歩いていて、
運悪く取締に遭い、社会的信用を失ってしまう、

そんな国益すら損なうリスクを負ってまで、
ああして膨大な手間を掛けて中央通りに展開している彼らは、

では、もしもう一度"あの事件"が起きたら、阻止出来得るのか?

と、問いたい。

自分が死ぬ気で自暴自棄になった人間と、
リップクリーム、ボールペン、ナイフ、という感覚でたまたま持っていた人間を、
同列に取り締まる組織に、その時、そういう覚悟が得られるのか?と。

彼らが、真に我々にとっての防人となりうるなら
私はその彼らの正義に逆らった、という罪を真摯に受け入れよう。
彼らの存在を、平和と治安の象徴として、尊重し、尊敬しよう。


というわけで、
大体、書類送検から、
呼ぶ/呼ばないの判断まで、手続きに2ヶ月近く掛かるそうで。
ええ、向こうも忙しいそうで

2ヶ月くらい後に、前触れも無く更新が途絶えたら、
「ああ、檻の中か。」、とでも思っておいて下さい。

やれやれ、残り2ヶ月か。
部屋の整理が終わらない。

何にしろ、もう日中の秋葉原には近づきたくないですね。
やっぱり、私はどこまでも、"夜の生き物"であるようで。

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