夕日が今燃え上がる、未来
――風の色が変わる、世界が回る――
「さぁ、闇に光を照らしてくれ!」
――Bravery.
(勇気)
Dedication.――
(献身)
――Sacrifice.
(犠牲)
Unity.――
(統一)
――Protect.
(守護)
いま、力と叡智は受け継がれ、新たなる英雄が立ち上がる!
ついにコイツがやってきた!
奇しくも、マスターピースロディマスと重なるタイミングでのレビュー敢行。
気がつくと恐ろしい長さになっていたので、全2回予定。
というわけで、
ついにやってまいりましたよ、
"FANSPROJECT"製
TFX-04
『PROTECTOR』!
コレの素性とかアレな事情に関しては、
前回参照・・・って、アレ?前回は簡易レビューでその辺スルーしちゃってますね・・・。
まぁ、早い話が同人トランスフォーマー。
ただし、キャラクター意匠についてはギリギリ使ってない、
言ってみれば、
他人の空似
というスタンスでどうにかシロの域に居る、キャラクタートイとしては中々に微妙な代物。
でもまぁ、デザインそのまんまで堂々と作ってる奴らなんかと一緒にしてはいけない。
看板に掲げているとおり、"ファン活動"としての色合いが強く、
そのプロダクツはどれも、"あーそうそう!これこれ!"的なものばかり。
版元も、ノリが良いのか寛大なのか、どうも悪からぬ気でいるように見えてならない。
今回も、このタイミングで入手困難だったロディマスが再生産されてたり・・・。
「カモン!ガーディアン!」
ホットロディマス、ビークル形態を、
トレーラーユニット『Guardian』に連結!
(※取説コミックでこう呼ばれているのでたぶんこの呼び方だと思う・・・。)
『Protector』ビークル形態!
ホットロディマス+キャンピングカー型トレーラーにて、どう見てもアレが完成!
よりメカニカルにアレンジされ、キャンピングトレーラーというより、
ド派手な装甲車両といった趣き。
ホットロディマスから引き継いだトレードマーク、ファイアパターンは健在、
同じく特徴的な排気管からのバックファイアとして表現され、
ペイントではなく、レリーフ状のモールドになっているのが斬新。
ストップランプ?はクリアパーツを使用。透過が良すぎてらしく見えないのが惜しいが、
中々に嬉しい配慮。
デラックスサイズから大きくボリュームアップし、ボイジャークラス+、といったところ。
前もそうだったけど、元のTFとの成型色の合わせが見事。
上面前方にはまるで火器のようなディテール。物騒なキャンピングトレーラー。
合体状態。
ホットロディマスの後輪、トランスフォーム時に外装を避けるために
タイヤが外側へ移動するギミックを利用して、車幅を合わせている。
というか、トレーラー部の車幅がこのギミックありきで決定しているみたい。
こうして見ると、まるでホットロディマス側がこうなる前提にあつらえられたようにすら見える。
合体部分。
ホットロディマスの車底部とウィング部分を挟むようにセットし、
サイドの外装を閉じるとロックされる。
今回は、シャドーコマンダーのように、"乗せているだけ"ではなく、
しっかりとホットロディマス側とトレーラー側が結合する。良かった・・・。
おかげで、合体状態では自由にブンドド可能。
これまた特徴的なウィングは、メッキパーツが映える。
メッキの金属光沢はとても良好、
ライティングでトレーラーに金色の照り返しが写るくらい。
実はこのメッキパーツは、この製品のさらに別売オプションだったりする。後述。
ホットロディマスのジェットノズルのユニットがトレーラー後部にセットされている。
ということは、
やはりバックファイアのエフェクトパーツも使用可能。
――BARNING HEART――
ガーディアンは伊達ではない!
ロディマス分離状態から、さらに・・・、
コンテナ下部がフレームで上昇、そして底部のカバーを展開。
『Carrier』出現!
キャノピーはクリアパーツ。小柄な車体に6対12輪というマッチョなフォルム。
キャノピー内のエンジン的ディテール、ウィングなど、ロディマスとおそろいの意匠。
キャリアー底部のジョイントを回転させ、
ロディマスのバックファイアエフェクトを装着可能!
ちなみにココが回転するのは、
トレーラーにロディマスのノズルを装着する際に干渉する部分なので。
つまり、バックファイアエフェクトを付けるためだけのギミック。
そこまでして、バックファイアしたかったのか・・・。
上部ハードポイントは合体時兼用のΦ5mmジョイントと、Φ4mmジョイントが
回転して入れ替えられ、様々な武装の搭載に対応。
ロディマスのフォトンレーザーはΦ4mm。
キャリアーをロディマスのパーツでフル装備!
