デウス・エクス・マーキナー (3/3)

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ダイタアックスは、ダイタリオン形態でも装備可能!

ダイタアックスを握れ!

拳の、親指部分を動かし、握り拳の内側の穴に柄のボスをはめ込んで固定。
握ってるわけじゃないけど、握ってるように見せてくれるのが、やっぱり芸が細かい。

顕現!ダイタアックス!

さすがに、巨躯のダイタリオンが持つとハンドアックスくらいの大きさですが、
手持ち武器があるのは嬉しい。

巨神、戦意をみなぎらせ
(クリックで拡大)

アクション!

スゴイことに、かなりフルアクション
タイタン時はろくに動かなかったのがウソのように、ガシガシ動かせる!

大いなるその一撃
(クリックで拡大)

腕はヒジが深く曲げられる、という程度ですが、足回りは動く動く!
しかも、およそ動かせる関節全てに、
ガッチリしたクリックが入っている、という大盤振る舞い!
金属ばねもモリモリ使っていて、これはクリックフェチとしては惚れざるを得ない!

ただ、さすがに自重がキツイので、耐えられるポーズが結構限定されます・・・。


そして、ヘルツゲート、展開!

・・・あ、タイタンは合体中なんで、手動解除レバーか、テレビのリモコンで。

ダイタアックスを再びゲート内に結合!

門の彼方より来る破壊

これぞ必殺兵器!『アックス・ノヴァ』

タイタンの顔が見えているのが若干シュール気味ですが、
劇中では、グラディオンを一撃の下に粉々に吹っ飛ばした(本当)、
凄まじい破壊力を見せ付けました。

実体弾頭、装填

両腕に2本ずつ装備された弾頭パーツを抜き出し、
アックスノヴァに装填して発射!も出来たり。
スプリング仕込みで中々気持ち良く飛ぶ。飛距離は無いが。

発射トリガー

ダイタアックス側の発射レバーを、ダイタリオンボディ側のスイッチで押す。
こういう所に、いちいち手の込んだ構造を採用するこのトイは、
ギミック大好き派としてはホント、惚れる。

なお、このアックスノヴァ発射状態で
"グラディオンの武器になる!"モードとか、設定されていますが、
タイタンを外してポーズ付けて、グラディオンを後ろに立たせるだけ、なので割愛。


ギミック大好き、といえば、実はこのダイタリオン、
本当は、さらに合体可能なサポートメカが2機、別売で存在しているのですよ。

こちらは、中古市場でも中々見かけない代物で、当方は持っていません。

2機はそれぞれ、ダイタリオンのタイタンとダイタアックスを外した状態のボディに合体し、
新たな頭部を持った別のロボットにすることが可能で、
また、ダイタリオンの武装腕に変形し、両腕に合体させる事で、
ダイタリオンを"最終形態"にパワーアップさせる事が可能。

さらに、ビークルモードの下部に懸垂するように合体し、
これで、コロ走行も可能になる、という寸法。

あらゆる面でスペックアップを果たす、正に最終パワーアップという感じなのですが、

・・・当方、個人的にそのメカのデザインが、なんか・・・、なんというか・・・、と思えて(苦笑)。
ううむ、ダイタリオンのデザインの方向性と、どうしてあそこまで違うんだろうなぁ。

まぁ、希少といえばかなり希少なので、
万が一、見つけたらなら、何かの縁と思って買うかもー、みたいな。


ところで。

さっきから、ダイタリオンの首の付け根辺りに、変なもの、見えてますよね。

何というか、前に上手くいって味を占めてしまいまいて、
またやってしまいました。

目が!光る!

うおお!光ってる!光ってるよー!

はい、またしても、LED発光ギミックを追加してしまいました。


前にもちょこっと話題にしたことがありますが、
このダイタリオン、本来、目の発光ギミックが予定されていたみたいですが、
仕様の不備変更で、製品では光らないということで。

元々光る予定だったから、目もクリアパーツだし、
額のエンブレムが光るギミックで電源もスイッチも入ってるんだから、
そこにさらにLEDをぶら下げれば、実にカンタンに済むに違いない。

ぱか







・・・そして、そこで見た内部構造に、当時の真相の一端を垣間見る事となった。

タイタン内部

ううむ・・・、納得。
こりゃどうやら、額のエンブレム発光のLEDで、
両目まで光ったら良いな、みたいな設計に思えます。
額の光源を反射させて目も光らせよう、みたいな。

しかし、設計した方、ゴメン、これ光源の配置からして、まずムリだよ・・・。
導光部にさっぱり光が入らないじゃん。
そりゃ乱反射して幾ばくか入射するだろうけど、LEDの光量が全然足りない。

仕様の変更っていうより、どうもこりゃ、やらかしちゃった、みたいですね。


まぁ、どのみち、今回はLEDを新規に追加するので、それ自体は別に問題ではない。

ただ、目論みが外れなことに、赤外線発信の方で結構電力食ってるようで、
とりあえずつないではみたものの、光量が弱いLEDしか光らなくて、全然光って見えない。
ううむ、電力電力・・・、

・・・あ。
電源なら、あるじゃないか、強力なヤツが。

本体側に!

