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Britz loop this planet

さて、今日の『トランスフォーマー』は?

「近頃の若いモンはなっとらんのう・・・。」

錆びた強者、見参
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突如現れた、この腰の曲がったロボットは、一体何者だろうか!?


というわけで、発売直後に載せるタイミングをすっかり逸してしまっていた、
"宇宙の頑固ジジイ"、"錆びた英雄"こと、(言ってない、言ってない)

"トランスフォーマー リベンジ"ジェットファイアです!

コレも、何とも尖った趣向のトイで、一見の価値ありな代物です。

まけるながんばれアイリさん

「だぁれがガンコジジイか!」

果たして、どうなる!?


映画『リベンジ』公開前から、
"オプティマスプライムが2号ロボと合体してパワーアップするって!?"
という情報が流れ、そいつはスゲエ!と皆が沸き立つ中、
さぁ、現れたのが、この爺さん。いろんな意味で話題沸騰なキャラでした。

ジェットファイア前
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前代未聞、腰の曲がったデザインの老ロボット
それこそ、TFならチャーとか、スーパーリンク版スプラングとか、年配という設定のロボット、というなら、
結構探せば出てくるものですが、
設定云々以前に、デザイン段階で、ここまでオジジにしてくるとは、なんかホントにすごい。

ジェットファイアリア
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特徴的な背面。
背筋が丸まっているフォルムを、
ビークルモードの外装を分割した甲羅状の装甲で覆った低いフォルムは、
ロボットキャラデザインとして中々に目新しい。
ちょっと見え辛いですが、背中から触角の如く、軟質のベルトがぶら下がってます。

ジェットファイア上方

ビークルモードがビークルモードなので、(後述)
非常に印象的なパーツが多いのですが、それを上手く甲冑のように再配置し、
異形のエイリアンとして演出できているのが見事。
このゴツゴツ丸いフォルム、大好き。

ジェットファイア胴体

"リベンジ"キャラとしてのメカニック感のある表現も、もちろん健在。
面構成的には、ちょっと平板な印象かも?だけど、
入り組んだ複雑なパーツ構成はやはり面白い。

ジェットファイア顔

顔の造形がすごい!
これがまた、似てるし凝ってる!

ヒゲ部分は、口ヒゲもアゴヒゲも柔らかめの軟質素材。
よく見ると、ヒゲの置奥には口もちゃんと造形されていたり。

ジェットファイア後頭部

この顔面から背後へとつながってゆくラインが、
甲殻類っぽくて(あるいはエイリアンっぽくて?)実に面白い。


そして!ギミック!

ジェットファイア、メックアライブ

「Jet fire is my name」

おなじみ、メックアライブ
どういうわけか、リベンジ・リーダーサイズのメックアライブは、
そろいも揃って、"自己紹介"ギミックです。

この声が、劇中の爺ちゃんの印象に比べて、何か若々しい、というのは、
やっぱり色んな方の共通見解。
もうちょっと、しわがれた、偉そうな声って印象でしたからねぇ。

まぁ、若き日の栄光って事でひとつ!(笑)

メックアライブ発光

胸のレバーを押し下げると、
アバラ?っぽい部分が左右に連動しながら、顔を左右に振り、
音声と連動して、目と頭部のウィンドウ部分が点滅発光。
メガトロンのものに似てる。

機構部分の精度の問題か、ちょっとジャムりやすいのと、
カチャカチャしてて動き自体が小さいのがもったいない感じ。

なお、このギミックの為、首は左右に少し動くけど、
固定は出来ないのでポージングに使うには少々工夫が必要。


では、トランスフォーム!

ジェットファイア、トランスフォーム!

いい加減、超絶技巧に驚かなくなってきた。感覚がマヒしている。

というか、コレの場合、実は変形自体はそんなに難しくない部類。
初見でロボットモードから始めると、説明書を良く見ないと(見ても)、
どこがどう展開するのか分からなくて難渋しますが、
1回やってみてパターンを覚えてしまえば、後は楽。

背面装甲継ぎ目

・・・ただし、ここは難所
背中の装甲の組み合わせ部分が、タイトっていうか、寸法が食い込んでる
しかも薄板同士勘合なので、とってもとっても、やり辛い!