ロディマスと共に戦うのはアーティファクトの化身たちのみにあらず!
脇を固める、頼もしき副兵装!
ロディマスに装備される2連バレルの銃、
だがそれだけにあらず!
トランスフォーム!
小型ロボットに変形!
その名もサイドアーム。
って、これターゲットマスターか!
カラーリング、ディテール共に、
旧G1、ターゲットマスター・ホットロディマスに付属の"ファイヤーボルト"に良く似た印象。
G1に比して、さすがにプロポーションは良好。
関節も、お地蔵だったG1に対して、肩、ヒジ、モモ、と、ちょこっとは可動。
どうも、日本展開しか知らない向きとしてはいきなり感があるけど、
欧米では"2010"の後は"TRANSFORMERS THE REBIRTH"、
日本で言うところの"ザ・ヘッドマスター"にて、
ターゲットマスターとなったレギュラーメンバーが印象的だった模様。
Classicといい、その後の展開といい、2010前後の面子のリメイクとなると、
結構ターゲットマスターまで再現されていることが多かったり。
ロディマスの足元を固める歩兵?
やはりこれが本領、
これでホットロディマスが2挺拳銃に!
決めろ、ガンアクション!
ホットロディマスの腕の可動範囲がもうちょっと欲しいが、
両手拳銃はやはり見栄えがする。
集中砲火!
ビークルでもウィング部に装備可能!
余 り ま せ ん !
旧ターゲットマスター、というか旧トイの武器装備位置が、
エンジンの真上、フロントウィンドウの真ん前、というとんでもない位置だったこともあってか、
ここは旧作を踏襲せず、リアウィング上という真っ当な位置に装着。
これまたあてがった様にバランスが良い。
もちろん、キャリアーにも搭載可能。
また、さらに・・・、
トレーラーのウィングを取り外し、
サイドアームに装着!クロスボウモード!
アニメイテッド版ロディマスのボウガンがイメージソース?
初代の銃も、ボウガンっぽく見えるかも?
いかにもパワーショット形態、必 殺 武 器 って感じでカッコいいのですよ、これ。
サイドアーム脚部へのはめ込みが固くて、若干削って調整。
これ、メッキが無いと実にジャストフィットだったので、
メッキ厚の見込みが目論み外れだったのだろう、惜しい。
実はこのサイドアーム、
別売のアドオンキットなのですよ。
サイドアーム本体と、トレーラーのウィングパーツのメッキ版のセット。
写真のものは、PROTECTOR本体付属の、メッキ無しウィングパーツ。
デフォ状態。
成型色はこれはこれで悪くない。メッキのインパクトには一歩及ばないものの、
色のマッチングは良好で、塗装色との違和感も無し。
指紋とかメッキの痛みとか気にしなくていいので、ガチで遊ぶにはこっちのがいいのかも。
あと、この一枚を写して、
メッキのせいでどんだけカメラの調光が幻惑されていたか分かってビックリ。
さぁ、
そしてコレが初回出荷分が異様に品薄だった原因。
誤
正
・・・・・・。
ファンプロさん!
たぶん、ホントにしょうもないヒューマンファクターエラーなんだろうなぁ。
はい、版下が『CITY COMMANDER add-On Set』のままです。
途中で判明したらしく、初回出荷分はぶっちゃけ、エラーが判明するまでに
流出した分。
珍しくちゃんと予約していて、しかもギリギリ早期予約者枠に入っていた当方、
年末にはサイドアームを手にすることが出来たばかりか、
この珍ハプニングを味わうことも出来てしまったり。
そして、
修正版のパッケージ袋を添付という、
豪快な落とし前が素敵ですよ、ファンプロさん。
ところで、
不覚なことに写真を残すのを忘れてしまったのですが、
当方が手にした、その初回出荷分のサイドアーム、
両腕が左腕。
何を言っているか(略)超スピー(略)片鱗を味わったぜ・・・(AA略)。
つまり右下腕部パーツに左下腕パーツが付いているエラー品だったのですよ。
上記のエラー品騒動のお陰で、交換するにしても再入荷待ち。
せっかく年内に手に入れていたのに、泣きそう・・・。
と思ったら、しかし!
快く展示品と交換してくれた某レドマのお兄さん、
ありがとうございます!!
もうオレは死ぬまでこの店でトランスフォーマー買うんだと思った。
さて、
告白の時間。
ここまで失点ほぼ無し、のプロテクター&サイドアームではあるが・・・。
なんとサイドアームがどこにも取り付けられない、収納できない!
