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ULTIMA RATIO

――力を欲する――

ULTIMA RATIO

――究極の――







長きに渡り、Optimus Primeは
自らが最高指導者であるのみならず、
宇宙で最も強力な戦士の一人である事を実証している。

究極の戦士

彼はほとんどあらゆる兵器の用法について訓練し、
それを難なく彼自身の戦法に組み入れて使用している。

彼は、留め得ぬ戦闘能力を内包した、
歩く武器庫である。

(パッケージより意訳)


ムービー3、『ダークサイドムーン』ついに日本上映開始!
いよいよ熱く勢いを増すトランスフォーマー!

というわけで、祝砲代わりに、でかいのを一発。
燦然とその姿を現した"究極のオプティマスプライム"、

LET'S ROLL!

ULTIMATE OPTIMUS PRIME
(アルティメットオプティマスプライム)

をご紹介。


国外フォーラムなどで早くから公開され、その"究極"っぷりが話題になっていたこの一品、
"最大のオプティマストイ"という触れこみにて、
従来のサイズグレードに属さない大きさでの立体化。

ようやく日本国内販売も正式発表され、輸入ショップでもついに販売開始。
時はすでに映画公開直前、いやがうえにも盛り上がります。

はやる心を抑えて、まずはビークルモードから。

アルティメットオプティマスプライム、ビークル

おお・・・。
国内版ボイジャーで既に達成されていたとはいえ、
改めて、ようやくオプティマスにコンテナが!という熱い心の喝采を抑え切れません。

アルティメットオプティマス、ビークル前

トレーラーヘッド部分は、もうお馴染みのこの姿。ケンワースW900?ピータービルト379?
相変わらず、プロポーションは良好。

アルティメットオプティマス、グリル部分

フロントグリル周りは一色成型パーツオンリー、と、少々あっさりしているが、形状自体は良好。
グリル下のヒンジがちょっと大きいけど成型色に溶け込んで意外と目立たない?

塗装は無いものの、オーナメントのオートボットエンブレムもしっかりとモールドされている。

アルティメットオプティマス、ビークル側面

おなじみのファイヤパターンはバッチリ鮮やかに施されている。
青い部分は成型色だが、調色はかなり的確で違和感無し。
赤い部分も、ファイヤパターンの部分に少しパール掛かった塗装が吹き付けられていて、
ボンネットの質感は中々。

ガソリンタンク部分はメタリックシルバー塗装。
この処理、もうちょっとあちこちに増やして欲しかった・・・。
ホイル部分とか、タイヤもプラだしちょっと物足りないかなぁ。
日本版に期待しつつも、写真見ながらペイントするのもオツかも。

丸い穴は全てメックテックポート。本体だけで側面に6ヶ所、干渉も少ない配置なので、
どっさりメックアップできちゃいそう。

アルティメットオプティマス、サイズ対比

デラックスクラスのサイドスワイプと。スケール的にはこんなもの?
本体サイズとしては、ボイジャー以上、リーダー未満といったところ。

アルティメットオプティマスとぱちゅりーさん

ねんぷちのぱちゅりーさんと。
今シリーズ、全体的にサイズダウンしているので、旧ボイジャーくらいのボリュームかな。


トレーラーヘッド単体。

アルティメットオプティマス、単体

やはり形状は良好。
従来のリーダーサイズなどに比較して、ややリア部分が長いバランスかな?
窓はクリア成型で、各パーツのバランスも良好で、見た目の雰囲気は十分。

各部はガッチリしていて、ブンドドしていてもゆるみ、ずれが無いのが嬉しい。

アルティメットオプティマス、単体背面

ビークル背面。

キャビン後方のパネルの合わせに何か大胆な隙間が・・・。
ディテールは一通り施されており、サイズ相応の密度感はある。

カプラー部分

そして、カプラー部分。
残念ながら、コンテナとの接合はただ乗っけるだけ。
ま、確かにこのサイズでガチっとくっついていたら相当の強度を求められることになるが・・・。

メックテックなどの5mm径よりだいぶ大きく、互換は無かったり。


コンテナ単体。

アルティメットオプティマス、コンテナ単体

ボイジャー版コンテナなどにある脚は無いが、底面側の搭載物が多く、
それっぽく自立しちゃうので、まぁ、良いかな?

そもそも立体化される機会自体が少ないコンテナ、
今回、実車モチーフありとのことで、
フロント側には補機類も再現されていたり、いつもよりディテール多め。
正面にはさりげなく銀色のオートボットエンブレム。

アルティメットオプティマス、コンテナ天面

コンテナ側には、メックテックポートとCジョイントがゾ ロ ゾ ロ !

ポートは天面に8ヶ所、側面に左右4ヶ所、
ちと使いづらいけど下面に2ヶ所・・・、合計14ヶ所!