正味の話、寸法調整上のエラーなので、
凹状側の装甲(取り外しが出来ない方)の端面をデザインナイフでカンナがけして、
調節しました。
コレ、オススメ。
というか、これやらないとまともに変形できない・・・。

他にも、個体差かもしれないけどエンジンブロックを背面装甲にはめ込む部分が
かなりタイト。
変形パターン自体は難しくないのに、
このへんの調整でかなり時間を食われてしまうので、
何度か変形させて気になった部分は、
外観に出ない部分を削っちゃった方が楽だと思われます。
まぁ、自己責任の範疇ですが、慎重に作業すれば問題無いはず。

2枚おろし

ずんぐりボディを薄く長いシルエットに転換する、胴体2枚おろし。

この部分のジョイントを外すと、ギゴガギ変形音!
いやぁ、やはりコレは嬉しいですが、知らない人は訳分かんないだろうなぁ(笑)。
映画ではこの音(ほとんど)使われてないし。

肩収納部とヒゲ

機構的にちょっと気になるのは、
肩を折り畳んだ時、ヒゲと位置が完全に干渉していること。
ヒゲがかなり柔らかい樹脂なので、折り曲げ上等、という変形だと思うのですが、
なんか落ち着かない・・・。
長時間変形させてるとどうなるんだろう?
それとも、近年の材料工学を信用すべきなのか・・・?

他にも、背中の軟質ベルトがジョイントで固定ではなく、
足と胴の間に挟んで、なんとなく固定、とか、どうも軟質パーツの扱いがぞんざい。

さて、ともあれ、
変形完了

ジェットファイアビークルモード
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おおお!これは!
"ブラックバード"!SR‐71!
な、何というチョイス!

この特異であり、強烈にスタイリッシュなフォルムは、
ミリタリーに詳しい方でなくてもご存知の方も多いと思われます。
超高空をマッハ3で飛翔する、"見えない"戦略偵察機!
偵察衛星があまり無かった時代の、力技というかマッスル指向な代物。

ジェットファイアビークルリア
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巨大にして細身の剣のような機体は、ステルス処理されたマットブラックに染め抜かれ、
その特殊な外見に相応しく、操縦性も運用も極めて大変、
任務は極秘でありながら、国家の命運に関わる戦略偵察・・・、
と、何とも、ジェットファイア翁に相応しいマシンじゃあないですか!

ジェットファイアビークル上面

そのブラックバードを、こうも見事に再現したトイがこれまで有っだろうか!?
いやそりゃ、下に色々付いているのはまぁ、そうなんだけど(苦笑)。
特徴的な剣形のプロポーション、長い機首から胴体へ続く、薄い刃のようなライン、
レーダー波を散乱させるための、ギザギザした表面など、
この機体を特徴付けるデザインが申し分なく盛り込まれ、素晴らしくカッコイイ!

ジェットファイアビークル下面

・・・ステルス性。
正味のところ、
ブラックバードの下に平たく伸ばしたジイさまが貼り付いてる状態だったり。
まぁ、この割り切りのお陰で、上、斜めから見てる分には、
とても好ルックスにまとまっているので、良いんじゃないでしょうか。

ジェットファイアビークル側面

機首先端や、エンジンのノーズコーンなどは、かなり尖ってるけど実は軟質樹脂。
おおお!やれば出来るんだ軟質樹脂!

ビークル外装部分は、成型品にシボ加工されてマットな感じになっており、
"黒い怪鳥"の雰囲気が、中々に出ています。

機首マーキング

あと、各部のステンシル類のプリントも実に見事。
実機の資料が手元に無いのですが、かなりそれっぽくなっていると思われます。

ウィンドウや航法灯類がクリア成型じゃないのは少々残念。
形状再現はかなりハイレベルだけに惜しい。

ジェットファイアビークル後方

垂直尾翼には、有名な、"スカンクワークス"のエンブレム。
劇中、スミソニアンで寝てたから、NASA仕様なんですね。

・・・・・・、
アレ!?じゃあ、爺さん98年ごろまで活動してたって事なのか!?

その脇には、ウィング付きのディセプティコンマークがさりげなくペイントされてるのが、
爺様、中々お茶目。

というか、スミソニアン、気付け(笑)。

主翼

特徴的なブレンデッドウィングボディ、胴と翼が一体となった構造のため、
これは主翼なのか、水平尾翼なのか、よくわからない。
ここには、引っかき傷の入ったディセプティコンマーク。
長年の損耗によるもの・・・、というより、
劇中、ジェット爺のディセプティコンへの見限りを反映したものかと。

機体のフチのエッジは、もう玩具安全基準通ってるのか疑わしいシャープさ。
ぶっちゃけ、ぶつけると壊れる。1個所、薄いところヘコましちゃった・・・。


時空を超える"シーカー"、

古の

闇を割き闇に消え行く・・・!


さあ!戦い・・・、だ!?

戦え!爺さん!

ちょっ!御老体!無理をなさらずに!

立ち上がったら、相当な長身だろうと思われるジェット翁だけど、
何と、ヒザ関節が伸びません!
ムリをするとシクシク痛むとでも言うのか・・・。
さらに、重量対策なのか、ヒザ上のローリングが、足を開く方向に回らないので、
ご老公!無茶をなさらず!みたいながに股ポーズはやりやすいのですが、
ファイティングポーズはちょっと決まり辛い?かも?

