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2011年3月29日

不安の影を何度でも裂いて

帰還

深夜の那須

帰途の那須SA。
深夜だったし、警察のバス部隊が居ないせいか、ガラ空き。

さて、ひと月ぶりの東京にして、被災地域から脱出しての東京は。

・ガソリンがいつでもいくらでも手に入るじゃねえか!

どこでも、というわけではないけど、どこか探せばセルフが開いてる。
しかもハイオクが買える!ぬあー!

くやしいから、都内に居る間はリッター9kmくらいの走り方してしまった。

・ラーメン屋が!深夜でも開いてるじゃねぇか!

な、なんという贅沢な!
よく国道沿いにあるような、行列が出来ない系の(邪笑)ラーメン屋が、
深夜でも店を開いてるよ!
ていうか閉まってる店が無いよ!

・コンビニに!パスタとかデザートが売ってるじゃねぇか!

うああああああ・・・。

やっぱ宇都宮越えると別の銀河系っていう噂は本当でした。
つうか、ラーメン保存食の棚が空っぽでも、
ティラミスとかカルボナーラとか生食は豊富にあるって、何だコレ・・・。


で、
那須の手前辺りまではSAで普通に給油できたので、帰途のガソリンも豊富に手に入り、
最後の懸念だった、
秋葉と引き換えに通勤手段を失う
は避けられた次第で。

そんなリスクと引き換えに。


当方が。


何を得たかって。


やづまがやづまを救援物資

やづまがやづまを救援物資

ハハハハハ!やりやがった!
やっぱり生活費まで使いやがったよ!ハハハ!

いや・・・、まぁ、うん。

しかし、電子レンジ2万円は緊急に必要だったからしょうがないじゃないか。
だからと言って他も全く自重しなかったが。

あの震災による、ほぼ唯一の直接被害。
電子レンジが落下して全損。
いやー・・・、会社からもらった救援物資の半分がレンジで暖め系で、実に困ってた。

1万円クラスでガマンしようと思ったけど、いまどき"ダイヤル回してチン"は、
ちょっとしょんぼりしてしまうので、ダイヤル回さないクラスの中で、
出力と値段のバランスのいいシャープ製を選択。やっぱり国内メーカだね。

予約していたブルーレイと、某"幻の"イベント同人誌は覚悟していた出費だけど、
勇者主題歌集とか、レア食玩とか、スルー不能物件がゾロゾロ・・・。

というか、雑誌をまとめ買いしたら、軽く6千円越していてゾーっとした・・・。

しかも、生存報告に顔を出したアメトイショップで、
なんかタガが外れて大盤振る舞いしちゃったり、
ぶっちゃけ、なんか金銭感覚おかしくなってた。
終盤、いよいよ必要買い(水食料電子レンジ)って段階で、
本能が危険を訴えるんだけど、もうどうにもならないよって・・・。


さぁてさて。
というわけで。

救援物資のつもりが息の根を止めてしまいそうになってるやづまでした。

2011年3月26日

目覚めた心は走り出した

到 着 !

ざっと3時間。東北道が開通していて幸いだった。
ガソリン残量3L。

兄者に生存および帰還報告。
そして、孝行者のR2お嬢には、ハイオク満タンとポリマー洗車。

さて、
震災を経て、東京は多摩、我が暗黒要塞の運命は・・・。


健在!

健在!

健・・・、うわあ!

あ、あああ危ねえ!
セフセフ!

と・・・、
なんというか、ポカンとしてしまうくらい、無事だったんですね。
周りに中途半端に積んであった本とか多少崩れて、
巻き込まれたガラクタが散乱して散らかってるくらいで、
トイやらフィギュアは不思議に思えるほど倒れて無かったり。

写真に載せたラックは、特に引っ越しのドサクサの時にやたら何にも考えず、
ポイポイドサドサ、とっ散らかすように積んであったため、
特に悪い結果も想定していただけに、本当に安心。

はああ、力が抜けた。

やれやれ、どっこいしょ・・・。
安定の悪いフォールン様は座りポーズにしておいたから何ともないぜ。

っていうか、ラックを片づけて
もっとしっかり耐震処置して行きたいが、時間切れ・・・。

日曜の未明には向うに戻る慌ただしさよ。

それも全て、
明日の秋葉のためだ!

ああ・・・、脳から、脳から変な汁が・・・。
また先月みたいに生活費まで使い込むなよ!明日のオレ!
聞こえてないよな!明日のオレ!

2011年3月25日

交わした約束忘れないよ

電光石火! 電光石火!

嵐を連れて、いかづちと共に!

オレの字名は”電光石火”!


オレを止められるものはもうオレしか居ないぜ・・・。
上京強行
燃料ギリギリ。時間ギリギリ。

オレの忍耐、ギリギリ

いや、まだ不便な暮らしを耐え忍んでいる方々、申し訳無い。


こちらは雪。
ちらっと生命の危機が頭をよぎったけど、不思議と中止という選択肢が
暗転したままでした。

東北道、ボロボロ。
こりゃ、だてに通行禁止だったわけじゃないですね。
どうにか通れるように一生懸命直してくれたみたい。ありがたい。
しかし、普段乗らない方は、特に夜とか通らない方が良いですね。
かなり危険。
高速のSAに燃料を求めてくる方が大勢居るみたいですが・・・。

写真は、那須のSA。
当方もあわよくば追加の燃料、と思ったけどそれどころじゃねえや。

ちょうど、警察のバスがいっぱい補給に訪れていて、
大混乱に拍車が掛かっている模様。
しかしついでに場内整理もしてくれてたので、休憩だけはできたので、
臨時更新なう。

ところで。
レギュラーガソリン、パワー出ねぇ!

時に、”えー、軽にハイオク?変わんねぇよ”と疑いの目を向けられておりましたが、
今日、はっきりと体感。ていうか驚いた。
R2s歴8年、うち70%近くを高速道で過ごした当方、
これを気のせいとは思えません。

ごめんなぁ、味気ないガソリンで・・・。
東京着いたらうまいもんあげるから、あと200Km頼むぜ。

というわけで、東京よ!秋葉よ!
八端がゆくぞ!

2011年3月23日

Howl in Dark

―そうだ、聞こえたんた、あの声が―

闇の奥底

―見たんだ、あの姿を―




※本記事は、映画トランスフォーマー『ダークサイドムーン』の
ネタバレを含む可能性があります。
ご了承頂ける方のみ、以下をご覧ください。


※本記事は、映画トランスフォーマー『ダークサイドムーン』の
ネタバレを含む可能性があります。































これが果たして何であるのか。
ここで見たものが何を意味するのかは、目撃者たちの判断に任せたい。

其は亡霊か

だが決してその姿を追おうとしてはならない。

否、其は怪異なりや・・・

それに、決して触れようとしてはならない。

そして闇の底へ・・・

Black out...

