コンテナの上下端のエッジに沿って、Cジョイントのバーが合計12ヶ所!

ちょっとしたウェポンプラットホームになりそう。

アルティメットオプティマス、コンテナ側面

コンテナ側面。

成型色一色だけど、ややメタリックな粒子を含むプラで、割とそれっぽく見える質感。

外板のモールドも側面全面に施され、リベットなども雰囲気よく再現されている。

そして、パネル装飾として施された、G1オプティマスの意匠を引き継ぐ、側面のライン!

アルティメットオプティマス、コンテナ後尾

ラインの末尾には、もちろんオートボットエンブレム。
赤い塗装がアクセントとして映える。

アルティメットオプティマス、コンテナ背面

そして、背面。
一発抜きモールドながら、実車さながらのディテールが細かく施されている。
ヒンジの基部やハッチの厚みなど、ややオーバースケール気味だけど、
このサイズのトイとしては、ちょうど良いアレンジと思える。


紅、そして鈍色。

CONVOY

巨大なる守護騎


コンテナを分離し、トランスフォーム!

アルティメットオプティマス、トランスフォーム

構造はサイズの割りに簡単。
各部のロックもシンプルな挿し込みが多く、初回の変形で慣れてしまえば(常套句)
かなりスムーズに扱える。

フロント中央展開

唯一の難所。
フロントガラスを3枚に下ろす部分が固い。
構造としては単にツメで引っ掛けてあるだけ、
しかし、右も左もクリアパーツで、あまりたわんでくれず、力加減が怖い・・・。

頭部展張

フロントを変形させ、左肩を動かすと、
頭部がスプリングで飛び出す、ちょっとしたオートモーフ。

変形完了!

オプティマス正面

オプティマスプライム・ロボットモード

腕でけぇ!

特徴的な、というか、フロントノーズそのまま、という大胆なアレンジの腕が目を引くけど、
全体的に見事なプロポーション&ディテール、
正におなじみのオプティマスプライム。

オプティマスプライムの立体物も、前年のリベンジ版リーダーを一つの頂点に、
ポイントを押さえつつのアレンジもお手の物になってまいりました。

オプティマス背面

このバージョンの特徴は、リベンジリーダークラスのパーツ配置をほぼ踏襲していること。
そして、変形パターンもリベンジ版の構造をダウンサイズ・簡易化したものとなっている。

映像中のオプティマスを可変トイとしてはこの上なく忠実に再現したリベンジリーダー、
そのパーツ配置をこのサイズとパーツ数で再現出来ているというのが面白い。

ほとんど同構造でダウンサイズクローン化した、NEST版ってキワモノもあるけどね。

オプティマス、胸部

胸部アップ。
ムービー3版の特徴である、ムッキムキのマシン腹筋?が造形されたボディ。
一体成型・無塗装と、少々淡白な造りながら、新形状の特徴がよく出ている。

さすがに、胸部アーマーは一体造形だけど、形状バランスは良好。
というか、一体のままで、"開いてみせる"ために、フロントウィンドウの真ん中だけ抜いて、
そこにディテールパーツを挟み込む、というのは中々アイデア物の構造。

オプティマス、ボディアップ

下腕が目を引いてしまうけど、
全体のバランスは実にオプティマスの特徴というべきものを捉えている。

オプティマス下腕部

その下腕部。
長さもともかく、ボンネットの形状そのままというのが大きい印象を強くしている。
なんというか、
ギャラクシーフォース版のランドバレットとか、メタルスパワードコンボイとか、
あの辺のラインだなぁ、コレ。

オプティマス、肩部

肩部可動。
肩の装甲はシルエットこそ元デザインに似ているけど独特のアレンジ。
装甲のヒンジは胴体側で、可動する際は逃がすように動く。

肩を上げ下げする際、気をつけないと引っかかってしまうのがちょっと難点。
一応、過負荷が掛かると外れる・・・、けど、ヒンジ部がまたもクリアパーツと怖い構造。

オプティマス腕部可動

腕部可動。
ヒジの可動は結構浅い。90度は行かないくらい。
しかし、肩まわりがスッキリしていて、内側にも動かせるので、それっぽいポーズは出来る。

なんかこう、パゥワアア!なポーズとか。

オプティマス、脚部

脚部。
スネのメカニカルなモールドは結構しっかり再現。
タイヤはリベンジリーダーと全く同配置にして、今回も展開ギミックならず。
つうかアレ無理だよな・・・。

足首はつま先が別パーツ化されているけど可動はしない。
他はすべて一体成型と、ここは結構大味。

オプティマス脚部可動

脚部可動

足首が結構曲者で、後ろ方向にしか動かせず、カカトが短く、直立しづらい。
しかし、モモが長めでヒザもしっかり曲がり、腰周りがすっきりしてて自由に動くので、
大きいポーズはそれっぽく出来る。

オプティマス頭部

そして、ご尊顔。
良い出来。
一発抜きで塗りも少ないけど、ポイントを押さえたモールドと形状バランス、
マスクと頬のダクト部の塗り分け、そしてしっかり瞳まで作られた目など、
丁寧な作りこみを感じさせる。

オプティマス、頭部側面

特徴的なヘルメット形状も、イメージどおり。

オプティマス、後頭部

あまり見ない後頭部。
ああ、こうなっていたのか・・・。
集光ギミックは無し。目は塗り分けの都合か、別パーツ化されているので、
リペイントとかも楽に出来るかも?

