ハイパーレッドジャック<JACK-ON編>
<JACK-ON>・・・。
『機甲警察 メタルジャック』とは、
ハイテクノロジーの導入により激化する犯罪に対抗するための切り札。
軍用兵器に匹敵する武装を以って都市に牙剥く犯罪者を阻止する為、
自身もまた、従来の対犯罪・対テロ捜査官の枠を超越した強大な能力を有する。
その強大な力の体現たる、『ジャックアーマーシステム』の全容をご覧頂きたい。
レッドジャックの左腕に装着された『ジャックブレス』が展開、 音声認識キーコード”JACK-ON”によりセイフティ解除、シグナルを発振。 |
シグナル受信によって、ジャックアーマー『レッドセプター』は、 着装者の位置を補足、急行し、<JACK-ON>プロセスを発動する! |
トライク形態として結合していた機体構成ユニットが、
編目のような電磁場に保持されつつ、分離を開始。
まずはボディ側面ブロックが分離。
クリップ型ジョイントでガッチリ結合。
経年劣化が恐かったのですが、
何のこともなく、しっかりホールド&パージが可能でした。
良い材料チョイス&勘合設計に感心。
タンク部を開き、シート~後部ブースター部分までを結合しているドッキングロックを
外側に開くようにアンドック。
ボリュームのある部品同士がきれいに収まり、強固に結合されているのは、
見ていて気分が盛り上がる。
同じく機体前半ノーズ部が、中央のユニットより分離。
ノーズ部は、単体で変形!
バインダーを左右に展開し、アームが引き出され・・・、
支援メカニック、『Jバード』!
さらに、先ほど分離したブースター部が展長しながら接近し・・・、
Jバード前面のジョイントに結合!
武装搭載状態にすることも可能!
そう、長大に展開したブースター部は、ハイパーレッドの強力な必殺武装でもあるのだ!
あたかも”太刀持ち”の如くそれを預かり、Jバードは上空に退避。
そして、残された機体構成メインユニットが、アーマー形態へと変形を開始!
機体サイド部先端が展開し、足首に。
後輪部分ハッチ開放。
まぁ、この通り、後輪がトイ的にはダミーだったりするけど気にしない。
脚部アーマー、装着! |
ハッチ内面と、ジェット時の垂直尾翼の基部に、
ジャックスーツ側とのドッキングロックが有り。
前後からタボをはめ込んでガッチリ固定するこの仕組みはシリーズ共通。
ただ、ハイパーレッドの場合、尾翼自体に位置固定のギミックが無く、
前側のタボがちょっと外れやすかったりもするので、
プラリペアなどを使ってタボの形状をいじっても良いかも?
中央胴体メインユニット、変形開始!
後部ブースター分離時に展開した
側面ドッキングロックと、背面タンク部を更に大きく開き、
ノーズ部を保持していた機首ドッキングロックも左右に展開。
機体内部に収納されていた頭部アーマーを機首側から展開、
そして、ジェットモード時にサブスラスターとなっていた腕部を引き伸ばし、
ナックルを展開!
劇中では脇を締めたっぽいポーズにて装着していますが、
玩具的には、素体の腕部を折り畳んでいます。
肩を背面に転回、ヒジを2重関節で後ろに畳み込みます。
ここも可動用の関節を上手く使っている。
トライク時のタンクのスペースには、ご覧の通り、折り畳まれた素体腕部が収まる。
また、写真では分からないが、実は素体頭部はアーマー頭部の中に納まっている。
外観的ウソやギミックで処理してしまえそうな所を律儀にこなす、
正に装着系トイの美学。
ただ、当方所持の個体は、素体頭部前後可動の軸が少々ゆるいせいか、
頭部の位置が装着中にずれてしまい、中々奥まで入らない事がしばしば。
アーマー頭部の入り口付近の形状の問題なのだろうが・・・。
また皮肉な事に、
劇中ではアーマー頭部に装着者頭部は入ってないらしい。
装着時のレイアウト。
素体の腰を中心に、上下に延長され、
横方向に肩幅も増したスマート&マッシブ体形。
そして、最後の背面のハッチおよび腰部のドッキングロックを・・・、
固定!
これでジャックアーマーとジャックスーツは完全固定!
玩具的にもかなり堅固な構造。
”JUST DREAM ON”
最強最後の”メタルファイター”が―――、
ここに降臨!
ハイパァァァ!レエエェェェッド!
ジャアッック!
通常時、機甲警察捜査官の専用ビークルとして
運用されるジャックアーマーは、強大な敵武力に直面した際、
その名の通り、捜査官に着用される強化骨格型武装システムに姿を変える。
その変形プロセスは、かさばる変形用機構を用いない”分解”と”再構築”そのものであり、
機械的に分離したパーツをある種の電磁場により空中に保持・誘導させ、
分離しながらも一個の”系”を保ち続け、
外的な支援を一切必要とせず、単独にて再結合・構築を完結可能とする。
このシステムをして、
捜査官個人の判断で柔軟に運用されるパーソナルウェポンでありながら、
機動力と戦闘能力の高密度なパッケージングを有し、
高度な抑止・制圧能力を求められる、『メタルジャック』の存在を可能たらしめている。
この、ジャックアーマー装着時のメタルジャック捜査官は、
鋼の四肢に秘められた、強大無比な戦闘能力から、
『メタルファイター』と呼称される。
長い、長い工程を経て、
(いや、玩具的には慣れてれば5分くらいで。)
ついに現れた最強のメタルファイター!
張り出した肩部と、独特の曲面を描く胸部装甲が印象的。
前述どおり、素体腰を中心に四方に拡張されたシルエットは、
力強くも均整の取れており、正統派ヒロイックな格好良さ。
長大なフォルムを持っていたビークル(トライク)形態を構成するパーツを
無駄なく四肢に取り込んだが故のプレーンな人型。
頭部~胸部アップ。
ある種個性的な、”いかつい”フェイス。
この無表情さ、メカニカルさが強調されたデザインは、
単純な”ヒーロー顔”には無い迫力をも醸し出す。
劇中では”シャキ!”と展開していたアンテナ?(黄色塗装部)は
残念ながら頭部と一体成型。
まぁ、悪いアレンジではないと思う。
シリーズの特色でもある、胸部装甲のレッドメッキが曲面デザインに映える。
10年経た古物トイとしても状態良好。
トイとアニメとどちらが正とも言い切れないものの、
劇中印象的だった、装着終了時に、胸部の『AP』の徽章?が開くギミックは
格好良かったので、ムチャと思いつつ無いのがちょっと残念。
この”合体完了時に、エンブレムが出現!”系のギミックは、
後にタカラ(現タカラトミー)が執拗に(笑)挑戦を試みるようになるが、
やはりこの一件が口惜しかったからなのかどうなのか。
尚、以前に述べたとおり、右肩にはプラ焼けあり。
ご覧の通り、ちょっと茶色くなっているが、幸い、割れ・剥落などには至っていない。
カラーリングは、時代が時代故にほとんどシール再現ですが、
肩の黒いラインは、細い4本ラインまで塗装再現。中々頑張っている。
あと、シールながら、肩の航法灯みたいな蛍光グリーンが
アクセントとして実に格好良い。
さて、最強の”メタルファイター”のその最強たる力!
しかし、それを披露するには、このエントリでは少々不足。
(というか変形シークエンスだけで1エントリ使い切ったか・・・。)
忘れてはいませんか、今回、分離したまま飛び去った二つのユニットを!
というわけで、『ハイパーレッドジャック』、その戦闘能力の全ては、
次回、完結編『DREAM-ON』編にて。