なんて、これは何かというと、ネタバレ警告でお察しかも知れませんが、
TFムービー第3作、
TRANSFORMERS DARK OF THE MOON
邦題・ダークサイドムーン版
メガトロン

なんですよね。

何で、いま、こんなに早く、というと、まぁ情報を仕入れている皆様はお気づきと思いますが、
今回何故か、サンプル版として、
このメガトロンおよび同クラスのオプティマスプライムが、一部輸入トイショップ向けに流通している模様です。

現在確認した限りでは、メガトロンは完売している模様。

だから追おうとしてはならない。

"サンプル版"って何か、というと、
店舗へのプレゼンとか、売り場のショーケースで見本として並べたりとか、
正式販売より少し前に納入される初期出荷品、というのが通常の解釈。

・・・・・・TF商品に関しては、工場のあるあの国から、
情報解禁前からドカバカ写真とか試作品とか漏出してたから、
ぶっちゃけショップの兄さんも

「我々も出所まではよく分からない。」

と言ってたり。まぁ、なんだ。別にアングラ販売だったわけじゃないから、
マズイものだったら、とっくにストップ掛かってるよね・・・。


というわけで、

あくまで正式販売バージョンではない

という前提で、ちらっとご紹介。

DOMメガトロン、前面

印象的な、半身にまとったマント姿に、
人間離れしてマッシブだったリベンジ版とは一線を画した、
引き締まったプロポーションが目を引く。

メガトロン本来のトレードマークでありつつも、
トイではほとんど再現されることの無い銀色のボディは今回もなし。
劇中での姿はまだ分からないが果たして?

DOMメガトロン、背面

ところで、これ、何クラスだと思いますか?

ボイジャークラスなんですよ。

DOMメガトロン、サイズ比較

ううむ、リベンジの時にタカラトミーの方が苦慮されたという、コストダウンが今回、
一段と進んでしまった模様。
どうやら、もう従来ボイジャーの体裁を保てるほどのパーツ数が確保できなかったようで、
ディテールから推察される元デザインの情報量に対して、サイズもパーツ分割も、
かなり控えめになっている、と言わざるを得ない感じ。

正直、"大き目のデラックスクラス"といった印象です。

DOMメガトロン、バストアップ

気を取り直して、ボディ部分。

デザインは、文句なしにカッコいいのですよ。
相変わらず健在な、筋骨隆々メタルエイリアンな腹筋ディテールには、
かつての姿を思い起こさせる銀色のウォッシング風塗装が施され、
きゅっと引き締まったウエストラインを引き立てる。

頭からすっぽりかぶったマントは、軟質樹脂製。
最近、武器なんかによく使われている例のクタクタの樹脂だと思われます。
成型色そのままだけど、
表面にキャンバス地を思わせるシボ処理が入っており、雰囲気は十分。

胸部付近の明灰色の成型色がちょっとチープなのが惜しい。
パケだと銀塗装されていて、カッコいいのですが。

暗き相貌

相変わらず恐ろしいご尊顔。
"リベンジ"版を踏襲した造形は、サイズは小さめで少しモールドが甘い印象があるが、
中々に作りこまれていて、顔面の銀塗装も良い感じ。

だが、その全容はフードの奥に隠されている・・・。


アクション!

悪霊跋扈

引き締まったボディに手足の長い整ったプロポーション故に、アクションは実に見栄えする。

特筆すべきは足の可動範囲。

DOMメガトロン、脚部可動

ヒザはしっかり90度曲がり、ヒザ上の回転ロールも有り。
フトモモの形状がちょっと胴体に干渉するけど、細身の胴体が功を奏し、
立膝くらいは余裕でキマる。

ただ、接地性がかなり良くない事は、言わねばならないレベル。
可動が無いのはともかく、足裏の形状が悪く、直立させると前足の爪が浮いてしまってる。

影に忍ぶ

腕部の可動はまずまず。
ヒジはやはり90度しっかり曲がり、ヒジ上ロールもあり。手首が回転しないのが惜しい。
上腕に、"もうひとつヒジ"がある感じで、ヒジを深く曲げたり、
腕を内側に曲げたりするポーズに活用できる。

これもまたメガトロンの特徴である、骨のような鉤爪は、
リベンジ版ボイジャーでは、軟質樹脂だったが、今回は普通のプラ。
地味に破損が怖い個所。
ディテールは少し淡白になった感じ。

ただ、問題は、肩が外側に開かないこと。

DOMメガトロン、肩部可動

一応、前述の"上腕のヒジ"とヒジ上ロールを組み合わせ、こんなポーズには出来るが、
ダイナミックなアクションをさせようとすると、見る角度限定な感じになることも。


武装!

DOMメガトロン、ブラスター装備

背面の武器ユニットを、腕部に装着可能。
パケでは『BLASTER』と表記。

暗い底から現れる銃口

肩を外側に開く風に構えるとこんな感じ。
角度によっては違和感が出るが、まぁそれほどでも。

フードで顔を隠したまま大型火器を構える様が、何とも不気味な迫力。

擬音にすると、ヌゥっとか、ズルゥ・・・っ!とかみたいな。

その叫びは砲火

ちなみに、マントに覆われた側の左腕は、マントが柔らかい樹脂なので、
動くといえば動くけど、マントの固定部が右肩側の一ヶ所しかないので、
大きく腕を動かすと脱げてしまう。


そして・・・!

「キャストオフ・・・、」

ついにその全貌を表す!

闇の向こうの悪魔

白鋼の魔


マントは着脱可能。

DOMメガトロン、マント基部

右肩の付け根あたりに差し込まれている。
このパーツは変形兼用で可動にも関わっているが、軟質樹脂なのでそれほど影響しない。

DOMメガトロン、マント除装状態

半ば隠れていた肩口周りが露出し、全身が露に。

小さめの頭部がいよいよ引き立ち、長く太い脚部と相まってかなりの長頭身。
マント装着時はなで肩に見えていたのが、広く張り出した肩幅が露出し、
肩の可動部がフリーになっていかり肩に出来る。

以前より異形さは薄れ、力強く、ストレートに格好良いプロポーション。

"闇を徘徊する脅威"から、"そびえたつ覇者"といった印象へ。


そして、フードに隠されていた右半面は・・・!

スカーフェイス

なんと、"リベンジ"の終盤でオプティマスプライムに破壊され、半壊したまま!

