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G11

発作的に。

G11

携帯を変えました。

iida G11(black-black)ですね。


G11上面

発作的に、というか、9年も使っていて来年とうとうサービス終了してしまう
Aシリーズだったので、検討はずっとしていたのですが・・・。
すでにかなり限界に来ていて、バッテリフタが閉まらず通電しなかったり、
バッテリ自体ももう30分の通話に耐えないレベルになってたし。

そして、
ぶっちゃけ"換えろ換えろ"とAUからずっとメールやら電話やらが
来まくってて。

つーかさぁ、前にも一回ブチ切れたけど、

最近は電話掛かってくると、

「スマートフォンっていうパソコンみたいにアプリが入る携帯が・・・」

とか説明しだすし、

いやスマホじゃ無い方が良い、と言うと、それこそ満面の笑み(であろう声音)で、

「それなら、かんたん携帯が!」

って、長期間機種変してない人間を漏れなく、

「"けえたい"って、ポッチが多くてよくわからんのぅ・・・。」

って人間だと決め付けてくるのが毎度毎度大変腹が立つのですがー。


この前はついに電話してきたお嬢さんに言ってやりましたがね。

「AU2回線使ってて一個はとっくにスマートフォン、ちなみにスマホ暦は5年。」

「もう一個は9年替えてないけど、
換えても良いと思えるデザインが無いんだよ!ずっと!

って。


というわけで、9年の時を越えて、"換えても良い"と思わせてくれた、iida G11。

G11、側面

"デザイン携帯の本気"、というキャッチに相応しきスタイリッシュ。

ソリッドな傾斜面カッティング、スライドオープンの機構も込みで、層を成す構成、
各層ごとに、シボ目や材料の質感、微妙な色味で、それぞれ違う黒。
写真に上手く写らない・・・。

写真にといえば、、肉視だとそんなに気にならないけど、
保護フィルムがすごい色に写っててガラスの質感台無しでショック。下のほうの写真とか。
段差にホコリも付いてるし。強化ガラスだし、剥がしちゃおうかな・・・?

G11、背面

端面は切り落としたようなエッジ感、角は正接ラウンド、と、
無機的に引き締まったフォルム。

CAD時代の工業製品、という言葉が思い浮かぶ、素直に格好良いと思えるデザイン。

G11、上端面文字盤

周囲のベゼルは、塗装の剥げ難い処理をしたステンレスとのこと。

何色も積んだ黒の上端に位置する、
このベゼルの表示側端面のみ金属光沢仕上げにしている、という芸の細かい処理。
3色のラインナップの中でも、
特に、黒の積み重ねにこだわったこの"black-black"は面白いと思う。

写真だと、公式サイトですら、その辺の質感はよく見えないので、
購入検討されてる方は、現物をお手にとって検討されるのをオススメします。

G11、LED点灯

LED点灯。

ベゼルと本体の隙間、直接光源が見えないように設置されており、
金属光沢面の反射で見るようになってる。
素材と層と隙間で遊ぶ演出に心がくすぐられる。

G11、キーパッド

斜面状にエッジが突き出すキーが特徴的。
また、カーソルの周囲のキーも別の勾配で配置されており、
平板な印象にならないようにしつつ、小さいキーを触感で押し分けられる工夫にもなっている。

個体差か、隅や一部のキーに、やや音鳴りがあるのはご愛嬌か・・・。
原因は大体想像が付くので、分解できれば直しちゃうんだけど、いきなり保証切りたくないなぁ。

打鍵の感触そのものは良好。適度なコシで、小気味良い感触が返る。
静電式もずいぶん普及したけど、やっぱりハードキーは捨てられない。

G11、表示部

表示部。
こういう凝った筐体だから、標準壁紙ももちろんデザインの一部。
トイとかフィギュア、ドールの壁紙を貼るのは自重。

様々な表示に使われるフォントや文字配置なども、気配りされ、たとえばダイヤル時とか、

"Diaring"

とかわざわざ表示されるなど、逐一演技が入った感じにいちいちニヤニヤしてしまう。

実は、購入状態だと、ニュースのアイコンと横断幕が表示されていたが、
いかにも雰囲気を壊していたので、速攻で取っ払い。

画面は高精細はもちろん、輝度やコントラストも良い具合で、
まるで印字されているように感じるくらい。最近の液晶スゲエ・・・。

また、下端部は静電タッチキーになっていて、折りたたみ状態でもアクセス可能。
さらに、ハードキーでタッチON/OFF出来るのが大変良い。

G11、専用ホルダー

やっぱりノリで周辺機器はそろえたくなってしまう。
お約束の専用ホルダー。
本体と勾配を合わせた面構成。

差し込むとツメが起き上がりしっかりホールドされ、引っ張るとスポっと外れる。
地味によく出来てる。

ホルダー充電中は専用のカレンダー・時計モードに。

室内では常にこの状態にしておきたいけど、
新品の電池を常時充電で弱らせたくないので悩ましいところ。


スペックや機能については、ぶっちゃけまだよく分かってないし、
この見た目に惚れた向きとしては極論、どーでもいいくらい。

ただ、1Ghz CPU搭載による軽快な動作、WLANによるネット接続対応、
また前述の静電タッチや高精細液晶など、
スマートフォンに必須だったがゆえに、近年著しく発達した数々の技術を投入し作り上げた、
旧来スタイル(フィーチャーフォン、とか言うらしい)のエンドバージョン、
とでも言うべき出来栄えになっていると思われる。

