さて、大晦日ギリギリ、年忘れ更新になってしまいましたが、
『スプラング』の続きですよ!
>前編
単体としてのトリプルチェンジ能力を排除し(?)、
シンプルなボディとなったスプラング、
しかし、彼には、
半身としてファンクションを増設する、たのもしい支援メカが存在するのだ!
大型の支援メカニック、
『アフターバーナーユニット(Afterburner unit)』が同梱。
日本名は『アタックブースター』。
左右に搭載された巨大な推進器的ユニットと、前方に突き出た2門の砲が特徴。
推進器ノズル?部は、ベクタードノズル的にボールジョイントで可動。
本体後部に固定ノズルもあったり。
底面にまで、びっしりメカモールド。
この"スーパーリンク"、いわゆる"平成3部作"通年中でも、
モールドがとにかくびっしり入っていた印象。
そして、
トランスフォーム!
なんか『グラディウス』で大変お世話になりやがった敵メカみたいな、
2足歩行メカ、『ウェポンズ・ドローン』に変形!
日本名は特に無し?"バトルモード"と呼称。
砲塔が上下に可動、
脚部は、ご覧の通り、これ可動部の塊の如くな作りなので、
よく動く動く。
・・・のですが、重心の都合と、
足首になったベクタードノズルの可動範囲がイマイチなお陰で(苦笑)、
狙ったポーズで立たせづらいかも。
上脚部の収納部にハッチが設けられていて、
スプリングで閉まり、中の空洞を見せない工夫に感心。
そして・・・、
写真は無いのですが、
ライト&サウンドギミック搭載!
そう!これが、わざわざ海外版を探していた、ほとんど唯一の理由!
このシリーズ、中・大型キャラの多くがライト&サウンド仕様なのに、
国内版では一体何の都合か、ことごとくオミットされていて、
無駄にデカい容積のパーツのなんと恨めしい事・・・。
ついに、このトイの真価を味わう事が出来るのですよ!
天面に設けられた四角いスイッチを押すと、
砲塔のクリア部奥の赤色LEDが発光!
そして機関砲の如く砲撃音が響き渡る!
いやー、これが連射しまくるしまくる!
一回トリガーすると、ズキャア!ズキャズキャズキャズキャ・・・ズキャアゥン!
と、どうも20発近く撃ち込んでくれまして、迫力満点であると共に、
うっかり触ると大変(笑)。
サウンド中はLEDも点滅しますが、点滅が追いついていません。
更に・・・。
いや、説明書には掲載されていないのですが、
何というか?隠しギミック?とすら思えるような。
底面の写真で見える、緑の丸2つ、実はこれもスイッチ。
説明書には無いし、そもそも爪先でやっと押せるくらい奥まっているし、で、
知らなかったら知らずに終わってしまうのでは、的な。
まぁ、知ってましたけど(笑)。
で、このボタンのサウンドは、というと、
なんと変形音!
そう、あのギ ゴ ガ ギ ゴですよ!
そう来たかー!
どうも、当方含め、G1直撃世代には、
あのサウンドが憧憬というか刷り込みというか、
強烈な感傷を呼び起こすもののようで、
ヘッドマスター以降(海外では2010以降?)無くなったものの、
前述の平成三部作以降では、
変形音では無いものの様々の形で使用され、
ついに近年の作品では、変形音としての復権を果たすのですが、
まさかこんな所に使用されていようとは・・・!
そして、2連になった緑丸ボタンの後ろ側を押すと・・・、
ガ ゴ ギ ゴ ガ
うわあ!逆変形サウンド!
ああ、もう、なんて仕事してくれんの、ハスブロ殿よ・・・!(感涙)
では、以降変形ごとにボタンを押しながら参りましょう。
支援メカたるアフターバーナーユニットは、
もちろんスプラングと合体可能!
ビークルモード下部にアフターバーナーユニットを接続し、パワーリンク!
日本では、"ビークル スーパーモード"と呼称。
スマートなフォルムが一気に重厚に。
合体と同時に、アフターバーナーユニットのスイッチが押し込まれ、
機関砲サウンド!
こういう連動はちょっと嬉しい。
・・・が、ここはギゴガギだったんじゃないか?本当は・・・(苦笑)。
スラスター群がずらりと並ぶヘリ背面。
ヘリとして色々間違っている気がするが気にしない。
宇宙だって飛ぶんだから今更何を、というか(邪笑)。
何というか、ローターの回転面が凄い力場になって、
凄まじい勢いで飛翔する!みたいな感じでしょうか。
勿論、ロボットモードでも連携!
とりあえず、乗ってみた。
サイズ的にはちょうど乗れるくらいですが、
形状的に全然安定しない(笑)。
そう、乗ることは真価では無いのです。
では、お見せしましょう、スプラングwithアフターバーナーユニットの真価を!
