PHANTOM MINDS
永久に続く拷問という悪夢から覚めた時、
それは、自身が何であったかを失っていた
幾百もの情報から再構築された
戦闘記憶とアルゴリズムが、その脳裏には全く無秩序に刻み込まれ、
信じ難いばかりの戦闘能力でありながら、
DECEPTICON、AUTOBOT、双方にとって全く不安定な存在として、
脅威をもたらすものとなる。
それは影深くのみを往き、
そして同胞たるトランスフォーマーを破壊する存在となった。
(パッケージ裏キャラクター解説より。略&意訳)
さて、久々のレビュー記事ですよ!
と言っても、
全然、旬でも何でもない、珍しくも何とも無い、
だからと言ってダメじゃない、むしろ名作、
トランスフォーマー " UNIVERSE "
『ネメシスプライム』
ちょいと今更感がありますが、サクっといきますよ。
モノはご存知、名作"CLASSICS"版オプティマスのリカラー、
2年に1個は出てくる(?)、"黒いコンボイ"。
まずはビークル形態。
カッチリしたプロポーションのトラクターヘッド。
黒地に銀のラインが映える。
塗装の黒部分は、かなりグロスな感じで、それがまたカッコイイのです。
ムービー版やオルタニティなど、色々な形態のオプティマスが登場しましたが、
やはり、コンボイ、オプティマスといえば、コレですね。
さて、現物をご存知の方は既にお気付きと思われますが、
今回、ひと手間加えてみましたよ。
バンパーは、国内販売版『変形!ヘンケイ!』コンボイから奪い取って移植!
おおう、テリブル・・・。なんと罰当たりな。
グリルは・・・。
例の打ち込みピンで、全然分解できなかったので、
ハセガワの『曲面追従金属光沢シート』シートを貼りこんでみました。
ヘケヘケコンボイがこんな希少品じゃなければ、
いっそボリッ!とむしりとって使う事も検討しましたが・・・。
このシート、メッキパーツと並べても全く遜色が無い金属感で、
非常に伸展性が高い優れもの。
当方のようなザ・不器用人間でも、仕上がりはご覧の通り。
やはり、このタイプのトラックには、メタリックなグリルとバンパーが映える。
全体のグロスブラックと相まって、非常にカッコイイ。
では、もったい付けずにトランスフォーム!
意外なくらいにG1コンボイの構造を踏襲した変形パターン。
外観形状に上手く盛り込まれた、肩を正面に向けると、後ろに倒れなくなる構造、など、
トイの設計としての上手さを伺わせるポイントが幾つも見受けられる。
変形完了。
実に良好なプロポーション。
異形な形態であることが多いTFにおいてはむしろ稀な、正統派。
変形する事で現れる、青竹色?みたいなメタリックグリーンが、
これまた実に黒地に映えてカッコイイ。
ビークル時の外装もすっきりとまとまり、トランスフォーマーとしての完成度も高い。
・・・Ah!バンパー畳むの忘れた!
ホントは!グリルの裏に畳まれてもっとすっきりまとまるんだ!
あとでコッソリ写真差し替えます・・・。
このオプティマスを始め、
CLASSICシリーズは、何と言ってもデザインのまとまり具合が秀逸。
旧作リメイクにありがちな、
"やたら記号は踏襲してるだけ。デザインして無い"
に陥っていないばかりでなく、
旧作キャラクターのイメージを消化した上で、新しいキャラクターとして再構築できている。
デザイン段階で変形や武器のギミックもよく検討され、
"トイのデザイン"に堪能なデザイナーの存在を伺わせる出来となっている。
正統派"コンボイ/オプティマス"顔。
ビークル時の窓が胸になる、という、実は地味に成立が難しいデザインも盛り込み。
造形も良好。
ダークサイドキャラらしく赤目に塗装されているが、
実は目は集光が生きていて、
しっかり光を当てると、透けて光る!
ううむ、カッコイイ!
武装。
ビークル時の排気管が折り畳まれて、2連銃身の
ステラコンバータキャノンに。
煙突状態に戻して背面に装着し、ショルダーキャノンとしても使用可。
無手状態で支援火器的に使うイメージだろうか。
そして、ビークル時のフェンダーが変形し・・・、
大型火器、ディスラプターキャノンに変形!
二 挺 拳 銃 !
な、なんとステキな!
スマート感のある高い頭身に、足回りはガッシリとして重心の落ちた感じに、
この二挺拳銃!
もう、ガンアクションをしろという、開発者からのメッセージですよねこれは。
無論のことフルポーザブルなので、ガシガシ決まりますよ、ガシガシ。
ちょっと残念なのが、関節の構造が、今ひとつなところ。
ただ少し開発側に同情したくなるのは、どうも、設計が下手なわけではなく、
コスト制約によって、必要な部品数が確保できなかった、という感じなのですよね。
クリックが無い上、基部が薄いのでテンションが全然無い肩とか、
90度間隔クリックで中間に全然トルクの無い股関節とか・・・。
しかし、緩い関節を瞬着などでガッチリ強化すれば、
どうだこのビューティフルアクション!
―どこかで終わり望んでいた・・・?
行く先さえ分からなくて―
―君の声が聞こえる
「始まり」を告げるよ―
さて、というわけで、
出し抜けにユニバース・ネメシスプライムだったわけですが・・・。
これで終わるわけ無いじゃないですか!(邪笑)
続くぞ・・・、ホントだぞ・・・。
コメント
ウオオ、メッキ処理!!
ハイブリッドスタイル黒コンをさりげなく狙っていたのですが、ネメプラいいなあ…(笑
青竹色?のカラーリングがメチャ好み。漆黒のボディには集光ギミックの相性ピタリですね。
最後の写真…気がつけば一番の高値が付いてる例の「追加システム」。
期待しておりますぜ。
投稿者: みふ | 2010年4月 6日 19:52
というわけで(何が!?)
メッキ処理はかなりカッコいいけど自己責任だぜ?
変形!ヘンケイ!が再販されてくれれば、何の問題も無いんだけどねぇ。
ハイブリッドスタイル黒コンボイもかなり良いね。
アレも黒くて青竹色でメッキで2挺拳銃のコンボイか。
HBSにはコンテナも標準装備なのが嬉しい。
このネメシスプライムのコンテナは・・・。
無事に続きが載せられるかなー。
投稿者: やづま | 2010年4月12日 04:02