スマホとフィーチャーフォン、両手持ちがベストと考える向きとしては、
最後に買うフィーチャーフォンとして相応しい選択なのではないだろうか。


さて、こちらがその、

A5404S

9年近くも、当方の修羅道を支えてくれた忠臣、A5404S

ご覧のとおり、正に満身創痍。
コネクタカバーは伸びきって閉まらずバッテリふたもツメ一本残して全損、
カメラモジュールが故障して撮影不可。
恐ろしいことに、これでも一度外装・ユニット交換修理してる。

何の遠慮も無い、激しい行軍によく9年間耐えてくれた。
ありがとう、ほんとにご苦労様。


A5404S、開状態

これも、この開閉状態で独特のラインを描くデザインに、

怪機能・モバイルムービー搭載、

というバカバカしさにベタ惚れてしまい、衝動的に買ったもの。
まぁ、当時は携帯安かったですけどね。

モバイルムービーの華麗なる遍歴については、各自ググれください。

A5404S、デスクトップスタイル

そのモバイルムービー視聴形態、とされる、デスクトップスタイル。
そう、コイツはトリプルチェンジャーなのだ!

この形態ゆえに、通話形態の独特のS字ラインが生まれたとも言える。
ヒンジの使い方に、類似業者として感心した覚えがあったり。

主役交代!

新旧そろい踏み!
機体乗り換えって、やっぱり熱いですよね。

偶然にも、というべきか、どちらもソニーエリクソン製。

iidaブランドがあったればこそ、とはいえ、
こういうカッコつけに一途なもの造りが出来るメーカー、ということなのか。

デザイン携帯が欲しい、というなら、
当世ぶっちゃけ、iphone最強だというのはさすがに否定しがたい。
あれだけ、自分らが打ち出したデザインに一途なメーカーは、
とりあえずモバイル分野に絞るなら、他に存在しない。

つうか、良くも悪くもお客のニーズをバッチリ取り入れてくれる日本企業の体質が、
見事に仇になってしまっている。
お客の要求をすべて取り入れる、って、一見してすごく良いように思われるけど、
おかげでデザインにいまいち芯がない。

しまいにゃ、カタログスペック合戦になって、ガタガタ・・・。

前述の、壁紙にデフォルトでニュースアプリが、なんて、その典型でしょうね。
デザイナーは内心胃をキリキリさせてるはず。

デザインって外観だけじゃないんですよね。使い方、見せ方、ぜんぶ。

で、今回なんでiphone買わなかったかって、
まぁ、今回はフィーチャーフォン狙いだったのと、冒頭に述べたとおり、
スマホはすでに持ってるんですよ、ええ、当方、

IS02使いなので(邪笑)。

うふふふふふ、
世はAndroidかiphoneか、とか言ってるところに、
レガシィもレガシィ、枯れ切った技術のWM6が参上!

いや、イイですよぉ、長年の実績に裏打ちされた安定性!
難点は、だれももうアプリを作らないことか・・・。

・・・・・・、iphone、いいよね。
あとキーボードが付いてれば言うことないんだが
(デザインの芯がなんだの話をさくっと否定した気がする。)


あ、オチですか?

ええと、機種変のときに、お姉さんに、

「すいません、"じーいちいち"に機種変したいのですけどー。」

「はい、かしこまりましたぁ、えー、じー、いち・・・?え?」

(うらでごそごそするお姉さんたち。「じー・・・?いちいち?」)

「あ、これ、これですよ。」

「ああ!ジーイレブンですね!

orz

ゴメン・・・。
つうか、とっさに"ジーヒトヒト"と読まなかっただけマシと思ってくれ・・・。


受け継がれる、魂

というわけで、ついにその魂は受け継がれ、新たな物語が始まるのだ・・・!

Aシリーズの終了が後押しとはいえ、この土壇場で、最良の選択が出来た、と、
いま改めて思っていたり。

デザインって、大事ですよね。
永く使いたいアイテムだったら、持っていることが嬉しくなるアイテムじゃなくちゃ。

さて、末永く活躍してもらうぞ、G11よ・・・!(邪笑)

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コメント

最近になって世の流れに逆らうのもきつくなってきましてて、G11からiPhoneに乗り換えたものです。
画像検索をして懐かしんでるところでここに辿り着いた次第です。。

このG11(当方もBlack+Black。黒が好きなので)は本当にいいデザインでした。日本語が乏しいのでどうこう書くことはできませんが、書いてあるレビューに概ね同感です。
しかもこの携帯は本体も日本製なんですよね。
パソコンもソニーの日本製の黒色でして、スマホもまたソニーにしようと思ったのですが、これまたデザイン買いでiPhoneに流れてしまいました。

遅レスとなり恐縮です、管理人やづまです。

G11好きの同志に出会えて嬉しいところ。
ちなみに当方、スマートフォンも別途に持ってたりするので、
当分、G11を手放す気は無いのですよ。

スマホは、自分のはこれまたソニーの、Xperia ULだったりで。
iPhoneもかなり迷ったのですが、やっぱりソニー好きで。

日本製、というのも大きいですね。
国内メーカーがどんどん撤退してしまい、寂しいところです。

業界がほぼスマホ一色となり、
デザイン的にはどんどんシンプルになりつつありますが、
やはり最前線を突っ走り続けるiPhone、恐るべし。
そこに真っ向勝負を挑むソニーのXpria系も、格好良いコンセプトを作り出してくれて、今後共に楽しみです。