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ハイパーレッドジャック<SUIT-ON編>

JACK-ON!

長い、本当に長い刻を経て、
(レビューが載るまでもが長い、という自己ツッコミ。)
ついに、『ハイパーレッドジャック』、見参。


1991年にタカラ(現タカラトミー)より発売されていた、
『機甲警察(アーマードポリス)』シリーズの最終商品にして、
最上位バージョン、『ハイパーレッドジャック』。

同シリーズの集大成と言えるそのデザインとギミックの全てをご紹介したい。

次世代型機甲警察

まずは、通常状態。
『ジャックスーツ』フィギュア+『ジャックアーマー』マシン、という、
当シリーズの標準構成。

劇中、『犯罪組織 イド』との激戦の末に殉職した『レッドジャック』が、
『ハイパープロジェクト』の成果たる『ハイパー・スーツ』化手術により復活した姿。
従来型の『メタルジャック』に対し、大幅に能力が向上している。

ジャックスーツのサイズは、以前のエントリでお見せしたとおり、
『武装神姫』と同サイズくらい、という事で、各自ボリュームを想像のこと。
ギミックの集約されたマシンのサイズは実に迫力あるサイズ。
さっそくワクワク感上昇。


新たなる力


入手状態は、使用済・シール貼り済・焼け有・欠品無し。
価格は確か(レシート無くした)14,800円(定価 4,500円)
私は、安い、と思ったが、その辺は各自の判断に委ねたい。

焼けは、イコールプラの劣化なので、バリバリ遊ぶ派としては、
出来るだけ避けたいところだが、どうも、数年前に買い逃した際に見たものも、
最近、オークションで出品されていたものも、
いずれも全く同じ傾向で右肩が焼けていたので、
どうも、先天的な傾向のようで、少々保存に気を使うくらいではムリなものと判断。
購入時に、実際に触らせてもらった感触では、
剥落したり割れたりするほど進行していなかったので、良しとした。


尚、小オチだが、このレビューを書くのにもたついているうちに、
なんと、買った店に新しい個体が入荷。
20,000円で、焼け全く無し

「せっかくだから、オレはこの焼け無しをもう一個買うぜ!」

と言わしたいのだろうか?と神に問いかけた。

全く、出てこないときは数年も出てこないってのに・・・。


ジャックスーツ前面ジャックスーツ背面

ジャックスーツ単体。
プロポーションは中々良好。
少々、板っぽい胸の造形など、すこし”野暮ったい”ようにも見えるが、
逆に、中に人間が納まっている、という感じがして、これはこれでいい気がする。

前述の通り、『武装神姫』とほぼ同程度のサイズだが、
さすがに現代の目で見ると、アクションフィギュアとしては少々スペックが見劣りしてしまう。
・・・が!

メタル・アクション

中々どうして、ポーズが取れる。
このフィギュア、マシンとの絡め前提に作られているので、
バイク(?)やら、ホバーボード(?)やらに騎乗させたポーズが取れるように、足回りが良く動く。
特に、近年のフィギュアですら軽視されがちな足首前後方向がとてもよく曲がる!

肩が後ろに回りこむのは、実は変形用の関節で、正位置(真横)と格納時(真後)の
2ポジションでしか、本当は固定出来ないのですが・・・。
・・・当方入手の品は、右肩だけ若干ヘタっていて(苦笑)。

立膝

立膝もそれなりに可。
ヒザ短軸関節でも、モモ・スネの長さバランスが良ければ出来る。
何故ガンダムは立膝にこだわる割にスネ長にしたがるのだろう・・・。

ここで、手首と下腕の向きに注目。
実は、手首の回転が無かったりするのですが、
変形機構も兼ねる、ヒジの2重ヒンジが、逆方向曲げにすることも出来るので・・・、
写真の如く、手の甲を返した”フリ”が出来るのです。
まぁ、ちょっと不便ですが、最低限のスペックで、
バイク系のハンドルを握ったポーズなども可能にしている工夫を評価すべきポイント。

ハイパー・スーツ

スーツ、バストアップ。
実はスーツ状態でも従来の『レッドジャック』から強化されていたりします。微妙に。
額に、角が追加されているのです。地味ですが(笑)。

造形自体は、まぁ時代水準並。
よく言われる(?)通り、
劇中の造形と全然違う(劇中では生身+フェイスガード的形状)のですが、
”そこそこ格好良く、でも地味”なトイ版ジャックスーツとしてはこれはこれで有りかと。
フェイスやゴーグル(?)、アンテナなどは、塗り分け処理。
それなりに彫りが深いので、よく塗り分けているけど、
アンテナ部はマスキング、隠蔽、共に少々辛い。この辺は時代の限界か。

尚、お気付きの方がいらっしゃるかどうか、
肩には、本来シールが貼られているはずなのですが、
当方入手の個体は、この部位のシールが未使用のまま、台紙ごと箱に封入されていました。

これは、前のオーナー殿、
中々このシリーズのトイを遊びこんでいる方とお見受けいたします(邪笑)。

というのも、実は、後述の合体時、クリアランスがキツキツ過ぎて、
このシールがボロボロに剥けてしまうのです。

私が他に唯一所持している同シリーズの、『シャドージャック』も、
中古品で購入した時、既にここのシールがボロボロで、
ハテ?と思いつつ合体させてみると、正に目の前でゾリ!と削げた、という。

かなり気を遣って扱っても、そもそもギリギリの寸法しか無いので
どうしても擦れてゆく、という、『メタルジャック』トイの魔のポイントなのです。

というわけで、二代目(?)オーナーの私も、意向を引き継ぎ、
ストレスなく遊ぶために、このシールは封印しておく事に。


さて、勿体付けるように今回はここまで。

その力、掲げよ

次回、ジャックアーマー編~ジャックオン編。

今回はじっくり行くぞ。じっくりねっとり。


<RIDE-ON>編

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コメント

ようやっと、ですな(笑)
私はこのシリーズには詳しくありませんが、その分“未知のものを知る”面白さに期待しております!

………にしても、ホント良い出来ですね、コレ。

ようやっとー!
はじまるザンスー!(錯乱)

まぁ、始まって早々スネーク休暇(なにゃあ!)で減速したりー。
い、痛い!撃つな!撃つなー!

えー、週末に向けて第二弾作成中。

時代相応の、今から見ると「ハチャー。」な点も少なからずあったり(苦笑)するのですが、
そういう点とプラマイで「やっぱり良い!」と言うだけの価値はありますよー。