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黒の寓意

銃と黒衣


ハンドヘルド・アンチマテリアル・ガンの最高傑作との評価を確固たるものとする、
『ショックウェイブカノン・NB2857』、通称『空気砲』である。

前腕に固定し、手首~指先の神経チャンネルを使用して直接操作可能。
前腕・上腕の神経信号に補正処置を行い射撃補助を行うモードも搭載している。
機械的動作を不用とすることで、セイフティおよびトリガーの確実性を
向上させているが、熟練した兵士の中には、
「トリガーが軽すぎる。」と、暴発を懸念する意見も多く見られる。
これは、トリガーセイフティの思考上の閾値(しきいち)として、
人間が元来持つ"射撃行動への違和感"を用いているためであると
分析されている。
このため、トリガーセイフティ解除条件に音声入力を併用する機種も開発され、
実用試験が実施されている。


なんてな!(邪笑)

エポック社『くうき砲 シルバーメッキバージョン』。

・・・この商品の企画を通したのはどこのバカヤロウだ!(かなり誉め言葉。)

ドラえもん玩具ってたまに妙な傑作が出てくるような気がする。

あー、序文の解説は当然、でっちあげなので。念のため。


クロームメタリックの砲身に、『KUUKIHOU』のロゴが渋い(?)
メッキ面はかなり美しい仕上がりで、発色も良いのですが、
さすがに表面のヒケは目立つ。
まぁ、バリバリ遊べる低価格グレードの玩具で、
モノがこれだけうすらデカイ(苦笑)のだから仕方が無いか。

サイズは正に劇中のアレですが、残念ながら手首にはめる方式ではなく、
砲尾に設けられたグリップを握って保持する方式。
構えると、意外と様になっているような気がしたり。

アイアンサイト状の形状がありますが、固定されてというか一体成型で、
調整は出来ない仕様。
というか照準器としては機能していないかも(苦笑)。

装弾数は1、レバーアクション。
セイフティ機構は特になし。
もしかして、トリガー引きっぱなしでレバーを素早く操作して速射!
と、マカロニウェスタン的なアクションが出来まいか、と思ったら、
機構的に誤操作防止が成されていてレバー正位置じゃないとトリガーが引けない。
ちょっと残念。

威力、射程ですが・・・。
"空気の弾を発射する"という触れ込みですが、実質のところ、
空気鉄砲の馬鹿でかい径のヤツに紙弾を込めずに撃ってるみたいな。
まぁ、息を吹きかけて倒せるターゲットなら、必殺です。
有効射程は公称1.5~2m、実質1m程度?

もっぱら雰囲気玩具ですが、レバーアクションの装填動作は、
"ガチャガチャ!"という感触が結構楽しく、
構えるとそれなりにボリューム感があって結構その気になる。


どうでもいいが、一緒に映っているリボルバーは、
マルシンの『コルト・アナコンダ』。
実際の威力はともかく、8mmBB弾発射可能というインパクトは実に良い。

あとどうでも良いといえば、この『くうき砲』、ミニバージョンもあるのですが、
何故商品名を『くうきピストル』にしないのだ!と義憤を募らせたり(笑)。

リメイク劇場版の『魔界大冒険』上映記念に作られたという、
このメッキ版『くうき砲』ですが、旧作原作で、ジャイアンだかだれかが、
コレを両腕に装備していたのが、ア・バオア・クー戦仕様の78ガンダムみたいで
ちょっとカッコイイと思ったり(笑)。

色々言われている最近のアニメドラですが、
原作の持ち味が生きるリメイクが行われてくれることを願いたい所。

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