熱兵器で熔かし飛ばされたような破断面も細かくモールドされ、
露出した内部は生々しい赤クリア成型。

DOMメガトロン、頚部

全体的には精悍とすら言える整ったプロポーションの中、
太く反った首筋が異様さの片鱗を残す。

また、頭基部はボールジョイントで上下方向にもかなりの可動範囲が確保されていて、
あごを引いたり、猫背なポーズにも対応。

DOMメガトロン、集光構造

集光あり。今回はよく光る。
やはりメガトロン様の目は真っ赤にギラギラ光ってて欲しいところ。

右目の傷跡まで光る。怖い。


トランスフォーム!

DOMメガトロン、トランスフォーム

変形パターンはそれほど難しくなく、割とオーソドックスなタイプ。
肩周りのパーツ配置やスナップロックがちょっと分かりづらいかも?

特にビークルからロボットに戻す際は、
左右肩分離より先にバンパーを腕の間に下ろす、を知らないと、
全然ロックが解除されなくて途方に暮れる。

擬態化

あと、初回の変形がとんでもなくパーツの合いが悪くて困った。
数回いじってるうちに改善されて一安心・・・。

そして、変形完了!

DOMメガトロン、ビークル形態

なんと

第1作、第2作と、擬態などこれっぽっちもしようとしなかったメガトロン様、
今回は、とうとう地球製のビークルに身をやつしておられます!

それも、驚きのトレーラー姿。
仇敵オプティマスと車種こそ違えど同じ姿。

DOMメガトロン、ビークルリア

マントも、フード部分を収納し、幌?として荷台タンクに被せておける。

ただ、固定のためのピンなどはなく、タンクとバンパーの隙間に押し込んで
やや強引に保持させているだけの状態なので、まぁ、ポロポロ落ちはしないけど、
ガッチリ安定はしてないのが残念なところ。

DOMメガトロン、ビークルフロント

なんか世紀末な感じの、バンパー周り。
いや、まさか実車じゃないよね?このブレード付きバンパー・・・。

スケールの小ささとパーツの少なさから、
ディテールとしては、さほどリアルではないものの、形状的バランスは十分"似てる"レベル。

DOMメガトロン、フロントガラス

フロントガラスの運転席側だけが前に張り出してるのが特徴。
これなんだろう・・・。

ガラス類は赤クリア。透過性が低いせいか、さほど違和感は無く、
クリアパーツの質感が効いていて良い。

DOMメガトロン、ビークルサイド

右サイドに、ワンポイントでディセプティコンマーク。

ワイパーやランプ類、鋲などのディテールも小まめに施されている。
やはり、シャープ感が無いのがちょっと惜しいところ。

また、ミラーの部分や、ドアの下部など、ところどころに、謎のシボ処理。
砂埃で汚れた表現なのか、面を退屈にしないためのアレンジなのか。

こんにちは

アーイ、アーム、メガトロォオオオン!

従来、姿を変えつつもビークルでは必ず自己主張していた頭部が、
今回はとうとう"擬態化"ということで、運転席の中に収納。
それでもフロントガラス越しに前を見てるのは意地のなせる業か。


ところで。

オーナメント部

はい、折れてます

本来、フードオーナメントが再現されていたのですが、
見事に折ってしまいました。しかもいつ折ったのか分からなくて、破片も回収できなかった。

これを手にされた方、壊します。かなり注意してないと、

高確率で壊します。

オーナメント破損

わっかりますかね。

変形時にフロントグリルを移動させるとき、気をつけないと、
グリルがオーナメントをへし折っていく軌道を描くのですよ。

いちおう、知ってて気を配っていれば避けられる構造にはなってはいるけど、
ぶっちゃけ、へし折る軌道で変形させるのが手順としては自然で、
ワンミスで容易に何の抵抗も無く折り飛ばしてしまう。

TF玩具としては異例なほどに細くて脆いパーツ。

他のトイレビューサイトの方の記事も拝見させてもらったところ、
やっぱり折れていた・・・。

つうか、初変形で折る確立も相当に高く、知らなかったらゲート跡みたいにも見えるから、
オーナメントが付いてること知らない人も出てくるかも・・・。

今回、写真を本格的に撮る前に折ってしまったのが痛い。
修復しようにも元の形がわからない。

画像をググると、
元車両のMackトレーラーのフードオーナメントは、ブルドッグ?の像みたい。
ちょっと難しいかなぁ、と思ってたら、

破損前

買ってすぐ撮った写真にちょっとだけ写ってるのを発見!

オーナメント

・・・溶けかけた狛犬。
まぁ、コレを再現ならそんなに難事業でもないか。


さて、気を取り直して。

DOMメガトロン、ビークルトップ

スケールは小さいけど、モチーフとしてはかなり大型のトレーラー。
オプティマスが基本、トレーラーヘッドのみが本体であるのに対し、
このメガトロンは、牽引している荷台と、積荷のタンクまで全てが本体となっている。
オプティマスよりもオクトーンとかに近いか。

DOMメガトロン、汚し塗装

そして、トレーラーのライトグレー部分に、油か砂埃、はたまた錆を思わせる汚し塗装。

中々雰囲気があるが、個体差もあるのか、付きかたが点々としているので、

「これ、もらい錆が付着してるのか!?」

と、ぶっちゃけホントに汚れているのかと思ってしまったり。

DOMメガトロン、ビークル幌無し状態

幌を外した状態。
メガトロン本体に対して、幌マントが完全に独立したオプションとなっていて、
有っても無くても、過不足無く成立する。

DOMメガトロン、ビークル幌無し背面

タンクが露出。
基部がいくらかメカメカしいけど、基本的には地球メカ。

DOMメガトロン、ビークル攻撃形態

ビークル時も、ブラスターユニットを装備可能。アタックモード?
いくらかムリヤリ感があるが、まぁ出来るなら出来るほうが。

武装ユニット接合部

地味に凝っているのが、このブラスターユニット取り付け部、
なんと除装状態では金属ばねで持ち上がるフタでふさがれている。

ビークルの見た目と大径のハードポイントを両立させる手の込んだギミック。
リアルさ向上効果に関しては、ここまでしてこの穴一つ塞いでも、という気もするが、
この作りこみは評価したい。

そして、さらに驚きのギミック。

DOMメガトロン、カプラ回転

なんと、トレーラーヘッドの首振りが出来る!

DOMメガトロン、カプラ部

ロボット時のフトモモに相当する部分にスライド可動するジョイントが仕込まれ、
左右の足が連動して、見た目上首振り回転しているかのように可動する。
これは面白い。

カプラロック部

ロボット時には、車輪を倒すとスライド可動にロックが掛かって、
まっすぐな状態に固定される!

