« あじのもと | メイン | スクリプト不如意 »

ニモノがいたぜ

分かる人には分かる、というかあんまり古くてピンポイント過ぎるネタ、
先日の、極みに達したネタその一で御座います。

全曲集

いやぁちょっと幾らなんでもピンポイント過ぎたでしょうか(邪笑)。

もっとも、ウィンドウズが跋扈する少し前をご存知の世代の方なら、
案外良く知っていたりしない事もない?かも?しれない?


浪費したい気分が発散されない状態で、丁~度よくというべきか、折悪しく、と言うべきか、
こんな凄いものが出てきてしまう、ほんとに、秋葉は面白い街ですよ・・・。
お値段、時価にして6千円也。
買ってしまっておいて何ですが、ちょっと高いと思う(苦笑)。

カセットテープ版は発売当時購入して今も持っているのですが、
そろそろ劣化が怖かったり、だからといってきれいに取り込む手段も
持ち合わせてないしで、実はかなり欲しかったのですよ、CD版。
実に、20年近くの時を超え、今、我が手に!ううむ!


このゲーム、非常に思い出深い一作で、私が始めて買ったMSX・FAN
巻頭特集として載っていたのがこの『ラストハルマゲドン』。
当時、周囲は当然の如く、ゲームはファミコン、RPGといえばドラクエ、な風潮、
わざわざMSXを購入してしまうようなヒネガキのワタクシは大いに興味を抱き、
ついにフロッピーディスクデビューを決意!
しかし、その時にはドライブ類無し(ゼロスピンドル!ゼロスピンドル!)の
MSX1(RAM16KB)しか持ってなかったので、
貯金の大半と、親父殿からの色々の交換条件による援助(苦笑)にて、
当時の最新鋭機!MSX2+(RAM64KB+VRAM128KB)を購入したのです!

一応、念を押しておきますと、MB(メガバイト)じゃなくてKB(キロバイト)ですよ?


いやぁ、初めて立ち上げてプレイした記憶は今でも鮮明です。
3.5インチFDDをおっかなびっくり挿入しリセットボタンを押し、
ガーガー言ってるドライブをにらみ付けながら、

待つこと数分

鮮やかなCGと、こればっかりはネタ抜きでファミコンを確実に超えていた(はずの)
FM音源によるBGMのオープニングデモにしばし釘付け。
そしてゲーム本編・・・、
に入ろうとすると、

『ディスクBを挿入してください』

おお、ディスク入れ替えか!これがフロッピーのゲームか!

で、ディスクBを入れた!パーティ編成してスタート!

『ディスクCを挿入してください』

おおお!ディスク入れ替えか!こ、これがフロッピーのゲームか!

もはや正座でディスクを入れ替える。

ゲーム開始。
独特の重々しいグラフィックとBGMの織り成す世界観。

おお、パソゲー・・・!

感動しつつカーソルキー(笑)を繰っていると、早速敵に遭遇!

ニモノがいたぜ

!?
ニモノ・・・煮物?
とか思ってる間に、何やら猛烈にディスクを読み込んでいる様子。
そう、戦闘ごとに、敵キャラ一種類の表示ごとに
ディスクを読みに行くのです・・・。

ちなみに、お気付きかもしれませんが、『ニモノ』じゃなくて『エモノ』。
MSXは、テレビにつなげるスタイルが主流で当時は私も普通にAVケーブルで
テレビに出力していたのですが、これがにじむんですわ・・・(苦笑)。
赤文字の縦棒なんてまず映らなかったり。

多彩な選択肢とちょっとばかり独特の派手なエフェクトの戦闘を経て、
見事勝利を収めた我等がパーティ!

ディスクを読みに行っています

当時は考えもしませんでしたが、要は、容量がいっぱいいっぱいで、
実行中のグラフィックしかメモリに置かないらしい・・・。

しかし、なにしろフロッピーディスクというものに圧倒されていたワタクシ、
もはや”そういうものである”と信じて疑いません!

そのあと、ダンジョンに入ったら、案の定

『ディスクDを挿入してください』

でしたが、全然驚きませんでしたよ!ええ!

その後、コナミの『スナッチャー』を買ってプレイした時にはビックリ仰天。
ナニこの速さ!?ほんとにディスクのゲームなの!?というような。

・・・・・・結局、『ラストハルマゲドン』(MSX版)が、MSX史上に名を刻むほどの

長ロードゲー

である事を知ったのは、1年以上経過した後の事だったのでした。


で、その時には既にクリアして・・・、









無かったですけどね(苦笑)。
いや、未だにクリアしてなかったり・・・。


長ロード改善を見込んで、わざわざ探し出して買ってみたPCエンジン版。
実際かなり改善されてというか全然普通になってたのですが、
パーティの編成が出来なくなってたり、
重々しかった台詞や言い回しがなんかすごく口語調になってるのに激しくガッカリして、
結局封印したまま。

そしてつい最近、意外と浅い地層から久々にディスクが発掘され、
よぅし!MSXエミュレータに落として再開しよう!
と、意気込んでフリーのエミュソフトと外付けフロッピーを用意して、
ディスクイメージを作ろうとしたら、

(意訳)”このディスク壊れてね?”

というようなエラーメッセージ・・・(泣)。
所詮エミュレータなので、実機MSXなら起動可能かもしれませんが、
フロッピーディスクの寿命や、大して気を配ったわけでもない保存条件を考えると、
本当に壊れてしまっている可能性も。
しかも実機は暗黒要塞の限りなく定礎に近い位置に埋まってたり。


十年ぶりくらいに聞く、『全曲集』、『ラストハルマゲドン』の世界観。
さすがに今聞くと少々チープに思えるところもありつつも、
胸を熱くしてくれる”原体験”のサウンド。

苦手なジャンルのゲームであり、10年以上の時間とネットの普及のお陰で、
実の所かなり詳しく内容を知ってしまっているのですが、
それでも、やはり自力でクリアしたい願望がウズウズと。

どこか気の利いたメーカー殿が復刻してくれることを熱望。

しかし、手持ちのMSX版が上手く復活・エミュ化出来るのが一番嬉しいかも。
また最初っからレベル上げはとてもキツイ(苦笑)。
もっとも、遠い記憶が確かなら、最後にセーブした時の状況は、
ダンジョン最深部でパーティほぼ全滅状態で、
敵と出遭ったらロードして~、という大変キッツイ状況だったりして。

調子に乗って<悪運Lv>ばっかり上げたパーティだったりもする。
私には似合い(邪笑)?

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://hakkourin.serio.jp/yojo/mt-tb.cgi/180