オプティマス、全身

オプティマスのデザインの特徴でもある、
あおり視点での見栄えの良さが当然のように再現されているのが好印象。

今シリーズを悩ませるパーツの少なさから、このアルティメット版も逃れられてはおらず、
正味のところ、サイズの割りに大味な感は否めないが、
これまで何作もオプティマスを作ってきた経験値を活かし、
限られたリソース内の作りこみでしっかりフォローしてる感じ。


さあ、戦いだ!

唸れ豪腕

ダイナミックなポーズがひたすら力強くキマる!
クリック機構は全く入っていないけど、全体的な造りが分厚いので、
ふらふらした感じが無いのが幸い。

オプティマス、イメージイラスト風

やはり股関節の可動がよく効く。
イメージイラストっぽいポーズも、さくっと。

しかし、やっぱり何の武器も無いのが少々寂しい。
おなじみのエナジーソードはやっぱり欲しかったかな。

豪徹

まぁ、あの腕が十分武器って気はする。
顔ぶん殴ったら首ごともげるよね!


――幾度も問うた。"何故"と――

払暁

――そして――


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コメント

編集後記。
ムービー完結記念&究極オプティマスに敬意を表して、
今回は現状の当方のノウハウを出し切ったレビュー。

一つ言っておく。

死ぬほど長いぞ。


真面目に書いてなお、予定を2週間以上もオーバーしたのは初。
ホントはムービー公開前に入手してて、

”前夜祭レビュー!”

とか書こうと思ってたのが、

”いよいよ明日!”

”本日公開!”

と、どんどんずれていったのが、内心のハラハラもので。

お蔵の危機だった、というのもあるけど、
本編の内容を反映して記載を大きく変える事にならないか、とか。

結果的に、ネタバレとか本編と完全に絡めたところは無しだったので、
映画未見の方も安心してご覧ください。


途中、体調崩したり、週末が職場の飲み会で潰れたりもしたものの、
これほどの作業量となるとは・・・。

これが究極オプじゃなかったら、ぶっちゃけ流れてたかも。
フィギュア王(No.162)のインタビューが心の励みとなりました。

つうか、当方ずっと誤解してたんですが。

なんかこう、っメリケェ~ンなテイストの大味なやつらも、
ユナイテッドもサイバーバースも、
最近のはタカラトミー側の設計開発だったんですねぇ。

てっきり、ハスブロ側かと。とんだ勘違い。
つうか、国際市場向けに設計してると、自然とああいうスタイルになるのかなぁ?

いままでのレビューで、結構”ハスブロ殿”という記述がありますが、
まぁ、書いてしまったものは基本直さない方針なので、放っておく。

が、明確なミスだから訂正文入れなければ・・・。


トランスフォーマーファンとして、
この記念碑的トイを映画完結編公開直後、という、
これもまた記念的なタイミングに掲載できたのが、実に満足。
ブログ持ち冥利に尽きる。

さすがにちょっとくたびれたけど、
この達成感がクセになる。
さて、次は何をしてくれようか・・・。

トミーさんでしたか、タカラの。

どう考えてもこの合体、日本の発想やーんって思ってたら。

や、細かい事情は知らないんでそれも間違ってるかもしれませんが、
どう見てもタイムロボ シャドウアルファの変形パターンだったもんで……

わぁい、大伝太さまだ!どうもですよ。

つうか、シャドウアルファが出てきますかここで!
普通、エクスカイザーとか・・・(笑)。

外骨格を着込むロボット、というギミックとして見ると、
なるほど、シャドウアルファって言えば確かに。

”タイムシャドウがワンピース変形!”ってこれ俺以外に誰得!?と
思っていたものですが、
案の定、戦隊ロボの中では異端になってしまいましたねぇ。

実は”着込む・乗る”だけ着目すると、
意外とサムライハオーにも似てたりするんだぜ・・・。

似てないか(苦笑)。

ヒーロー物のアメトイフィギュアだと、実は結構多い”パワードスーツ”だけど、
ロボットがロボットに搭乗、というスタイルをきちんと作りこんだのは、
結構珍しいかも?

”着る・乗る”系大好きな方には、最高に熱い一品だったりしますよ・・・。