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言うな、それだけは

どうってこと無いけどちょっと突っ込んでおきたい雑文。


コトブキヤ殿のライデン、順調に開発中で、
とうとう予約も始まってしまったとか!素晴らしい。

で、開発状況とか、関係者のメッセージとかが、続々とブログで公開されていたりします。


以前に当方が突っ込んだ、
"元々3Dモデリングされてるんだからそこから模型作んないでどうする?"
的な意見はやはり方々から言われたようで、
(セガAM3研)森殿による、その回答とも言うべく文章を掲載されています。

詳細は本文参照、という事で省きますが、要約すると、

"ハイエンドCGデータは、2D媒体向けなので、模型用のデータ向きでは無い。
 更に、コトブキヤ殿では立体模型を原型とした設計手順が採用されている為、
 どうしても一度立体化する必要がある。"

とのこと。


口からレーザー吹いた

アレ?ワンフェスで聞いたときは、
「この模型は開発用の見本で、CADデータはCGから起こしてる。」
的な事言ってたけど、聞き違いだったのか?


コトブキヤ殿の模型開発が、"まず原型ありき"なのは、
たぶん、ガレージキットメーカーとして出発した同社のポリシーみたいなものであると共に、
一からモデリングデータを調達するノウハウがまだ無いからなのでは?
と、思ってしまうのですが、

これもやはり、森氏言う所の"素人考え"なのでしょうかね(邪笑)。


"見た目重視"のハイエンドCGを元に立体出力用の3Dモデル起こした、
というのは、筋が通っていると思うのです。

で、そこから一旦ラピッドプロトを作って、形状検討をするのも、
実に今流な設計手順ですよね。

ただ、あの文面だと、ラピッドプロトを改造して作りこんだものを、
スキャニングして取り込んで、もういっぺん3Dモデルを起こしている
というように見えてしまって、そこでエエ!?となってしまう。

いや、実は、一旦そう思い込んでしまって、
「こんアホンダラがぁ!」的文章をずらずらー!っと書いていたのですが、
(苦笑)
書きながら元の文を何度も読んでいるうちに、さすがにそれは有り得んな、と、
ちょっと冷静になってきた。

たぶん、ラピッドの段階で、
特に外観的形状変更の大きかった部品のみ、スキャニングを行い、
たぶん、スキャニングしたデータはそのまま形状データには使ってはいない
新規にCAD上で形状を作るための参考にしている程度でしょう。

いくらハイエンドCGが"立体化には向いていない"と言っても、
平面が平面として、円弧が円弧として、幾何学的に作られているとは思うのです。

それを、幾何学的な形状のまま模型化できる、
というのが今回の利点じゃないのかと。

"デジタルとアナログの技術の融合"、と、熱っぽく語っておられるのに恐縮ですが、
今回のような件では、アナログはノイズにしかならないのではないか、
と思えてしょうがないです。

ツール類は、徹頭徹尾、完全にデジタル化され、
工程上のノイズを除去する事が理想であり、
デジタルとアナログの融合、というならば、
それらツールを用いる人間の"アナログな感性"にこそ掛かっているのではないかと。


答えは、12月。
期待していいのでしょう?コトブキヤ殿。

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