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勝利の女神を味方に付けて

だ ぁ ! 埋めるぞ!

本日の一品

うぇい、とうとう、生存確認のコメントまで頂いてしまった八端です。
人の温度が、ボクの心を溶かしてゆきます(泣笑)。

一日休みを取った甲斐があって、どうにか、

「・・・まぁ、食い殺されはしないだろう(誰にだ?)。」

な品質に達し、ランナーも付けて、ようやっとこれから一次原型のシリコン流しです!
はい、スゴイ絵面になっておりまして、シリコン複製出来る方から見たら、

「・・・?、なんじゃあ、こりゃあー?」

と言われてしまいそうなモノですが、コレが今回の作戦でございます。

一次原型は、6個くらい一度に生産できる量産用シリコン型のために、
原型を複製するのが目的なので、型強度は度外視で、分割無しの一発埋め、
カッターで切れ目を入れて原型を取り出し、型枠で締め付けてレジン流し、という感じで。

外枠は、知ってる人は知っている、スポンジケーキを焼く時に使う型ですね。
あんまり売ってない、こんなちっちゃいサイズなので、
お店で取り寄せてもらったのですが。

ええ、バレンタインムードでほわほわしている製菓用品売場を
”ズルぅっ”という擬音の付きそうなうっそうとした黒衣の野郎が
ノギスを持ってウロウロしている、というステキな場面になっておりましたが。
そいつに、「底が取れる8センチのありませんか?」と聞かれた店員さんは、
コイツがケーキを作るのか!?と想像して内心で吹いておられた事でしょう。

まぁそれは余談。

この型枠、底が外れて、側面もストッパーを外すと広がる、というものでして、
このままシリコンを流して、固まったあとも壊さずに外して、
再度装着して型の締め付けに使用しようと目論んでおります。

ご存知の方はご存知なとおり、
シリコン型ってちょっと熱してやると、レジンの流れが格段に向上するものでして。
今回、量産に使用する注型用樹脂が常温だと扱えないモノである事もあって、
型をホットプレートで熱するわけなのですが、何度でも付け外しができて熱にも耐える、
このケーキ型枠はまさにうってつけだと思われるわけでして。

・・・”思われる”の域を出ないのは、まだ一度も実験をしてないからでして。
型枠の作業性に関しては、脳内検証はしたものの、やってみないと分からないですし、
なんか、表面のフッ素加工がシリコンとか注型レジンに対してどんな挙動を示すか、
とかぶっちゃけ構想レベルでデータ取っとけよな情報がまるで無ーいので。

ていうかー、湯が全然流れずに型作り直しとか、
複製してみたら、接着したパーツの隙間が埋まってなかったー、とか、
「アレ?やっぱコレ、歪んでね?」みたいな原型レベルのミスが判明したりとか、
細かい技以前の基本的な技術上のハードルが超えられているかどうか、
まだわかんないんですよねー。

全て、ぶっつけ本番。
”決戦兵器はピンチにぶっつけ本番で投入”という、
勇者的お約束を、またも実践してしまうハメになっているワタクシでございます。

ああ、そういう物語にあこがれてここまで来た私的には、
ある意味冥利に尽きる、という感じでございましょうか。

さて、いい時間になってまいりましたので、

でぃやあ! 埋めるぞ!

答えは12時間後。ワンミスで死ねる状況に活路を切り拓けるか、オレ。

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