今回のメガトロンの密かな売りと言ってもいい、好ギミック。


ディセプティコン!アタァアアアアック!

カラミティ・ストライク

再びロボットモード、
さぁ、戦いだ!

煉獄を連れて

腕部に装着された、ブラスターユニット、これこそが、今シリーズの新機軸、
メックテックウェポンシステム

メックテックウェポン、通常形態

後部の梯子部分がトリガーになっており、押し込むと・・・、

メックテックウェポン、展開

展開!

メックテックウェポン、展開状態

『フュージョンカノン』

金属スプリングとリンク機構でガシャっと変形!気持ちいい。

トリガーを離すとバシャっと元に戻る。
固定できない!?と、一瞬焦ったが、
トリガーを押し込んだ状態でひねると展開状態でロックされる。
取説に書いてくれ・・・。

立ち上がる脅威

今回のメックテックウェポンは、一応"互換性有り"という事らしく、
メックテックウェポンを含めた複数個所にΦ5mmジョイントが設けられている。

滅びの炎を振りかざせ

このメガトロンには、両腕部、両脚部、背面、メックテックウェポン上部、と、6ヶ所。
互換性云々については、ミニコンジョイントと大差ない、というか、
メックテックアクション自体、ウェポンユニット単独で完結しているので、
強いて互換を売りにすることも無い気も?

破壊、破壊、そして破壊!

ただ、どうやらウェポン自体にも必ず一ヶ所ジョイントがあるらしいので、
一体のTFにどんどんウェポンを盛り足す事が出来る模様。

闇の牙

フュージョンカノンのデザインは、ムービー1作目の印象に近い、ブレード展開型。
バレルブレードの先端に牙のような突起があり、
このままクローみたいな格闘兵装としてもイケそう。

昏き炎

暗く炯る瞳が、標的を射抜く・・・。
やはり、メガトロン様の右腕には禍々しい巨大火器がふさわしい。

蘇る、破壊大帝

臥し待ちの鋼鬼、起つ


と、いうわけで。

DARK OF MOON(DOM)版メガトロン
その"サンプル版"による超速攻レビューでした。

・・・まぁ、流通開始から2週間以上も経っててどこが超速攻かと。

前回の『PROTECTOR』のレビュー作業が思ったより長引き、
さらに震災のおかげで、予定よりだいぶ遅れてしまったり。

今回はサンプル品ということで、色々、"ははぁ"と思うところもあったり。

文中で触れた、変形時の合いの悪さや、写真で微妙に分かるもだけど、
ちょっと部品のバリも多い。

ネジがなめちゃってる個所がいくつかあったり、
フュージョンカノンの組み立てミスがあったり、組立工程の不完全さも目に付いた。

もっとも、これらの不具合は、一般販売では改善されてる可能性が大きいと思われる。
発売2ヶ月前のサンプル、ということは、
部品の出来の最終調整や、組立工程の改善はまだもう一息、といったところでしょう。

Ogre in disguise

そういう点で、一般販売版にも手を出してみようかと企んでいたり。

しかし問題は・・・、

今回、仕様的にも結構問題が多いこと。

前述した、パーツ数の激減も響いているのか、
マントの固定の甘さ、腕のスイング可動が無かったり、
フュージョンカノンが組みミスを誘発するような構造だったり。

カノンの組ミスは、ギアの組み付けに方向性があるのに、
向きを判別する目印が見た目ほとんど無いってのが原因なんだよなぁ。
当方購入の個体は、最初うまく開閉できず、
分解して噛み合わせを細かく変えて、やっと調子良くなった次第。
組立工程を改善してくれないと、一般販売品でもこの不良出まくりだろうなぁ・・・。

あと何より、十中八九折ってしまうオーナメントはちょっと・・・。
ぶっちゃけ、一般販売版では削除されてるかもね、とすら思える。

滅火を呼ぶ者

だがしかし、
このデザインの格好良さは、それらの非を相殺してお釣りが出るレベル。

"リベンジ"のあたりで確立した、実写版メガトロンの異形の金属エイリアンの魅力を、
マントを纏った変化球アレンジ、さらに一皮剥ぐと、豪直球な締まったプロポーション、
という、一つで何度もオイシイ構成。

HOWL

DOMトイのリーク情報が出回り始めたとき、そのあまりの姿に、
これがメガトロンであるという注釈を疑ったくらい。

従来のメガトロンの、ひたすらに威容を誇る姿とは一線を画した、
ボロボロのマントと、地球製ビークルの擬態に身をやつし、
フードの下には、やせさばらえた体躯と、仇敵に付けられた傷跡を隠した、
正に落ち延びた敗将、という、見たことも無いほどに凄惨な姿。

しかし、痩せつつも鍛え上げられたボディ、炯々と光る隻眼に、
確かな再起への執念を感じる、
キャラクター性を存分に練りこんだ造形には、ゾクゾクする。

蘇る、鋼鬼の吼声

これは、いよいよ公開が見えてきた映画第3作にも期待大。

3部作の完結編ということもあり、
このメガトロンが、これまでの確執を如何に清算しようとするのか、劇場が待ち遠しい。

そして、同士諸君!

多々買いは、もうすぐそこだ!

2011年3月19日

ただの日記

状況が落ち着いては来た。
ガソリンと原発以外は。


「ああ、コレ地震酔いっていうんだ!」

座椅子の低位置からちょっと体を伸ばして本とか取ろうとして、
三半規管が傾くと、余震なのか自分が動いてるのか分からなくなる・・・。

あ、風でアパートが揺れてるのかも

この近辺はちょっとした風都なんですよ・・・。ビュービュー言ってる。


「やべえ!取引先が復活した!」

派遣先で設計した(当方の仕事)金型を製造するお隣の会社が、なんともう操業再開!

うわあああ!日本のスピリット目覚めてる!

ほんとに、余震と原発がまだ全然落ち着かない、食料もガソリンも足りない、
工作機械も完調じゃないのに・・・。

戦後からずっと、"不死身の日本"を支えてきた不屈の魂を間近で目撃いたしました。

で、何が"やべえ"って、お隣さんが仕事をするには、

ウチが図面を出さないといけないわけで

ちょ!ちょチョチョチョイチョイチョーイ!待って待って!

うち、人員の損耗は無いけど、

建屋もCADもボロッボロなんですよ!?

トイレはオレがぶち抜いたし


おお!郵便物が!届いてる!
ここにも確かな復興の息吹が!ううん、日本郵便、グッジョブ!

