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THE MEGATRON

毎度毎度、金が無い金が無い、と言っていて、
ネタだと思ってる方もいらっしゃるかもしれませんが、
当方の預金残高見ると、みんな顔を背けますよ(邪笑)。

今月も、『ムゲン闘神獣』を来月送りにしようか、とか、まぁ結構な悲惨さ。

なんとか月半ばで一万円残ったか・・・、
まぁ、現金で一万あれば、死にはすまいが、

ピンポーン

「代引きです、7,200円です。」

ギャオーーーー!(断末魔)


生活費のために所蔵品を手放す切なさを、
仮にも会社員やってて、未だに味わう羽目になるとは・・・。
プレステのゲームって高く売れるんですね(泣)。

少ない切り札を、またムダに切ってしまった・・・。


というわけで、

破壊のライセンス

『復刻版 メガトロン ブラックバージョン』です。

注文した事すら忘れていた。
ていうか、月末に来い、月末に!

コレはもう、レビューでも載せないと割が合わん。


さて、
本品は、e-HOBBYショップ限定にて、受注生産にて販売されたもの。
(復刻版)とのことですが、もともとどこでどんな風に売っていたのか、当方知らず。

たまーに、中古ショップとかでいい値段付いていたのは目撃してますが(笑)。
復刻でちょっとは値が落ち着きますかな?

ワルサーP38前面

ご存知の通り、いわゆる"G1"シリーズの復刻品。
平成の世になってから、何度か復活しており、
先頃の"アンコール"シリーズとしてもリリースされているので、
ノーマル版なら、手に入れることは容易になっていて、実に結構。

本品は、"ミクロチェンジ"シリーズの"ガンロボ"の流用で、
ビークルモードならぬ、ガンモードに変形。

ガンモードのプロポーションの良さは何度見ても見事。
おかげで、米国では再販できないそうで・・・。

サイズがちょっと小さいのは、コスト云々より、
子供の手に合わせた、というニュアンスが強いのかな?
何気に、当方、"ガンロボ"版も持っていたのですが、
確かに、手になじむ感触だったような。

ダイキャストを多用し、ずっしり、ひんやりした感触は、
今でも変わらぬワクワク感で実によろしい。

ワルサーP38背面

この"ブラックバージョン"では、ご覧の通り、
全体がガンブラック風、グリップがウッドグリップ風の成型色。
これが中々に格好良い!

・・・のですが、
ガンブラック部分は、全体がツヤ状態になってしまっていて、
ちょっと質感に欠けるかなぁ。
ノーマル版のシルバーなら気にならないのですが。
シボをかけて欲しい所だけど、金型いじるのは辛いから、
仕方が無いといえば無いが、ううむ、全塗装しかないのかな・・・。

メッキ部分は、いちおう、ブラックメッキ、ということで、
武装類のシルバーメッキと比べると、いくらか暗い色調。

試しにノーマルと比べると、確かに、かなりブラックなのですが。
(あ、写真忘れた!)


サイドのレバー類、撃鉄など、全てダミー。
まぁ、仕方が無い。
トリガーだけは、ライブで可動!
弾丸発射ギミックの文字通りトリガーとして動作。
コレがまた、ワクワクするんだな。
いや、ミクロチェンジは良シリーズだったなぁ・・・。

レバー類

余談ながら、"マスターピース"版は、
正直、ガンロボとしての再現度にもこだわって欲しかったところ。

スライド上部

銃身の上部には、排莢口が・・・ってエエー!?
いやいや、ここはポートではなく、添付の弾丸を挿入する部分です。
ここから座薬っぽい形状の弾を入れて、トリガーを引くと、
銃口から発射!
この、"先込めじゃない""トリガーを引くと発射"というのが、ほんとにワクワク(略

グリップ底部

ただ、単発発射なので、ガキャの時は、ポケットにじゃらじゃら弾入れてましたね。
本来のマガジン部分は、ご覧の通り、非再現。まぁ、仕方が無いが。
しかしながら、マガジンに相当する部分が、ロボ時の足首として分割され、
そこがダイキャストで成型されているので、物としてはチープ感は感じず、
良い演出になっています。

こういう、"実物が見えている"演出効果がさらっと出来ているのが、
80年代トイの美点とか思ったり。

アンクルバージョン!

そして、アンクルパーツ、セット!
アンクルスペシャル状態にチェンジ!
ああ、やっぱコレ、カッコイイなぁ!チクショウ!