スプラング・パワーリンクモード。
日本では例によって、"スーパーモード"と呼称。
アフターバーナーユニットを背面に接続!
この状態では、ロボットモードのまま推進力強化、といった所でしょうか。
バックパック的形状の背面ローター基部に、ガッチリ噛み合って合体。
特にジョイント機構の無い、ツメ勘合ですが、
合いや手ごたえは良好。
巨大なバックパックとなったアフターバーナーユニットは迫力大。
そして、アーム展開!
アフターバーナーユニットの脚部が、巨大なアームとして展開!
細身だったスプラングが、一気にマッシブな雰囲気に!
このアームは勿論、自在に可動!
マスタースレイブっぽく、本来の腕とポーズを揃えるも良し、
四本腕として配するも良し!
重量は更に増しましたが、
少し腰を落とすと、背後のヘリ時テール部分が支えになるので、意外と立てる。
重厚なフォルムにアクティブなポーズが実に実にカッコイイ!
設定では、この腕はビーム砲になるようで、パケ絵でも
ここに"何かでるぞう!"的な光を宿してましたね。
ライトギミックを有する、機関砲部分も、ちゃんと前方に可動。
この形態だと、位置的に頭の後ろになって、
直接押せなくなる機関砲サウンドボタン、
頭を奥へ押す事で押し込まれ、ズキャズキャ鳴ります!
豪腕に加え、火力も充実!正に、隙無し!
そして、機械の甲冑の中、瞳は蒼い焔を宿す!
集光部が良く出来ているようで、
背後が全くふさがっても、上から照らせば、メラメラ光る!
おなじみ、キャラクターバイオ記載のカード。
何か爺さんスゲエマッシブですよ!
パワーメーター。
8、10、9、9・・・って、強ええ!
精悍さと重厚さ、
カッチリしたギミックに満載したプレイバリュー。
見事に私好みのトイです!
いやぁ、惚れたぜ!爺さん!
というわけで、エネルゴン版スプラングでした。
・・・・・と、すんなり終わらないですよ、今回は!
コイツを見よ!
日本版です。つまり、"スーパーリンク"版『スプラング』、
正真正銘、スプラングです。
もうホントにややこしい。
こちらも当方、持っているんですね。
というか、コレを触ったから、サウンドギミックに気付いた次第で。
ヘリで並べてみたり。
両者、ギミック的には、ライト&サウンド以外、何ら違いなし。
海外版だけあれば、ギミック指向の方は、日本版は不要とすら・・・。
と、言いたいところですが。
どうも、日本版の方が後になって発売されたようで、
正味のところ、日本版は、"再調整版"と言えそうな感じ。
クリックの固さ、関節のテンション、ツメ勘合の掛かり具合など、
細かい精度調整が、これでもか、と成されているようなのですよ!
・・・ぶっちゃけ、後に海外版を触ると、
「おおっとぉ!?」
と言いたくなる(苦笑)。
いや、海外版も、十分及第レベルなので、
細かい事言わなければOKなのですがね。
"クラッシック"と"変形!ヘンケイ!"両方買った方はご存知と思われますが、
日本側スタッフは、こういう細かくかつ地味ぃな調整が本当に上手い。
無論、それ即ち、"世界のメイドインジャパン"全般に言えることではありますが。
最も異なると言えるのは、写真をご覧の通り、色。
日本版の方が、濃い蛍光色で、海外版のほうは、ちょっと淡い色なんですね。
AFユニット部は、逆に、日本版の方が淡いブルーで、
色合いがくどくなり過ぎないように調整したのかな?
この変は、もう好み、としか言いようが無いのかもしれませんが、
しれませんが・・・、
・・・個人的には、
どうも調色的にも、日本版は"再調整済み"な感じがしますね(苦笑)。
というわけで!
やってしまいました!
写真だと良く分からないと思うけど!
AFユニットを海外版と交換し、いわば、
日本版完全仕様!
本当は、内部ユニットだけ移植、と思ったのですが、
日本版のスイッチ部に取り付けられたダミーカバーが、
ガッチガチに接着されていて、
破壊覚悟で無いと外せそうに無かった・・・。
いや、カバーパーツ破壊覚悟なら出来そうだったのですが、
片方潰しちゃったら、こうして"共闘!"が出来ないじゃないですか!
「質量を持った残像だというのか・・・!?」ゴッコとか。
と、いうわけでして。
二つ集めれば、また楽しい、
『スプラング』完全版でした!
もう、私の好み要素を9割方満たしている、という、珍しいほどのトイでして。
ホントに、何もいじるものが無いと、こいつを弄り回している、という点、
『ゼノンバイン』に匹敵するかと。
こういう良トイに、また来年以降も出会える事を願いつつ、
2008年のトイレビュー締め、という事で。