2月分の電気代の督促状だったり

は、ハハハ・・・、うん、東電も事務機能が回復したみたいで良かった良かった。

払うさ、払うとも、近所のATMが復活したらな・・・。


周囲から感じる、日常への確かな復元力。

あとまだ大きな余震と原発が心配だけど、
もうちょっと、もうちょっとですね、ここいらへんは。

もうちょっとで秋葉に行けそうだ。

2011年3月14日

ANGEL PRAY

こっちはもう大丈夫。
もっと困ってる人のところに行ってあげて。

天使の憂鬱


職場の復旧スタート。

建屋も機械類も見事にボロボロ。

まぁ、半ば気合だけでミクロン台の精度出してる現場だから、
あんな揺れに、このホコリじゃ一発アウトだわなぁ。

だが建屋も人員も無事なんだから、あとは時間といくらかの金さえ掛ければ復興できる。


そろそろ食料と、そしてガソリンの供給が困難になってきた感じ。

ぶっちゃけ、ガソリンさえ手に入れば、関東方面に退避してしまおうと思ってたのですが・・・。

しかし、まぁ、ありがたいことに、片付けの手伝いに来なさい、
という派遣先からのオーダー。


ぶっちゃけ正社員だったら、"いやー、実家が心配だから"とか言って逃げちまうところだけど、
それどころか、"今仕事ないし来なくていいや"って言われたら派遣としてはオシマイだから、
ええ、ええ、いくらでもやらせていただきましょう。

こちとら無職浪人時代は工事現場でメシ食ってた昔取ったキネヅカですよ。

と、

某・憂鬱な団の一般団員みたいな"やれやれ"をかましつつ出社したら、


配 給 が 出 た


フォールン様

(心象風景)

オーケー、あんたがボスだ。
プロの傭兵(ハケン)は裏切らない。報酬が支払われる限りは、な・・・。


しかし、それ以上のサプライズったら、

いつもの弁当屋が

注文取りに来た

ってこと。

おおおおおおお!ハ*ーランチ!不死鳥か!

「いやぁ、電話が不通だから直接ご注文取りに伺いましたよ!」

そ、それより営業できてるの!?

「明後日はガソリン無いから配達できなくなっちゃうかも。」

って、食材はあるんだ!?

ええ、まさか、と思ったのですが、注文したら月間メニュー表どおりのものが来ました。

う ま か っ た・・・。

地元民との買い物レースに遅れを取った当方の13日の食事、

朝:抜き 昼:剥き栗 晩:具無しスープ

で、今日は剥き栗すら底をついて昼抜き予定だったから、胃にしみた、

いや、心にしみた

不死身のハ*ーランチ、その名に栄光を・・・!

オレ、赴任期間中はずっとここで昼飯たのむぜ。


と、社会的に再起動した14日の状況とか。

自衛隊の方に配給してもらうほどには全然困ってないけど、
普通に社会活動を営むとなると、紙一重のやりくりになってしまう、
そんな微妙な時期に突入しております。

ただ、まだまだ奮戦してる地域の方々よりは、もう全然日常。

白姫ちゃん

このくらい日常。

はやく支援する側に回れるように復興作業に精を出したいところ。

2011年3月12日

状況報告@福島県ほぼ中央【東北地方太平洋沖地震】

被災された方々にお見舞い申し上げます。


電力供給が回復しましたので、とりあえずこちらの状況報告を。

・やづま本人、外傷無し。一部筋肉痛。

周囲の危険もとりあえず無い模様。

倒壊した建物、火災は見える範囲では見受けられず。

まだ大きな余震が続き、予断を許さない状況ですが、とにかく、

"当方は無事"

というご報告までに。


ゼロアワーの際の状況。

当方、良いのか悪いのか、ちょうど職場のトイレで事を終えた直後。

揺れが尋常でないと気づいた時、真っ先に考えたのはチャックを上げること・・・。

狭い和式便所で、安定して座れるスペースも無かったので、
両腕、片足で壁を突いて体を支える必要がありました。

途中でなんとかチャックを上げ、
そうだ、ドアの鍵を外しておかないと脱出ができないのでは、
とか、考えていたら、水洗タンクのフタがぶっ飛んできたり・・・。

腰をひねって回避に成功。

防災教本の"重いものが水平に飛んでくる"を体感する日がくるとは。

反動で、腕で支えていた壁をぶち抜いてしまいましたが、知るかもう。
というか、ドアが開かなかったら壁を蹴りぬくことは出来そうだね、

とか考えていたら、タンクのフタから一泊遅れで、タンクの中身、
つまり水洗の水が全身にバシャー。
うわあ・・・。だいじょうぶ、これは上水、これは上水、

とか思ってたら、表で水道管が破裂し、

"何か水"

が足元に・・・!

うわあ、ちょっとちょっと!

いや、それよりも、この建屋、ぶっちゃけ地方の出張所なんで、
安普請の簡易建築なんですよね。
これは倒壊すると思っていたほうが・・・。

と、色々に思いをめぐらす内に、身動きが出来る程度に治まってきたので、
急いでドアの鍵を開けてトイレの外へ。

・・・外への通路が、倒れたパーティションでふさがれています。
絵に描いたような逃げ遅れになってしまった。

まだ揺れが続く中での撤去できないと判断し、手近な会議室に入り、大机の下に避難。
崩れたサーバーラックとぎしぎし揺れる床を眺めながら、倒壊を脳内予行しつつ耐える・・・。


どうにか、建物が崩れることなく揺れが収まったようです。

と、ふさがった通路の向こうに上司の声。様子を見に来た模様。

協力してパーティションを押しのけ、

「ああ!そっか!キミが居たんだ!しまった!」

おおい!素でオレを忘れて避難したよこの人!

まぁ、入って3ヶ月の派遣社員の存在感なんてそんなもんですよ・・・。

会社の方々、全員無事、負傷なし。
ついでにお隣の会社の方々も負傷なし。

「無事なもんかい!」

と、ラピュタみたいな事を言っているのは、
まさに射出成型機のオペレーション中だった親父さんですが、
金型とか納期とかへのダメージは、もうこの際別枠で考えましょうよ・・・。


・アパート

被災直後

こんな感じ。

Acerのモニタが倒れてましたが、幸い、背面側に倒れてコタツ布団の上だったので無傷。
ただし、その背面の棚からフィギュア、TF多数落下。
"何か"の塗装がモニタに付着しているので、塗装剥がれのフィギュアが数体ある模様。

三菱のモニターはスタンドの形状がよかったのか、倒れてませんでした。


室内は混沌の様相だけど、テーブルや棚から物が転げ落ちてる以上の被害は無し。
早い話、最初っからある程度散らかってた。

HDD類も将棋倒しになっていたけど、今のところデータの破損は確認されず。

あと、カインズのつっぱり本棚、あの震度を耐え切りました。
正直、これが倒れてモニタもフィギュアも押しつぶされて全滅、を覚悟していたので、
ほっとしたり。


肝心の建物そのものへの影響ですが、素人目なので何ともいえません。
体感では傾いたりゆがんだりはしてないと思いますし、
見えるところでヒビや損傷は無かったので、12日朝にはもう室内に戻って寝てましたが、
さて、どうなんでしょう・・・?


