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金型改造指示

両腕部移動アーム・・・

ヲヲイ!(旧)タカラ!設計しくじってるぞ!

ナイトスクリーム
つながりで、久々に"TFスーパーリンク"の『メガザラック』を
いじくろうかと取り出して、変形させていたら・・・ボリっ

で、修復しようかと、バラしてみたらビックリ。

構造

金色のパーツが変形時に90度回転して、腕部を移動させるのですが、

肉削除

赤い矢印部分が金色のパーツにテンションを掛けてブラブラしないようにしよう、
という設計意図なんでしょうが、そのテンションが強すぎて、
金色パーツと本体パーツを留めている、最初のボッキリいってるパーツに
強い負荷が掛かってしまうのですよ。

しかも、このボッキリパーツ、基本肉厚はかなり厚めなのですが・・・、
表側に入れているディテールが深く、その部分だけ肉薄に、
しかもしかも、その薄い部分の真裏にボスが立ってるのです。


ええい、結論から言うぞ。

設計ミス

出図前のパーツの形状とクリアランスチェック不足、
すなわち、設計側責任で金型改造。
改造指示書は即発行し、成型メーカーに指示。
組立ラインにおいては、現状パーツは指示の個所を機械加工で使用。
機械加工メーカーへの指示を至急。
在庫を使い切り次第、金型改造品に差し替え。


・・・・・・ってもう手遅れだよな!
ああ、思わず"仕事"してしまった・・・。

ううむ、もし、『メガザラック』やリデコの『ダークスコルポノック』をお持ちの方、
万が一、ビークルモードにしたままになっていたら、
至急チェックされる事をお奨めします。

トイって、(まぁ全部が全部じゃ無いのでしょうが)評価試験とか
ほとんどしないで、机上設計だけで製品まで行ってしまっている事が
何か多そうですので、たまーにこういうことは起るみたい。


たまー、なら良いのですが・・・。

実は、同"スーパーリンク"シリーズの『ガルバトロンG(ジェネラル)』も、
すごいつまらない設計ミスで、肘のクリックの位置がおかしいのですよね(苦笑)。

ただの『ガルバトロン』は全く不具合無かったのに、
何かの理由でクリック部分の金型を作り直しているようで、
その時に、歯車形状のピッチ角度がずれたらしい。

リペイント品でわざわざ型を起こしたばかりに起きた不具合。オイオイ・・・。

ちなみに、その歯車形状の部品、
二の腕の内側のカバーを外すだけで外せるので、
『ガルバトロン』のものと交換すれば、わりと容易に修正可能。

ていうか、こういうのはメーカーが修理して欲しい。


まぁ、たまに騒ぎになりますが、おもちゃメーカー殿はよほどの大きな不具合
(人が怪我をしたり、まったく製品として成立しなかったり)
では無い限り、まず不良と認めませんからねぇ・・・。

他にも、ちょっと懐かしい"ウェブダイバー"シリーズの、『ダイタリオン』を
買った際、パッケージに"目が発光"と明記してあるのに光らないので、
ありゃ?不良かー、と思ってサポートに電話したところ。

「それ、不良じゃなくて、光らない構造だそうですよ。」

ああー、そうなんだ、不良じゃなくて良かったですよハハハ!

ってヲイ!

・・・・・・ちなみに、一度手放してしまって、最近、買いなおしたら(苦笑)、
"目が光る"表記がシールで訂正してありました。
まったく・・・。


樹脂部品設計、というジャンルは似ているものの、
末端の製品や用途が違うだけで、ずいぶん違うものです。

いや、私の表稼業だと、

「オイ!踏んだら壊れたぞ!どうしてくれる!」

みたいなレベルのご意見も取り入れて改善しているので・・・。
それはそれでどうかと思うが。

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