「BUSHIDOとは死ぬ事と見つけたり・・・!
Uhhhh、AMAZING!and BEAUTIFUL!」
"トランスフォーマー・ジェネレーションズ" 『ドリフト』
ブシドーに目覚めた元ディセプティコン、ドリフト。
実に、約一ヶ月かそれ以上ぶり。
リハビリ一発目のレビューは、
今まさに(品薄的意味で)話題騒然な彼で参りましょう。
AUTOBOT DRIFTは、
かつてサイバートロン星に徘徊しメガトロンのために戦った、
最悪の戦士の一人として知られていた。
何が彼を変えたのか。
かつて自身がもたらしたあらゆる恐怖を、痛烈にその心に覚えた彼は、
以来、銀河の片端から片端までDECEPTICONを狩り求め、
彼自身が己に刻んだ"正義"の烙印を、悪のロボットにもたらし続けている。
(パッケージ裏面より、意訳)
というわけで、カン違いジャポネスク全開、気分はもう武士な、ドリフト。
まずはビークルモード。
何しろ、サイドの"侍"が目立つスポーツカー。
旭日チックな朱色のラインが、実にカン違いジャポネスクでもはや素敵。
車種は・・・、なんだろう、コレ。どっかで見たような。
"やる気ありあり"なウィングが目立つ。
排気管やナンバープレートなど。一通りモールドされているが、
灯火類は簡単な塗装のみ。
ヘッドランプはクリアパーツ、裏面にランプと思しき丸モールドが複数。
白い成型色やグリル部などの塗装が足りないのが、
ちょっとチープ感が出てしまっていて惜しいところだけど、
パーツ分割も目立たず、プロポーションもきれい。
このヘッドライトからつながる朱いラインって、まさか隈取り・・・!?
いざ・・・、
トランスフォーム!
とりたてて難しいところもなく、変わったところも無い、
車体各部が四肢になるプレーンなカーロボット。
つま先の展開クリアランスや、
背部の剣(後述)が変形時に引っかかりやすいのが強いて言えばポイントか。
変形完了!
ドリフト、ロボットモード。
実にプレーンなカーロボット。
真っ白い全身の装甲が、ぱっと見て印象的。
"JUSTICE"一直線な彼のキャラクター性そのものを表わしてもいるのか。
車体としてのアイコンは実はほとんど背面に集中してたり。
そういう意味ではカーロボらしくは無いのか?
見ようによっては、サイドアーマーからすそ広がりな脚部のフォルムは
袴(ハカマ)に見えなくも無い。
前面。
胸部装甲になっているフロントガラスの下のメカが見える。
ボディはスリム、だけど肩幅があり、足が長い、ヒロイック体型。
肩は重なり合った構造とかセンサー?の塗り分けとか、
AUTOBOTのインシグニアとか、色々とカッコいいデザイン。
頭部アップ。
中々の色男。
しかし塗り残し多いなぁ。まぁはみ出しまくってるよりは良いのか。
目はクリア、集光構造。そこそこ光る。
今回、なぜかボールジョイントではなく、
首回転&上下チルト関節が別個に仕込まれている芸の凝りよう。
アクション!さぁ!戦いだー!
期待通りのサムライアクションがキマる!
サイドアーマーにストックされた2本の小太刀は抜刀可能。
短いが、かなり幅広。
というかこれ日本刀じゃ無いよね。
見てお気づきかも、だけど、変形時にはこの柄が折りたたまれたり。
肩の可動範囲は、抜群の域!
腕がほとんど胸部前面まで回しこめるので、カタナアクション自由自在!
まぁ、脚部はひざの位置がかなり高いし足首も太くて固定なので、
踏み込んだアクションは不得手・・・。
その肩の秘密、ここに在り。
"変形の副産物"と言われてもいるらしいけど、実は確信的にやっている。と思う。
要するに、前方向に2重関節になっている。
付け根のボールジョイントの切り欠きも前方に向けてあり、
ボディの細さとも相まって、かなりの可動域を実現している。
そして・・・、
彼のJUSTICEはこれに留まらず!
ずっと、背中で存在感を放っていた、この大剣・・・、
抜刀!
「"天下無双"、すなわち"INVINCIBLE"!」
刀身に"天下無双"のモールドを持つ、長刀。
材質はブラジオンとかにも使われていた、何かふにゃふにゃの例の樹脂。
破損とか中途半端に曲がってしまう心配な無いものの、
自重にギリギリ拮抗するくらいの柔らかさ。夏場は注意を要する?
「我が最大のSAMRAI ATTACK、いざ!」
肩の、そして、手首の可動域によって、この大剣を両手で構えられる!
ナンチャッテで両手で持てるのではなく、持った状態でアクション出来る!
これはなんというカッコヨさ・・・。
取説にはないけど、サイドアーマーの折りたたんだ窓部分に
ぴったり収納できる。
偶然なのか、そういう設計なのかは不明。
あとこれで足首とヒザの可動範囲があれば、"神"域だっただけに、ホント惜しい。
「MAXIMUM JUSTICE SLASH!」
BANZAI!
と。
いうわけで、かーなーり、久々のレビュー、
"ジェネレーションズ"ドリフトでした。
いやー、ホントに久々。
しかも、溜まりに溜まったネタの消化をどうしよう、という思いが悪循環して、
なんかまた更新できない状態に陥りそうだったところ、
コイツはホントにタイムリーにいい刺激になりました。
いくらネタはあっても、"あ、これスゴイ!"っていう、
その瞬間の、なんていうか"内圧"がないと、
実際手間掛けてまで掲載には至らないんだなぁ・・・。
そんな"圧力"を感じさせてくれる、新シリーズ・"ジェネレーションズ"のドリフト。
サムライという要素ばかりが話題性として先行してたり、
そのせいで、初回の品薄がえらいことになっていたりしましたが、
実にスタンダードなカーロボット的構成。
しかし、肩の可動範囲に特化した構造により、その"サムライ"というキャラクター性を
アクションに反映できる気持ちいい仕上がりになっています。
変形もシンプルで遊びやすく、取り扱いに困る個所もないので、
ガシガシサムライアクション!できるのが嬉しい。
仕上げのチープさが少々惜しい感じではありますが、
素性はとても良く、早くもリデコが決定していたり、
まだまだ、色々なバリエーションがお目に掛かれそう。
最初の喧騒も、思ったより早く終息し、かつての"クラシック"の時よりも
流通側も対応に慣れてきた感じで、入手はしやすくなってきたかも?
適価で手に入る方なら、迷わずオススメできるかも。
まだまだ続々登場の"ジェネレーションズ"、これは期待大。