ところで、

「電話も通じず、停電でテレビも見れないかもしれませんが、

スマートフォンなどでコミュニティにアクセスすれば情報が得られます。」

とか言ってるNHK、

スマートフォンは携帯電話の一種だって知ってるのか?と問いたい。

少なくとも、AUの当方は、ネット接続は出来ませんでしたが・・・。


とりあえず、地震そのものによる一次災害、
火災などの二次災害、
ともに無事に済み、
今度は、流通や社会システムの復旧などですね・・・。

一日も早い回復を祈り、当方も出来る協力はしたいところです。

一日でも早く、
同人誌買いに行ったり、朝からトイざラスに並んだり出来るように・・・。

2011年3月 6日

DON'T BE LONG

「Come on, GUARDIAN!!」

Power of Artifact、 われと共に


脅威の大物、"PROTECTOR"
レビュー全2回、
一回目からずいぶん間が開いてしまったものの、ついに後編の掲載。


茜色の騎士

・"変形!ヘンケイ!トランスフォーマー"『ホットロディマス』 レビュー

発動、闇に光を

・Fans Project 『PROTECTOR』 レビュー 1/2


というわけで、ホットロディマスにエクステンションパーツを装備した
"PROTECTOR"

プロテクター、前面

もう、ぶっちゃけて言ってしまえば、早い話ロディマス・プライム

"Protector"というのは、ものの本、ならぬwikiによると、
旧ロディマスプライムのUS版トイに記載された役職名と同一みたい。
翻訳エンジンいわく"護民官"。

日も米も、総司令官交代、という発表よりもトイ展開が先行していたための、
ロディマスが新司令官であることを誤魔化すための思慮の一端と思われる。

このプロテクターは、原作のアニメにもトイにも似せよう、という意図はさほど強くなく、
どちらかというとスリム寄りだった元デザインに比してマッシブで厚みのあるプロポーション。

原作ではマトリクスの力による?変化を、外装パーツ装着によって行うという、
トイ的ギミックの盛り込みを優先させている模様。

プロテクター、背面

先端が上向きに尖ったウイング形状は、劇中イメージ。
むしろ、ここと胸のファイアパターン、そして赤いカラーリングだけで
"そう"見えるっていうのが、ロディマスのキャラの強いところ。

武器は強化バレル装着状態でも背面に装着可能。

ウイングは、前回のとおり、説明書デフォよりも前傾した状態にしている。

ウイング、デフォルト位置

これがデフォルト。

ウイング、傾斜状態

傾斜状態。
変形時の回転軸で前に回している。

前回でも触れているが、コレをやると、バックパックを真っ直ぐに維持する部分に
若干の負荷がかかり、恐らく真っ直ぐに引き込む力が弱くなってしまうと思われる。
グラグラになってしまうわけではないので、個人的には、ルックス優先で許容できる。

やってみる方は、あくまで自己責任、ということで。

プロテクター、バストアップ

バストアップ。分厚い胸部装甲に、名刺代わりのファイアパターン。
ホットロディマスのエンジンディテールがそのまま露出するのがデザイン的なワンポイントか。

ファイアパターンが、レリーフ状に持ち上がるのは前回ご紹介の通り。
エンジン部分の処理と併せ、ロボットの胸としてはのっぺりした印象になりがちだった
ロディマスの胸部デザインを立体的にアレンジ。とてもカッコいい。

この分厚い胸板は補助冷却装置とか妄想しちゃう。
ファイアパターンの隙間から真っ赤な火の粉吹いたりするんだぜ?きっと・・・。

プロテクター、胸部・頭部装甲収納状態

こちらは、前回は分解された状態で載せていたボディアーマーとヘルメットの収納状態。
面白いのは、旧トイ版ホットロディマスと、
"胸部"・"後頭部にエンジン"の組み合わせの配置が同じになってること。

ファイアパターンは、収納状態ではアーマー本体側ときれいにツライチに。

プロテクター、全身

全身のバランス。
五体に増加装甲を装備し、全体的に大きくなっていたシャドーコマンダーに対し、
こちらは四肢を延長し、主に高さ方向に大きくなっている。

ちょうど、デラックスサイズからボイジャーサイズへサイズアップしているような。

・・・いま、大事なこと言った。

手足の長さだけの変化だと、腰や股間が細く見えがちだけど、
ちょうど上手いことにホットロディマスの変形ギミックを用いて、
股関節幅を調整可能。
ほんとにホットロディマスが"元からパワーアップ前提に作ってました"に見えてくるのが
今回の恐ろしいところ・・・。


アクション!

さぁ、戦いだ!

腕はホットロディマスでは無かった肩の横可動にヒジ上ロールを備え、
実によく動く。

・・・が、ホットロディマスの構造を利用した肩関節の構造から、
腕を前に回すとちょっと見た目が変になる。

あと、ヒザ関節の位置据え置きでスネを伸ばしているので、
足回りの可動はちょっと苦しくなってしまった。

足首も、変形用の関節を使って接地性が!と思いきや、
ほぼ90度引き込み固定の構造で可動には使いづらい。

大きなポーズを付けるにはちょっとクセがある感じ。

破走

しかし、股関節が変形用利用で実質二重関節で、内股方向の可動域と股間幅の調整が可能。
これを活かさない手は無い。

甲冑武踏

長くなった手足と、燃えるような赤と金に彩られた全身は、
派手なアクションもよく似合う!

副兵装、抜砲

サイドアームももちろん装備可能。
2挺拳銃が冴え渡る!

サイドアーム、グリップ位置

プロテクターの手首穴は5mm径、ホットロディマスは4mm径。
サイドアームには双方に対応するため、グリップが2つ備わっている。
前方の4mmグリップで持たせるとストック付きのサブマシンガン?風、
後方の5mmグリップを持たせて、ロングバレルの大型拳銃っぽく。

旋風

後ろのグリップだと、ストックを切り詰めた?分、取り回しは大幅向上。
腕の可動範囲も相まって、より激しい太刀回りが可能に。

弓銃使い

背中のウィングでクロスボウモード、もちろん使用可能。
むしろこちらのモードのほうが本領発揮、という感じ。

火力集中

全火力、集中!