延長銃身、スコープ、ストックを取り付け、ライフル状に!
ガンロボ時代も、コレが格好良くて手にしたんですよねー。

マズル

サイレンサーじゃなくて、延長銃身。
なんだこの銃(邪笑)。

有名な話なので、言わずもがなかもしれませんが、
このワルサーP38アンクルスペシャルは、
アメリカのテレビ作品『0011 ナポレオン・ソロ』に登場する、架空銃だったり。

拳銃が着脱パーツでシステムアップ、というのは、
国の枠を超えて、魅惑のアイテムなのですねぇ。

ストック

実物より小さいとはいえ、この状態にすると、実に長大で、
撮影背景に収めるのに一苦労(笑)。

ストックは伸長機能など無いので、
いいオッサンの体格だとどうかな?と、思ったのですが、
それほど違和感無く構えられますね。ちょっと小さいけど。


スコープは、当然ライブではありませんが、
ちゃんと覗いて狙ってる感がある演出!

スコープ

わっかりますかね?
レンズやグラス無しの素通しなのですが、
鏡筒?の中途に、クロスゲージぽいものが吊ってあるんですよね。

クロスゲージ

こういう、細かいながら的を射た演出が、もうホントにワク(略


では、トランスフォーム!

トランスフォーム!

何度やっても、コレはすごい変態的変形・・・。(誉め言葉)
首と腕が、背骨を介して移動してゆく様は、芸の域に達している。

メガトロン前面

変形完了!

前述の通り、ガンロボ時代、かなり古い時代のトイなので、
プロポーションは、まぁ、レガシーっぽさを感じますが、
決して、悪いというわけではない。
むしろ、"こういうもの"としてのバランスを感じると思ったり。

右腕にスコープ部を取り付けておけば、G1アニメ風。
これこそ、メガトロン様の象徴的な武装、融合カノン砲

メガトロン背面

背面。
この変形の如何に凄いかが垣間見えるかも?

しかし、前面ではイイ感じに誤魔化されていた、
下半身の細さが目立ってしまうアングルでもある。

メガトロンのデザインの、根本的な難点とも言い得る部分で、
コレを未解決で望んだマスターピース版は、
なんというか、その、度胸あったなぁ、と。

アクション・・・?

可動範囲は、事実上、両腕付け根のみ。
プラ製ながら、クリック感あり。
ただ、固定角度は45度刻みと、少々大きい角度。

足回りは、変形用の関節が多いものの、
動かすとたちどころにプロポーションが崩れるので、イマイチ。

メガトロン フェイス部

フェイス部アップ。
に、似てねぇ~!
いや、こっちが元なんだってば!

ガンロボ、というか、善玉ロボ時代の最大の名残、と言っていい、
普通に色男なフェイス部。

しかし、今回のブラックバージョン化によって、
成型色がウッド調という、いらんあおりを食ってしまっている(苦笑)。
まぁ、見慣れてしまえば、別に違和感も無いのですが。

あと、メガトロン様の目はやっぱり赤じゃね?

その辺の諸々も含め、
次の再販時には、いっそフェイスの新造を希望。

武装!

そして、武装!
『エレクトロンソード』と、『高密度赤外線ライフル』です。

これらは、ガンモードでは大胆に全余剰なので、
本来の当方的基準では、無かった事にされそうな代物なのですが、
ロクにポーズが取れないメガトロン様が、一気にカッコ良くなるので、

「使わないときは、下っ端に持たせてるんだよ!」

と、今回、特に許可(笑)。

それにしても、『高密度赤外線ライフル』って、
赤外線じゃ、あんまりエネルギー高そうじゃないですけど(苦笑)。

パーティクルキャノン!

そして、アンクルパーツは別に余剰になったりしない!

これが、最も高い攻撃力を発揮する、(と、インストにある、)
『パーティクルビームキャノンフォーメーション』です!

アンクルパーツが組み替えられ、砲座にトランスフォーム!

機関部

後尾部のグリップを保持可能。
ただし、前述の肩部クリックの角度が合わない(苦笑)。
あと、現行品は何故か、金型ミスっていて、
デフォルトだとグリップが真横まで開きません
一旦ばらして、ちょっと削ってます。
上手く削ると、旧品同様、真横でロックが掛かります。

ここにも、本体同様の発射機構があり、
本体と共用の弾丸を装填し、サイドのレバーで発射!

ミクロマン用砲座

ちなみに、現行品では取説にも記載されていませんが、
こうして組みかえれば、ミクロマン用砲座形態!

こうやって

こうやって座る。

旧ミクロマンや、マグネパワーズ辺りのモデルなら、
背もたれの5mmピンでガッチリ固定可能。
スコープ部分のグリップを握らせる事が出来たり、中々それっぽくなる。

傾いてる

はい、ここで本日の不具合

orz

なんで、こう、毎度欠かさずあるんだろう。
ネタ神よ、程ほどでいいです。

そのミクロマン用グリップが、傾いてる。
スコープの後部が変な角度で入っちゃってるのが原因ですが、
どうも接着されてしまっているようで、手が出せん。

いちおう、イホビにメール送ってみましたが、
ううむ、ミクロマン対応は、仕様外だから、不良、ってわけでも無い・・・、
いや、不良は不良なんだが・・・、
ううむ、ややこしい。対応してくれるのだろうか。


さらにトランスフォーム!