おい!
いや、てっきり、トレーラー内部の微妙な隙間に、
"ああ、なるほど!"と収納できるものと思っていたので、この肩透かしには参った。
もちろん、この当方がそれを許すはずもなく。
色々試した結果、単体ホットロディマス時にフォトンレーザーを収納するスペース一択。
しかし、デフォルト状態では、かなり頑張ったけど、
どうやっても地面にサイドアームの股間がこすれてしまう。これはいかん。
というわけで、上記の如く、ホットロディマス側をちょこっと削ってみたり。
写真上側、ホットロディマス股間部分の段差加工は、全く効果が無かった迷い傷。
干渉は主にサイドアーム背面、ガンモードのグリップとホットロディマスのバックパックとの間。
結局、厚みがありすぎ。
バックパックは外観モロなのであまり削れず、写真の位置をほんのちょっとだけ削って、
サイドアームのグリップ先端もほんのちょび~っと削って、あとは気合で押し込む・・・。
グリップは、現状でも結構保持できるギリの長さなので、ホントに慎重に削る。
どうにか、デフォと見た目変わらない程度を達成。
真ん中の車輪ちょっと浮いてない?って?気のせいです。
ウソ。
さりげなく告白すると、実はここ、サイドアーム収納関係なく、
ほんのちょびっと浮いています。
どうも寸法誤差がここに集中してしまっているらしい。
個体差、と思いたいところ。だが、ツレが買った固体でも同傾向だったとか・・・。
修正も考えたけど、いろんな部分、しかも負荷の掛かる部分の寸法を
ちまちまちまちま直した挙句、あんまり効果でないんじゃね?って感じだったので、
上からぎゅっと押して
「・・・うん、接地してるね!」
という事にして手は付けずにおく。
実は、"ここに入るはずだったのでは・・・?"という空間がトレーラー内にあったのだけど、
結局そこにはどうやっても収まらず。
なんか、ボーガン形態のウィング取り付け突起が色んなところに干渉する・・・。
もしかして設計ミスなのか・・・?
――Cross of Heat――
そして、力と叡智はこの胸に!
『Guardian』の真価を今こそ!
トレーラーユニット、『GUARDIAN』の各部が展開、分離。
トレーラーの後部側壁がぱっくりと分離。
今回、特筆すべきは、トイとしての遊び勝手の大幅向上。
"シャドーコマンダー"の時、コンテナ形態からの分離合体は
正直おっくうな作業に感じていたけど、今回はパキパキと気持ち良く分離・再装着可能。
天晴れですよ、ファンプロさん!
後部ブロックは折りたたんで・・・、
脚部に接合!
ロディマスの足首を収納した端面に、なんかこの表現ばっかりだけど、
あつらえたかのように(いや、あつらえてあるんだが)ぴったりと、カチッとはまる。
シャドーコマンダーで、ぶっちゃけ破損を心配しながら着脱していたことを思えば、
トイメーカーとしてここまで成長したか、というのがもう、もうね・・・。
フロントブロックも分離、展開し・・・、
ロディマスの腕部を折りたたみ、ユニットを結合、新たな腕部に!
ロディマス肩の、タイヤと車底部にフックをかませて固定。
ええ!?と思うような構造だけど、簡単にパチッとはまってしっかり固定されてる。
そして、"元"の意匠を最も色濃く受け継ぐセンターブロックは、やはりご期待どおり・・・、
胸部増加装甲に!
股間と胸の辺りにフックして固定。
そして・・・!
胸のフックをはめ込むと、胸部のファイアパターンパーツが持ち上がる!
う、うわああ、カッコいい・・・!
ほんとに、初合体のとき、腹から声が出てしまったり。
ここをわざわざ塗りわけではなく別パーツはめ込みにしていた秘密がこれか!
トレードマークのウィングもさらに大型に。
説明書どおりのデフォルトだとホットロディマスそのままの角度で取り付けているけど、
色々試した結果、少し前に傾けたほうが個人的には好み。
バックパックの基部のポジション決め部に少々テンションが掛かりっぱなしになるので、
将来的に変形時のバックパックの引き込みがちょっと甘くなるかも。
まぁ自己責任、ということで。
トレーラーのコンテナ内からは、バレルユニット出現!
フォトンレーザーに接続、
ずんぐりした短銃身から長銃に変化。
そして・・・、
力と叡智をその身にまとい
"守護者"―PROTECTOR―としての使命を胸に
ホットロディマスは、いま、新たなるPRIMEに!
To be continued HERO REBORN...