目立った武装を持たなかったG1版に比べて、
マッシブなボリュームに負けないくらい火器も強化されている感じ。


灼火咆哮

――焔灼せし鼓動を胸に――


さて、拡張アーマーを積んでいたこのGUARDIAN、お気づきとは思いますが。

ガーディアン、本体

拡張アーマーを分離した後、実は半分以上が合体せずに残っている、ということ。

そして、つまりこれは、こういうこと。

装甲プラットホーム展開

装甲コンテナが、ぱっくりと展開・・・!
まぁ、前回の変形中レビューでちらっと見えたけど。

砲塔展開

上部のプラットホームが展開し、内部から2連装の大型砲が出現!

そう、原作版の"モビルディフェンサー"と同様、アーマー装着だけでなく、
支援兵器としての機能も備わっていたり。

ここからさらに、展開したプラットホームが回転、装甲面を上に向けて・・・、

ガーディアン・タンク形態

"Guardian Tank"形態

取説には書かれていないけど、サイドアームのプレス記事?に書かれていた。
メーカー公式なのかよく分からないけど、この呼称で合ってると思う・・・。

ロディマスの支援兵器というと、
あの"なんだろう、これ?いや砲座だけど"なモビルディフェンサーの印象が強いので、
この"タンク"形態は中々新鮮。

ガーディアンタンク前面下部

別アングル。
前回ご紹介の、"キャリアー"発進ギミックを利用した、

というか、キャリアー発進ギミックというのは実は取説には無く
ぶっちゃけ当方の勝手な解釈なんですが(←さらっと酷いことを告白した。)、

まぁ、そんなギミックを利用した内部フレームの変形により、"車輪"を展開している。
キャリアーの車輪をそのまま使用しているため、
どうやらキャリアーありきのギミック、キャリアーの強化形態、といった感じだろうか。

ガーディアンタンク背面

背面側。

開いた装甲を反転させただけ、という、ほとんどアイデア変形の域だが、
タンク、と言われればなるほど、と思ってしまうきれいなまとまり方。

そしてそして、

スクリーン展開

上部のスクリーンを起こし、

下部バケット展開

写真だと分かりづらいけど、下部のバケットを展開し・・・、

サイドアーム搭乗

サイドアーム搭乗!

ガーディアンタンク・サイドアーム搭乗状態

これは面白い。
小型ロボットを支援マシンに座乗させられるという発想は、
ゴッドマスター(Power master)の大型アイテム以来か。

古来、ダイアクロンなどで大いに栄え、
その後、色々の経緯を経て、日本では最近ではさっぱり見かけなくなった、
"プレイセット的遊び方の出来る変形トイ"の片鱗を確かに見た!

ガーディアン・フォース

ガーディアン、そしてサイドアーム。
ロディマスと共に戦え!


勝手プレイ編。


拡張アーマーをガーディアンに積んだままでも、
ガーディアンタンクになれるといえばなれるの巻。

ガーディアンタンク・フルアーマー

ガーディアンタンク・フルアーマーとでもいうところか。
ボリューム感が一回り増し、ホットロディマスと並べると、正に戦車、という感じで中々良い。
サイドアームのコックピット上に見えてるものは気にしてはいけない。

戦車と共に前進

プロテクター形態で使う大型銃も、
両手で構えれば使えるんじゃね?というオレ設定でホットロディマスに装備。
プロテクター時に用いるグリップを収納しフォトンレーザー本来のグリップを使えば問題なし。

FANSPROJECTの前アイテムとなる『シティコマンダー』系では、
増加装甲となる以外のプレイバリューが実はほぼ無いに等しく、
ロボットから分離したらただコンテナとして転がしておくしかなかった事に対し、
今回はこのガーディアンタンク形態、そしてサイドアームを絡めることで、
ホットロディマス状態でも十二分のプレイバリューを発揮する。
基地というわけではないが、基地トイ、としてカテゴライズしてもいい。

低車高形態

さらに、フレームをコンテナ形態の位置にして、低車高モードなんてのも良いと思ったり。
戦車なんて、車高が低ければ低いだけ、という側面もある?ので、
こっちのがいいんじゃない?とか思ったり。
でも、砲身を真正面に向けて水平射撃が出来なくなってたりするワナ。

ちなみに、"キャリアーが収納されちゃってるから、車輪が接地してないんじゃ?"
という懸念なら心配無用。

もともとどのモードでも接地していない(邪笑)。

いや、平らな面に置いて転がしてみたら、車輪が回ってなかった、というくらい
微妙な浮き加減なので、明らかに宙に浮いてる風じゃないので、そこはご安心を。

まぁ、見えてるタイヤが減って、タンクというか車両っぽさが減少というのは確かに。

隠し砲台

装甲プラットホームを開かず、砲の先端付近の装甲だけ持ち上げて、撃てる。みたいな。
大真面目に考えると、砲口からの衝撃波が装甲の中にこもって
大変なことになりそうだけど、雰囲気的には"隠し砲台"というか、
ロボット・イン・ディスガイズって感じで良いかも。

ヘルメット分解

シティコマンダー系を持ってる方なら、思わず試してしまうであろう。
やはり、コレもマスクが外れる構造になってたり。
差し替えフェイスの展開はあるのだろうか・・・。

付けられる

あの青い炎を余らせない考

延長大型バレルが取り付けられていたところに、一応はめ込むことは出来る。
写真だと、中途半端な位置になっているが、
当方所持の固体は、奥まで差し込むとパーツの合わせ目が押し広げられてしまったので、
とりあえずここまでにしている。分解して中を調整すれば問題ないかと。

大型砲の砲身とは、"干渉してるようで干渉してない、でも干渉してる"的な、
まぁ、接触してしまっているけど、見た目でどうってほど影響はしてない微妙なところ。

ほんのきもち、水平に向けられない、といった感じか。

ところで、この状態はいったい何?と聞かれたら、

火焔放射だ!くらえ!