本体にアンクルパーツを接合!

テレスコーピック!

狙撃戦対応の、
『テレスコーピックレーザーキャノンフォーメーション』です!

眼前に、スコープが来ているのがポイントなのか。

なお、この形態では、写真にあるとおり、ストックの部品が余剰
エエー!

接続部

こうやって接続。
ガンモードの銃身と、延長銃身の接続部をそのまま活かしてる構成。

このように、アンクルパーツを絡める事で、
ライバルたるコンボイに決して引けをとらない、
見事なトイ的ボリューム&プレイバリューに。

それだけに、国内展開時に、
これらパーツが添付されなかったのは非常に残念であり、
近年の再販時にようやく、本来の姿となった、と言えるでしょう。

アニメ劇中では、スコープ部だけは、"融合カノン砲"として、
凶悪なまでの存在感を放っていましたが、
延長銃身やストックは、ガンモードに変形時に、
どこからともなく現れる(そんなところはコンボイと同じか(笑))だけで、
インパクトのある上記の組み換えギミックは全く登場せず、
ガンロボ時代を知っているだけに、首を捻ったものです。

ていうか、G1アニメ自体、あんまりギミックの見せ場は無かったなぁ(苦笑)。


さぁて、やっぱりやりたくなってくる、オレ変形
余ってるパーツが許せない当方的には、
もうジョイントある限り、全部積んじゃいますよ、と。

全備形態

『リアクティブフュージョンガンフォーメーション』

とか、どうでしょうね?

融合カノンの出力をフルに高めつつ、
機動戦闘をも可能にしたフォーム、みたいな。
後ろのストック部分は、バランサーとかそんなんなんだよ!な、何だってェ!

弱点:立てない(苦笑)。

全備状態背面

ほとんど、ミクロマン用砲座を背負っただけですねぇ(笑)。

かなりリアヘヴィで、こうして、砲を接地させてないと、たちどころにコケる。
どうも、スコープを前方に配置した『テレスコピックフォーメーション』は、
その辺の重心配置も配慮した結果にも思えてくる。

大火力と共に!

だが、こうすれば立てる!

足回りはほとんど動かない、と先程書きましたが、
まぁ、こんな風にすれば、いちおう、後方に踏ん張った感じになって、
これだけ重装備でも自立可能!

・・・だが、今度は、砲基部が垂れ下がってしまう。
元々、変形用関節だから、
ここまで重い物を単独懸架するのは無理があったか・・・。
なんとか、腕で押さえたり、引っ掛けたりして、頑張って支える!

と、いうわけで、
『メガトロン ブラックバージョン』でした。

ちなみに、商品には特典として、
"劇中でブラック化した"という展開の、
吉岡英嗣氏書下ろしの2ページコミックが添付。
これが実にカッコよく、また、単なるカラバリ商品に終始させず、
世界観の中での展開である、というのも面白い。

トイ自体は、やはり現行のTFトイに比べて、
プロポーション、可動範囲など、
さすがに同列に見なすには辛い部分もあるものの、
設計の堅実さや、ボリュームの配置やセンス、
変形ギミックの構造、まとまりの良さなどは、
現行でも十分通用するばかりか見習いたい程の素晴らしいもの。

"破壊大帝メガトロン"の、その原初として十分に恥じない、
正に、TF史の始まりとして相応しい出来と言えるでしょう。

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コメント

どーでもいいが、
不具合の件の続報。

イホビからは速攻で返事が着たものの、

”弊社のほうで製造しているわけではないので”
(原文ママ)

という、わりと素気無い回答。

表稼業のクセで、
不具合の症状の調査と所見を添えて、
”此れは不具合に当たるか否か、判断を乞う”
的な文面にしてしまったせいか。

ストレートに、

”不良品也、交換せよ”

の方が通じが良かったのか。

いいや、技術的な話は全スルーされると分かれば、
今後の商品の為にも(こちらのほうが重要とすら言える)、
タカトミと直に話がしたい。

正味のところ、接着?されてる個所のバラしかたが分かるんなら、
それだけ教えてもらえば良いくらいなんですよねー。

またさらに余談。

結局、タカトミ殿のWEBのフォームから、不具合解決の依頼送信。

・・・したものの、返答は

『(意訳)大変恐縮だけど、状況がよく分からんからとりあえず物を送って。』

ううむ、まぁ、そうだよなぁ。
でも、送ると、修理待ちが結構長い・・・。
だから、とりあえずショップに掛け合ったんだよなぁ、
交換用在庫、持ってる(?)はずだから。

不具合個所を指示する手紙を書いていたら、
ついつい、表稼業のノリになってしまい、
不具合調査レポートを作ってしまった(苦笑)。
まぁ、多少は先方の仕事の足しになる事を願う。

しかしコレ、修理だか交換だかはしてくれても、
また、忘れた頃に届くんだろうなぁ・・・。