ジェットファイア、ガトリングガン

えー・・・、武器!
航空機系TF、という事だからか、多銃身機関砲を左腕に装備。
この造形だと、銃身しか無いよね、とかいう人は爺に怒鳴られる。

「そんなこという人、キライですっ!」

とか、可愛げのある事態にはきっとならない。

尚、このガトリングガンの中心にミサイルを装填して発射できるギミックがあるのですが、
当方はまた例によって、無くすのでしまったままです

そして、杖!

杖

杖!?
ビークル時のノーズギアが、なんと、杖に。
本当に、ただ、杖です。

ジェットファイア愛用の杖

指が可動して、頭を握れるようになっています。
ガッチリ固定、というものではないのと、何しろ先端がタイヤなので、
本当に体重を預けるポーズにする際は注意。

ビークル時に機体の重量を受け止めるノーズギアが、
そのまま杖になってる、っていうアイデアは、中々シャレが効いています。

ジェットファイアの栄光を見よ!

「ジェットファイアの栄光を見よ!」

しかし!本気を出したジェット爺は快刀乱麻!

ポージングというか戦闘はムリと思いきや、
視界をぐわっと埋め尽くす異形テイストのボディが、躍動感あるポーズで映える!映える!
御見それいたしました・・・。

どうもこの杖、根っから杖だったわけじゃないのかも?
劇中では、1シーンだけ斧刃をふるって戦っていましたが、それがこの杖らしい。

オートボットたちの危機に、スペースブリッジ能力で虚空から出現、急襲!
鎧袖一触、ディセプティコン兵を一撃の下に屠り去った姿は、正に古強者!

はやくブルーレイで確認したい・・・。

「動くと・・・当たるぞぃ」
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スペースブリッジ能力は、現行バージョンのオートボットからは削除された機能、とのこと。
(小説版より)
単騎(?)で宇宙の果てを探索する"シーカー"、他にも色々と超機能を秘めていそう。
実はものすごい方なんじゃないかと。

あれだ、

"近所のガキャどもにいつもからかわれる頑固ジジイだが、
本気になったら大の大人を投げ飛ばす武道の達人だった"

みたいな・・・。


歩いてきたこの道を
振り返ることしか出来ないなら・・・

今、ここで全て・・・!
(クリックで拡大)

今ここで、全て壊せる


というわけで、古き戦士、失われた脅威の能力を秘めた"シーカー"、
その実体は、頑固で短気で、でもちょっとカッコイイ爺さん、
ジェットファイアでした。

秘めたる熱
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これに関しては、何しろ"似てる"の一語に尽きる。
全身のディテールを見ると、かなりトイ向けにアレンジされていて、
実はそんなに似てないのですが、顔と、佇まい(たたずまい)の雰囲気が、
実に似ている!


「それでワシゃ言ってやったのさ、"色が違えば別人だ"ってな!、そしたら・・・」

がんばれがんばれ、アイリさん

「・・・足、しびれてきた。」


格好良いファイティングポーズも意外なほど似合ってしまったけど、
やはりこういう雰囲気がそれっぽい(邪笑)。

しかし、見た目の存在感はともかく、トイとしてのスペックは、正直、地味。
ブラックバードへの超絶変形があるものの、やはり、単体で遊ぶには、
少々物足りないかも・・・?

そう。

単体で、と言った。

冒頭でも言ったとおり、
このトイの真価は、2号ロボとしてのポジションにある!

過去、そして現在の勇者
(クリックで拡大)

さらに続く!・・・といいな!

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コメント

アイリと一緒だと『おじーちゃんと孫娘』っぽくて良いです
コンボイ司令は息子…というより娘婿っぽい。

ブラックバード形態がタマランですね。デカい!!劇中の再現度はかなりバスオプに迫る出来だと思います。
ガワ変形は…私のスキルではギチギチ、フン!が精一杯(笑
そして、果たして合体という名の手術はバスオプとなのか…なのか!?

>おじーちゃんと孫娘

「うちのおじーちゃんは、おこるとこわいけど、
いつもはいろんなおはなしをきかせてくれるやさしいおじーちゃんです。」

ってこれでは小学生の作文ではないか。

つうか、アイリさんのいじられっ子属性は過去に類を見ないクラスだぜ・・・。

そして娘婿っていうと、
最近は、どんどん苦労人になりつつあるナスカドーパントを思い出してしまう。

「私にいい考えがある!」
「別にあなたには期待していないわ。」
orz

みたいな光景が・・・。

>ガワ変形
あの部分削るだけで、変形時間がマジで5分は違うぜ・・・。
まぁ、削るっては確かにリスクがあるので、容易にオススメできないけど。


そして合体!合体~!
アングルによっては余裕で撮影台からはみ出すサイズ。
しかし、撮らずには居れないカッコ良さ。
早く載せねば。

リベンジDVD&BD発売ですな
綺麗なジイ様がやっと観れる…

むああ!
買いに行けねぇ!
いちばん廉価なヤツでいいから週末まで残っててくれるといいなぁ。