とでも言っておけばいいと思う。

ここにも付けられる

ガーディアンタンク形態なら上記で構わない?と思うが、ガーディアン・コンテナ形態時とか、
低車高モードのときはちょっと干渉するので、どうしようと思ったら、
キャリアーの後部に付けたまま収納できた。

見事なくらい、干渉しない。
ファンプロさん、どんだけこの青い炎が好きなんだろう・・・。

というか、こんなパーツでも使うと決めたら絶対余らせないぞ!という気迫は実に天晴れ。

騎乗

そして、やはり支援マシンと聞くとやってみたくなる、
騎乗形態

アーマー装着状態だと、ちょっとサイズ比的に似合わなかったけど、
ホットロディマス+ガーディアンタンク・フルアーマーだと、お似合い。

防人

――進め、Artifactの使徒と共に――


墓所にて

兆候

覚醒

CARRIERの形状を見て、ピンと来る方はピンと来ると思われる。

ファンプロさんのウェブサイト掲載のコミックから解釈するに、
どうやら先代のリーダーの一部である『Carrier』・・・、
まぁ、もうぶっちゃけてしまうと、『ローラー』が、
叡智のアーティファクト、つまり『マトリクス』の力で蘇り、変化したものらしい。

古きCarrier、新たなCarrier

同じくFANSPROJECT製の『G3 TRAILER』に付属の『CARIER』と。
なるほど、似てる。
というか、車輪部分とか同パーツなんじゃなかろうか。


今回は、コミックと取説が普通に分離している仕様。

取説コミック

コミック中に取説、という試みは面白かったけど、
手間が掛かる割りに変形が分かりづらかった、ということなのか。

中敷き

箱の中敷きにもコミックのワンシーン。


ロディマスといえば、

"英雄志望"、"挫折と再起"

今回のコミックでは、正にそこをテーマにしていて、中々に泣かせる内容。
非公認"他人の空似"コミック(正に同人誌か)ながら、
実に感慨深い内容となっている。


――強さを求めて 戦い続けて――

強さを求めて、戦い続け

――儚い弱さに 気づく事 Remember――


取説にも何の記載もなく、
いきなりゴロリ、と入っていたボーナスパーツ?

ボーナスパーツ

手?コブシ?巴状に絡んだ指?に見えるが・・・。

握手

!!





















「You already had all these values before the Artifact chose you !」

遺志

(それらの資質は既に君の中にあったのだ、アーティファクトが君を選ぶ以前から!)

意思

想い

「......I understand now !」

継承


そして、夜明け

まほろば

「Thank you , leader.」





















――" Don't be long 君との出会いで 胸に輝く勇気は "――


いざ、目覚めよ

いざ、立ち上がれ

――" 思いがけないほどに 大きく解き放たれた "――

その手を振り上げろ

その拳を握れ

――" 運命に負けないように、一生懸命 動き出そう "――

ガーディアン、力を示せ

これぞ、ガーディアンの真価。
二門の砲身に沿うように装甲が展開、巨大な弩(いしゆみ)のような形態に。

"バスターキャノン"とでも呼んでおこう。

バスターキャノン展開状態

2門の砲身、砲架に展開したシールドなど、原作のモビルディフェンサーの印象を残しつつ、
全体のボリュームを砲側へ持たせることで、より力強いシルエットに。

バスターキャノン、後方

シールドのようにも、弓のようにも見える装甲プラットホームの展開、
そして、フレームがガーディアンタンク時よりもう一段、伸展して砲架に。
砲架はガッチリしたクリックが入っていて、全体の重量を十分に支える。

キャリアー、砲基部分離

取説ではキャリアーは分離しているけど、合体したままでも変形可能。
むしろ、"キャリアーのパワーを直結・・・!"とか妄想するがいいさ。

砲安定モード

キャリアー懸架フレームを下ろして、砲安定装置、とか言ってみても良い。
実際、この方が安定する。

バスターキャノン、砲撃体勢

後方に展開したグリップを、ロディマスに握らせ、砲撃姿勢。

担ぎ上げるタイプの携行火器より構え方こそおとなしいが、
本体に匹敵するボリュームの可搬砲座を据えた状態は迫力満点。

バスターキャノン砲撃体勢、後方

腰を落としてグリップを肩の高さで構えると腰が入った感じでカッコよく決まる。

砲操作部

グリップやサイティングファインダーの集まった、操作部。
ガーディアンタンクのコクピットでもあり、特に特に干渉無くサイドアームの搭乗も可能だけど、
雰囲気的に乗せてない。

難があるといえば、どういうわけか、グリップが4mm径
5mm径のプロテクターの手首では据えるだけ。
おかげで派手な構え方が決まりにくいこと決まりにくいこと・・・。

一瞬、コレはホットロディマスで構えることも想定しているのでは!?
と思ったが、
ホットロディマスの手首は横を向かない

なんぞこれ・・・。

バスターキャノン、アクティベーション

しかし、この存在感は素晴らしい。
空間縦横ともに広がり、あおりのパースは本当に大迫力。

そして・・・、

第三バレル、接続

第三バレル、接続!

エボリューション!

サイドアーム、エヴォリューション!

リヒーター起動

オーギュメンター、点火!

最大出力!

最大火力!

最大迫力!

「トライブラストエリミネイター、アクティベーション!」


最大出力形態!

妄想変形、フォトンレーザーの延長バレルも使って3連バレル。
サイドアームをマイクロン的に合体させると機関出力が大幅向上!みたいな妄想。

爆発的なパワーがオーバーフローして背中から炎が噴き出してるぜ・・・!とか。


















「All a long,I was chosen.

守護者よ、その力を今示せ

because I had what it takes to commnd... to lead.. to PROTECT!

力と叡智の継承者

「Using the power within me, and the wisdom of the Artifact.
I will put an end to all evil!」

"全てにおいて十分に、私は選ばれた。
私にはそれに必要なものがあったからだ、
指揮し・・・、導き・・・、守護するための!"
私の中の力、そしてArtifactの叡智を行使し、
私は全ての悪に終止符を打つであろう!"

(取説コミックより、意訳)

―願いは叶うもの―

Don't ever

―たくましくなった 僕らのチカラで―

―現実を超えて―


と、いうわけで。

やりきった!

暮れに先行出荷分を受け取って、速攻レビューいってみるか!
と思って以来、早3ヶ月
まさか、こんな長丁場になるとは。

さておき、
話題のFANSPROJECTの新作、期待に違わぬすばらしい出来。

"ファンによる、ファンのために"を掲げる彼らにふさわしく、
正に、"我々が見たかった"ロディマスの姿を描いてくれた大作。

スタイリング、ギミック共に文句なしの格好良さ。
可動スペックに少々問題があるものの、
密度と広がりを併せ持つ、充実したプレイバリューは大満足必至。

以前は色々問題のあった品質面も、
もう本家ハスブロの製品と並べて全く遜色ないレベルになり、
それでいて"トイである"ことを忘れない遊び心あふれる造りは、
もう一端のトイメーカーとして十分な実力と思われたり。

そのあり方について、グレーと言わざるを得ない部分もあるものの、
だからと言って、たとえば彼らがハスブロの傘下になったり、
あるいはハスブロが同じような製品を作るよりも、今のスタイルが良い、いう気がする。

新たなる英雄、今ここに

姿を変えつつも変わらぬマインド。
それを体現したかのような、
今代至高のロディマスプライムのひとつである事は疑いない。