というわけで。
まぁ、さっきからチラチラ写真に写っていたので、予想していたと思われますが、
肩の真ちゅう板が、追加した電極です。

ボディ側電極

本体側の電源スイッチの直後の部分と電池ボックスに配線を追加。
『ヘルツゲート』開閉ギミックのスイッチと連動して、電極板に導通するように。
電池収納部分のパーツの隙間から外に通して、瞬着で位置決めしただけ。
妙な角度に傾いているのは、中のボスを避けた都合。


バラして見てまた惚れ直したのが、
ユニット毎に組み上げ、ネジ止めで丹念に積み重ねてゆく丁寧な構造。

ギミックの都合も多くあるのでしょうが、近年のトイで多用されている、
"軸打ちハメ殺し"ばかりを見ていると、美しいとすら思えてしまいます。


タイタン側の内部には、両目の反射板の後ろにLED2個内蔵。
中は基板とか入っていて結構狭いので、薄手のPETフィルムで絶縁した上で、
同極どうしをハンダ付けしたLEDの足をそのまま肩口まで引き出し。

・・・完成状態の内部写真を撮り忘れた。orz

タイタンの頭の回転に干渉するので、LEDの足の幅分、ミゾを掘って逃がしています。

で、本体との接点はどうしようかな、と思って、
本体側の肩幅の都合で、可動する肩アーマー側に接点を設ける必要があって、
ヒンジの部分を越えて配線させなきゃいけないし、
合体部分は、多少、圧着気味にしないと上手く導通しなさそうだし・・・、

というわけで、使ったのが、ハンダ吸着線。オイオイ・・・。

タイタン側電極

いや、外観こそショボイものの、これ、今回の用途にうってつけでして。
銅を編んだリボンなんで、可動部分にもよく追従して、
厚みも、ちょうど合体部分に挟み込むと良い具合に圧着されて、
上手く電気が流れてくれています。

外観・・・、ううむ、合体時はそもそも見えないし、
タイタン分離時も、そんなに、目立たない・・・、よね?

パッケージ写真だと目が赤いけど(元々赤LEDで光る仕様だったから)、
現物はクリアパーツも青だし、青く光ったほうが似合いそうな気がして、
青LEDを仕込んでみました。

さすがに、単三2本のパワー、
"コ ォ ォ ォ "とか、"ピ カ ッ !"って感じで、
理力溢れてるよ!みたいに、すっごい光ってます。
前のときみたいに短時間でパワーダウンしたりもしないし、こりゃ良い。

額の方まできれいに光ってくれたのは、予想外の副産物。

光あふれる

額との同時発光も出来る。上手い具合に2色発光になってくれた。

さすがに、ゲート開放をスイッチすると、
モーターに電力を持っていかれて一瞬消灯するのは、まぁご愛嬌。

ただ、LEDに電流流しすぎかも?とも思えて、寿命がちょっと心配。

単三2本といえども、作業中、LED逆向きにつないじゃったら、
電極から火花散らしてた、中々侮れないパワーだったし・・・。
ハダカ線つまんでたから、熱っつかったですね。


(クリックで拡大)
時を超え、死をも歪める

閃撃!時をも超える無限の力!


ところで、
ギリシア神話のタイタン(ティターン)12柱の1柱"クロノス"は、
"時の神"クロノスとは別人(神?)だそうで。

本家?のクロノスは、農耕神で、
マンガとかいろいろによく出てくる"時の神クロノス"ってのは、
もっと後代の創作作品に登場する神様だそうで、
つまり、タイタン=時の神ってのは、
ちょっとした勘違いって事みたいで。

うーむ、まぁ、わりと昔から両方のクロノスを混同した資料とかあるそうだし、
現代では、すっかり混同したイメージが広まってるし、
もう何十年か百年かしたら、この勘違いも"神話の範疇"って事になるのかも。


と、いうわけで。

結構な長レビューで、ダイタリオン、ご紹介いたしました。

意向を凝らした変形、小型ロボの分離、発光や遠隔操作など、
大ボリュームにふんだんにギミックが詰め込まれ、丹念に造り込まれた、
まさに良作と言って差し支え無いかと。

顕現、時の門より来る機神
(クリックで拡大)

個性的で"トイ栄え"するデザインがさらに魅力を引き立て、
いじりまわしていて、飽きが来ない!

今回、積年の確執(苦笑)であった目の発光仕様も(勝手に)復活させ、
満足度がさらに上昇!

無数のトイが代わるがわる立ち並ぶ当方居室にて、
数年間、最も見栄え良い展示スペースを堅持し続けたこの一品、
まだまだその地位は揺らぐ事無さそうです。

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