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もってけホワイトドール

某もってけ水兵服のCDは、発売日に祭りの喧騒の最中で購入。
しかし、オレらほんとにこういう”祭”好きだな。

元々歌詞のヒアリングは得意なほうでは無いのですが、
今回は殊に何ていってるのかさっぱり分からん傾向で、
部分によっては何度もリピートで聞いても奇声を上げているようにしか聞こえない、
と思って歌詞を見たらほんとに奇声を上げていた、という恐ろしさ。

かなり確信犯的に言葉、というか音で遊んでいる感じですね。
もちろん、聴取者が戸惑う方向で。
詞としての意味性は薄いので、歌詞として良く出来ているか、は疑問ですが、
音遊びとしては面白いと思う。
良くも悪くも、あのボーカルだから成立しているような。

その黄色っぽいテンション高いボーカルに隠れがちですが、
地の曲が実は中々いい感じな気が。
首都高に似合う。


以上、凄まじく方向違いな前置き。
強いて言うなら、時候の挨拶。


本日発売のホビージャパン誌の掲載情報ですが、
もうネットニュースなどでかなり話題になっていると思われるので取り上げてしまいますが。


祝!ターンエーガンダム、マスターグレード化!

いやはや、MG100番予想にて、
手前にザクザクゲルググと来ているので、こりゃどうせ78ガンダムだろうな、
みたいな悲観的(と言ったら怒られるのか?)予想を遥かにぶっちぎり、
個人的には待ちに待ちに待ちに待った月光蝶、ターンエーの登場ですよ!

しかも、もしこのアイテムを現行バンダイの戦力でMG化するなら・・・、
という私の妄想を9割方実現してくれた、デザイン面においてカトキ氏をメインに据えて、
シド・ミード氏のオリジナルデザインを徹底的に”解読”し、”再現”する事を目指す、
という素晴らしい方向性。

ちなみに100%ベストの妄想は、ミード氏を呼んで首っ引きで監修させる


プラモデル的な出来に関しては、まだテストも打ちあがっていない時期ながら、
全幅の信頼を寄せて良いと思われます。
技術面ではABSフレームやレーザー彫刻などの最新の技術もいよいよこなれてきて、
また、デザイン意匠の読み取りに関しても、
数年前と比較しても格段に向上していると思われます。
今ならば、確かなデザインさえ存在すれば、素晴らしいキットを送り出してくれることでしょう。

そのデザイン面がほんとに心配ですね(邪笑)。
勝手な憶測なので、ご本人や関係者の方に怒られてしまうかもしれませんが、
何となく、カトキ氏的には、今回の件は、
ここ10年近くで最も辛い仕事なのではないかと思えたり。

言い換えればシド・ミード氏関連のデザインは、カトキ氏的には
仕事レベルでは出来れば避けて通りたいと思っているのでは、とか(邪笑)。

何しろ、氏が仕事としてガンダムリファイン/リデザインを手掛け始めて以来、
久々に、或いは初めて、
容易にはイニシアチブを取れない相手に直面しているわけですから・・・。


当方、まぁご存知の方はご存知と思われますが、
ウンザリするくらいカトキ氏肯定派でして。

しかし、その私をしても、今回の仕事が普段並みに行くとは到底思えなかったり。

何というか、こう言っては色々の方にものすごくお叱りを受けるかもしれませんが、
今までのリデザインは、主に製図がメインと思われるのですよ。
”イラスト”レベルから、”図面”レベルへのレベルアップ、というような。
ラスターデータを土台にベクターデータを作り起こしている、みたいな?

しかし、今回の相手は、どうやら元々ベクターデータらしい
でも、正しく読み込めている確証が持てない、といった感じなのでしょう。

今月売りのHJ誌7月号には、カトキ氏がバンダイ向けに描いた、
”ミード氏の画稿を読み解いた”画稿がかなり大きく掲載されておりますが、
現段階の画稿でも、カトキ氏が描き起こしたデザインは、中々の再現度。
しかし、端々に記されたカトキ氏のいつもの注記の文句が、
どれも心なしか自信なさげなものばかりで(苦笑)。
どうも”ガンプラの定型句”みたいな部分がことごとくミードオリジナル部分と
コンフリクト・・・、矛盾を来たしていて、その調整に苦労しているような感じが。

何かこう、そういう部分で”ガンプラ”方向に振ると、ことごとくダメな気がする。
たとえば、フロントアーマーが小さすぎるので大きめに描いている、との事ですが、
なんかそれだけで、ぐっと”ただのガンダム”に近づいてしまっているようで、
実に不吉。

ガンダム関係者が20年掛けて営々と育て上げて持病化させてしまっている、
”ガンダムってこういうもの”病の典型的な症状ですね。
良い悪いレベル以前に、ガンダムのテンプレートからずれたものが、
どうにも居心地悪く感じてしまう、というような。


良いんです!居心地悪くて良いんです!
変なんですよ!(ある意味)

我々が、初めてあのミード氏画の妖怪百鬼夜行の如きイラストを見たときの、
あのインパクトが無くちゃおかしいんだって!

多くの方々は、(その半数以上の方は上記の病に罹患していたがために)
この段階でヒゲとお嬢様に見切りをつけてしまいましたが、
それを悪いと言うことが出来ないくらいの強烈なインパクトがあったことは、
当時を知るガンダムファンなら、良くご存知の事と思われます。

しかし、私のように元々変メカに免疫があった者など、
メカの好みの裾野が寛容な方々は、じきに気付かれた事でしょう、
あのデザインの恐るべき完成度に・・・。


少なくとも、ストックが邪魔で構えられない武器を持たせちゃうようなデザイナーは、
アレを二度と気安くヒゲなどと言ってはいけないと思う(邪笑)。


分かりやすい格好良さでは無いが、確実に良い。
うなぎなら、たれを付けるか、白焼きか、の違い。
ハンバーグなら、良いケチャップを買ってくるか、良いひき肉を買ってくるか、の違い。

もし、今回のMGターンエーガンダムが、
元デザインの意匠を洩らさず伝えてくれる良作となったならば、
バンダイは単純な技術ではない、”センス”を手に入れた、と言っても良いのかも。

とにかく、今は不安半分、期待は一杯、心して発売を待つとします。


余談?

ウワサによると、兵装サイロに入る”牛”が付くとか(笑)。
ぜひ、手に持たせられる”洗濯物”とか付けて欲しい。
パイロットフィギュアは『ロラン(裸)』『ローラ・ローラ』とか、
いくらでも付けて欲しい所だ。

・・・ネタとしても素晴らしいアイテムになりそうだ、MGターンエー。

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コメント

そろそろ食わず嫌いの人も食べられるか試してみる時期なのかも…
という予想もしてみつつ、

やっこさんは立体で作るとその良さが良く分かるのですよなあ。

大伝太様、どうもです!

そう、立体なのですよね。
昔、トイの方で出ていた、ニューマテリアル?とかいう完成品モデルの再現度が実に素晴らしく、素立ちにするだけで、
「ナニコレ!か・・・格好良い!?」
と目を疑ってしまったものです。

とにもかくにも、ドリアンの匂いよろしく(酷い例え)、あの”ヒゲ”だけで敬遠される傾向ですが、やはりドリアンの匂いの如く(酷)、慣れるとあの匂いがたまらない、という事に。

・・・アレ?