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ダイボイジャー

詳細は専門のサイト殿を以下略。

あんまり他所様では突っ込まれそうに無いポイントをピンポイント攻撃。

細部ディテール


今回、かなりワクワクさせてくれたのが、デカさよりも細部。
分かりますでしょうか?
そう、扉とラッタル(階段)のディテールらしきものがあるのです!

これにより、このマシンが如何にドデカイかが演出できているわけですね。

良く見ると、細部のあちこちに、階段様のモールドもあったりして、
いよいよもって、スケール感、というか、人間のサイズを想像させてくれて、
実に「うわぁ!でかい!」と思ってしまう。見事なり。


艦首

劇中、初登場エピソードでは再三強調されていた、
軍艦を思わせる細い艦首形状はDXトイでも見事に再現。
「地球クリーン作戦」的な凶暴極まりないローラーが喫水下に没すると、
この艦首部分だけが水上に露出して、正に戦艦の如く見えるという、デザイン的ギミック。
実にカッコイイシルエットです。

ただ結構残念なのが、劇中、やっぱり強調されていたので、
成型的にもコスト的にも辛いけどもしかして・・・、と期待していた、
艦首の菊花紋・・・、もとい、ボウケンジャーの母体組織であるところの、
『サージェス』マークのレリーフは、モールドも印刷もナシ。
ううむ、自作してしまおうか。


何というか、実の所、「大きなお友達」の受けがよろしくない、「電動大型商品」ですが、
実際に手にとってみて、設計側の計り知れない苦労が、伝わってきたような気もします。
とにかく、安全で、確実な動作。

いや、さすがバンダイと言わしめる設計力。
社内でどれだけの”いじわるチェック”を経てこれだけの技術を蓄積してきたのか。

腕を上げるとスムーズに噛み合って、異音も無くどりゅどりゅ回る拳には、
ほんと感心することしきり。

艦橋部アンテナの駆動伝達部なんて、「え?コレちゃんと噛み合うの?」
と一瞬思ったものの、何も考えずに合体させても、勝手にしっかり噛み合って
ぐるぐる回る構造。うわ、上手い。

たぶん、おもちゃ的にはデメリットとして扱われる、走破性の無さも、
確実に意図したものでは、と思われます。
いえ、実はこの『ダイボイジャー』、戦艦形態ではあれだけのサイズのローラーかつ、
結構いいトルクで走っているのですが、一センチ程度の段差は超えられません。
何かに乗り上げると、中央の動輪が持ち上がって空転する構造なのです。

多分に深読みですが、戦艦形態のプロポーションやデザインは、
この仕様を満たすところから逆算して創られたのかも・・・?


これだけの難しいハードルを超え、コストは上がり、大友(笑)には「エー!」と言われる、
『電動』ですが、それでも”ここぞ!”という商品には必ず持ち込んでくるからには、
やはり、マーケティング的には、正に『決戦兵器』なのでしょうね。

確かに、この巨艦が電動走行する様は、何か言いようも無い頼もしさを感じてしまい、
ただの廊下のフローリングに、楔状の波紋を幻視してしまいました。

そして、天下御免・御意見無用!な両拳の回転は、やはり迫力満点!
劇中の、巨大な強敵を、ものもいわずに(いや、中の人が色々言ってるが)
文字通りに”えぐる如き”巨拳で沈黙させる様を脳裏に浮かべつつ、
ぎゅるんぎゅるん回る様を飽きずに眺めてしまいます。


・・・・・・ただ、当方、悲しいかな、おもちゃ歴的にもいいオッサンなので、
物心付いたかどうかの時期に『ロボット要塞X』(旧タカラ)、
中学生かそこらの生意気盛りの時期に、『フォートレスマキシマス』(旧タカラ)を
体験してしまっているので、『ダイボイジャー』がことさら”デカイ!”とは
改めて感じなかったのが、少々寂しい。

何か、上記の設計者側の苦労にも通じるのでしょうが、
おもちゃの開発って、近年どんどん制約が増えているように感じて、
おもちゃジャンキー(苦笑)としては寂しさが募るばかり。

何かと言われ続ける、大陸の生産費用の上昇と、言いたか無いが品質維持の難しさ。
今回、とうとう、”シール張り”が復活してしまったのも、それらが無関係では無いのでしょう。

しかし、歴史はアドベンチャーダブルスクリューの如く流転するもの。
今の世代が大人になる頃には、もしかすると、また90年代初頭の如く、
スゴイ時代がくるのかも・・・!

その時、私は・・・、

”ちょっとしたオッサン”か!

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